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ミドルエイジ男性こそ「インサイド・ヘッド」を見るべき理由

「インサイド・ヘッド2」がアニメ史上世界歴代1位というスマッシュヒットを叩き出している。

「リメンバー・ミー」や「カールじいさんの空飛ぶ家」を見た人なら分かるように、ピクサーアニメはいつも、子どもが楽しめると同時に、大人も感動できる二重構造になっている。

すなわち、子どもは登場人物たちのドタバタなドラマツルギーに興奮できて、大人はそのドラマの下に流れる、人生の真理に涙できるのだ。

特に本作は、われわれミドルエイジ男性(おじ)にとって、深い感動と大きな気づきを与えてくれる。実際僕はインサイド・ヘッド両作品とも映画館で大号泣せずにはいられなかった。TOHOシネマズ六本木で一番泣いてた自信がある。

【インサイド・ヘッドで描かれる「すべての感情は正しい」】

まずインサイド・ヘッド1のあらすじを簡単に見ていこう。

小学生のライリーちゃんの頭の中に、ヨロコビ・イカリ・カナシミ・ビビリ・ムカムカなどの感情が擬人化されたキャラとして存在している。彼らはライリーちゃんを幸せにするため、脳の司令部で悪戦苦闘している。

感情が擬人化されたキャラたち

ライリーちゃんは親の転勤で引越をすることになったが、新しい環境で上手くいかず、表情を失っていく。

ヨロコビたちは何とかライリーちゃんを喜ばせようと懸命になり、ライリーちゃんを悲しませるカナシミを働かせないように頑張るのだが、それが更なる悲劇を生み出して・・・。

なぜカナシミなんて存在するのか。そんなもの無ければ、ライリーちゃんは幸せなのに。

さて、ここからネタバレになるので、未見の方の楽しみを奪わないよう、限定コンテンツの中で語っていこう。

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