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8章⑥【狛犬さん】 3つ目のパラレルワールド 1/9/2019

狛犬さん[平成31年1月9日(水)] 

こまゾロちゃんの「こま」は、狛犬の「こま」である。

初詣に行ってなかったので、昨日1月8日にやっと行ってきた。

狛犬好きのボクは、よく狛犬の写真を撮る。
当たり前だけど、石でできた狛犬は、うんともすんとも言わない。
狛犬がすごく好きな人がたまにいるが、そういう人は、狛犬に話しかける。
そういうのって、ちょっと引いてしまうのだけど…。

昨年、夏くらいかなあ、違う平行世界からここに来て間もない頃に、近所の神社に行って、狛犬の写真撮ろうとした時、なんだか、狛犬がにやけている気がした

「えー、ど、どうしたの?」
ボクは狛犬に話しかけていた。
そうしたら、なんとなく、気のせいかもしれないが、
「来てくれて嬉しいよ」
って、笑った気がした。
「うわ、え?そ、そうだったの?それは良かった、願い叶えてね」
さすがに声に出すのは周りもあったので、そう心の中で言った。
「また来てね」
なんと軽いノリで、狛犬は尻尾を振っているみたい。

なんと、かわいい!

すごいヤバイ人になってしまった。

それから、古い狛犬は、必ず何か話しかけている。
今は、神社に行くと、狛犬の所に真っ先に行って、
「来たよー!」
と、写真撮るフリをしながら、話しかける。
「おお、また、来てくれたのだね」
狛犬はニコニコ満面の笑み。
「そんなに嬉しいの?」
「嬉しいよん」
「それは良かった、それじゃあ、またね」
「またねー」
それだけの会話だけど、日に日に慣れてきているみたいで、とっても可愛くなってきた。

話するのは、大抵、平安時代とか鎌倉時代、室町時代に置かれて、ボロボロで頭が欠けているものや、足が取れているもの、古くて神社の隅っこに捨てられたもの、裏門にいるなど、かわいそうな狛犬達である。

かわいそうな狛犬に代わって、堂々と正門に置かれている、昭和の大量生産の綺麗で威厳のある狛犬は、なぜか石のまま黙っている。
大量生産の狛犬はクールなようである。

狛犬は対になっているから、2頭なので、二つに話しかけるのだが、昨日は、話しかけている時にちょうどおまわりさんが巡回に来ていて、危うく職質されるところだった。

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