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駒崎弘樹が激推しする、尊すぎる参院選女性候補7人

 28歳から国の審議会に参加し、永田町と霞が関をまたーりとウォッチし続けてきた、政治ヲタの駒崎です。

 参院選真っ最中の中、「誰に投票すれば良いの!?」と分からない新規の皆さんも結構いるんじゃないかと思います。

 人によっては、俺は「自民党」、私は「立憲民主党」みたいな「箱推し」(グループで支持すること)の方もいるかと思いますが、僕は党がどこだろうと、ちゃんとやっている政治家を推しています。

 そんなわけで、今回は古参のおいらの推しを紹介しちゃうぞ!

 これで単騎(一人)で投票所に行くのも怖くない!


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・加藤ちほ(栃木)
https://www.katochiho.com/

 荒井元国家戦略大臣の秘書さん。医療的ケアのある子ども達のための超党派議連「永田町こども未来会議」の事務局を引っ張ってこられてきました。

 彼女の存在なくして、「医療的ケア児」という言葉を盛り込んだ、障害者総合支援法の改正は無かったでしょう。

 社会の不正義に素直に怒る。その怒りをどう、政治という舞台で実現するか、も知っている。そんな得難い人材です

 議員になったら、人一倍仕事してくれるだろうなぁ、と思います。


・山本かなえ(全国比例)
http://www.yamamoto-kanae.com/

 弱い立場の人々に寄り添い、動かない制度を少しずつ動かせるよう粘り強い努力を積み重ねる。

 そんな政治家の鑑のような人が、山本かなえ議員です。

 彼女が具体的に制度を動かした、というのは例えばこの質問。

 「全NPOが泣いた!」国会質疑2018:山本香苗 vs 世耕弘成
 https://www.komazaki.net/activity/2018/02/post7464/

 彼女が、日本の中小企業政策の中に、それまで「NPOはボランティアのみ」という誤解のもと排除されていたNPOを入れ込む道を開いたのです。

 僕が最も尊敬する政治家の1人です。


・森まさこ(福島)
https://www.morimasako.com/

 元少子化大臣。小さい時に家が貧しく、借金取りに脅される日々だったそうです。

 ある弁護士がそんな苦境を救ってくれたことがきっかけで、弁護士を目指すように。

 アルバイトと勉強を掛け持ちし、見事弁護士に。結婚・出産後、日弁連の留学制度に合格し、アメリカで消費者保護制度を学びます。

 その後、金融庁で働き、自分の家庭を追い詰めた消費者金融を規制する貸金業法の改正に尽力します。

 後に、少子化担当大臣となり、今は男性の育休義務化にも熱心に取り組んでくれています。

 ドラマチック過ぎる人生を歩む彼女ですが、貧困と、2人の子どもを育てる母の大変さを知る、という意味だけでも、国会ではとても貴重な存在です。


・打越さくら(新潟)
https://www.tomonisaku-niigata.com/

 弁護士。長年、DVや児童虐待事件に関わってきました。
 
 近年では、「医学部入試における女性差別対策弁護団」の共同代表もされています。

 困難な状況にある女性に、寄り添い続けてきた人。

 こうした方が議員になることが、遅れがちな女性に関する問題(選択的夫婦別姓、DV被害者支援等など)を前進させていくことにつながる、と革新しています。


・大沼みずほ(山形)
https://mizuho-onuma.jp/

 元NHK記者。1児の母。厚生労働政務官の時に、液体ミルクの解禁に尽力。液体ミルクは災害の時に粉ミルクと違ってお湯を必要としないので、避難所等でも利用しやすい。また平時でも一旦お湯を作って粉に溶かして冷まして、という手順を踏まなくても良いので、大変便利。うちの子どもが赤ちゃんの時に、解禁されていたら良かったのに・・・(涙


・若林ともこ(全国比例)
https://wakabayashitomoko.jp/

 結婚後、夫の転勤で暮らしていた西宮で阪神大震災に遭遇。豊かさの価値観が大きく変化。その後も転居を繰り返し、つながりのない土地での「アウェイ育児」を体験する中で、地域の子育て支援の実践者たちと出会います。

 そこから子育て支援NPOに関わりつつ、市議会・県議会議員に挑戦、当選します。

 地域のミクロの保育実践から、市に対し制度提案を重ね、制度を実現させてきた実績を持ちます。

 非常に柔らかい雰囲気ながらも、地域の地味な課題に向き合ってきた、本当の意味の強さのある方です。


・吉川ゆうみ(三重県)
http://yumi-y.main.jp/

 最近、以下の様なニュースがありました。

 自民党の三ツ矢憲生議員、現職の女性候補に向かって「6年間の一番大きな功績は子どもをつくったこと」
 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d2850c3e4b02a5a5d58e56d

 言われたのが、吉川ゆうみ議員です。

 吉川議員は、お子さんを産み育てただけでなく、自民党内の「NGO・NPOの戦略的あり方を検討する会」において、NPOが活動しやすいルール作りを一生懸命考えてくれていました。

 ちなみに、「一番大きな功績は子どもを産んだこと」の何が悪いのか、というと、例えば同じセリフを女性科学者、女性スポーツ選手、女性ビジネスマンに対し言ったらどうか、ということを考えれば自ずと分かると思います。

 女性というだけで、専門性や仕事の功績を下に見られ、あるいは過小評価され、出産という側面のみを強調される。男性に「あなたの功績は子どもを授かったこと」と言わないのと同様に、女性に言うことも適切性を欠くのです。

 桜田前オリンピック担当大臣が「子どもや孫に、3人産むようにお願いして」ということもありましたが、こんなことをいちいち説明しないといけないくらい、自民党の一部のおっさん政治家の方々の人権意識は後進的です。

 よって、吉川ゆうみさんを始めとして、この場でお名前を挙げたような女性議員が増えていかないと、いつまで経っても「女性の輝く社会」なんて実現しないのではなかろうか、と思うわけです。


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 他にも良い女性候補の方はいらっしゃると思うのですが、今回は「実際に会って話した」という条件がありましたので、掲載しておりません。

 みなさんもそれぞれ、ご自身の推す候補者を発信してみてください。(推し変しても、良いんだぞ!)

 マジレスしますと、民主主義への参画の仕方は、何も投票だけではありません。

 自分が推す候補者の応援を通じ、あるべき社会の像を浮かび上がらせていくことも、大切な民主主義への参画の方法の一つでもあるのです。


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