タロットと西洋占星術のリンク⑱～小アルカナ（ソード・8〜ソード・キング）
皆さまこんにちは。
先日はマカロンタロットカードの監修者、ラクシュミー先生とマカロンタロットデッキVer.4のスペシャル直販インスタLiveをさせていただきました！！たくさんのご視聴、ご予約ありがとうございました！！ 今後ともどうぞよろしくお願いします！！
さて、今回で18回目の「タロットと西洋占星術のリンク」は前回のソード・7までの続き。ソードはコミュニケーションであり、主に知性、情報、人間関係などを司ります。引き続き対応する星座、天体、数秘など絡めて見ていきましょう！！
ソード・８の対応星座は双子座の第１デーカン（５月21日～５月31日）です。絵柄は、目隠しをされ縄で縛られた女性が８つのソードに囲まれています。何がどうしてこうなった！？と驚くようなシチュエーションであり、78枚の中でも気になる絵柄の１つです。人間関係を思い悩み、流した涙で地面が沼地になっています。思うように前へ進めなくなってしまいました。対応天体は拡大・発展を象徴する木星ですが、情報通の双子座ではデトリメント（情報過多）になり（詳しくはこちら）、何が真実なのかわからなくなって、疑心暗鬼に陥っています。数字の８は煮詰める（凝縮）ですが、風は流動するものであり、煮詰つめると考えが凝り固まって固定観念や思い込みから抜け出せなくなることも。今は傷ついた心と向き合い、足場が固まるまで待つといいと言えるでしょう。
ソード・９の対応星座は双子座の第２デーカン（６月1日～６月10日）です。対応天体は火星。火星は情熱やエネルギーなどを表しますが、風のエレメント（思考）である好奇心の双子座に入ると過度な思考に走りやすい傾向が。マイナス思考や不安、嘆き……考え出したら夜も眠れなくなるほどの絵柄になっています。数字の９は８で煮詰めた結果、統合され、頂点にたどり着きますが、カップやペンタクルの女性性スートの９は、陰が＋αされてハッピーになるのに対し、ワンド、ソードの男性性スートは、煮詰まると要素が過剰になり、ハードになります。
ソード・10の対応星座は双子座の第３デーカン（６月11日～６月21日）です。ライダーウエイト版では倒れた人の背中に10本のソードが刺さって（過去からの行い）いますが、マカロンタロットでは頭に10本のソードが刺さっています。人間関係の悩み、考え過ぎによる不安や恐れによって、10ではついに精神が破滅……。数字の10は完全を表し、ひとつのおわりと完成、そして次に進むステップを表します。対応天体は太陽ですが、漆黒の闇から少しずつ夜が明けようとしている中で、精神が破滅という何らかの結果が太陽のわずかな光によって見えてきたということ。結果が見えてきたことで、次の方向性を見い出すことができ、小さな可能性を感じさせます。
ソード・ペイジの対応星座は山羊座、水瓶座、魚座の冬至から始まる冬の３ヶ月間です。厳しい冬の季節を司るソード・ペイジは至ってクール。ソード・エースも同じ期間に対応しているので、キツいこと言ってしまうとか、好奇心で飛び出そうとしている所はよく似ています。しかしソード・エースのように方向性がビシッと定まった決意に比べると、ソード・ペイジは風のむくまま、気の向くままという調子なので、強い方向性は見られません。背景のモクモクと形を変える雲は好奇心の現れ。何が起こるか分からない縦横無尽に吹きすさぶ風（情報）に、エキサイトしています。ソード・ペイジは人々にあっと驚く情報を伝えるメッセンジャーです。
ソード・ナイトの対応星座は山羊座の第３デーカン（１月10日～）+ 水瓶座の第１、第２デーカン（～２月８日）です。実際に１年で一番寒い時期。ソード・ナイトもクールで尖ってます。山羊座の第３デーカンの対応天体の太陽は、仕事面での地位や権利、組織の中で役割を見い出していくというキーワードを持ちます。水瓶座の第１、２デーカンは、頭の回転が速く、ものごとをスパスパ切り分け、情報を処理していく能力が備わります。古いやり方や、しがらみ（山羊座の第３デーカン）との対比があるからこそ、新しいシステムや斬新な発想が生み出され、常に新しい何かを追い求め、走り回っています。
ソード・クィーンの対応星座は乙女座の第３デーカン（９月12日～）+ 天秤座の第１，第２デーカン（～10月12日）です。秋分前後の期間です。季節を４分割したライン上（アングル）には各エレメントのクイーンが配置されています。ソード・クイーンはホロスコープ上ではDSC（ディセンダント）と呼ばれる西の地平線にいます。ディセンダントはホロスコープでは第７ハウスが始まるポイント、７ハウスとはズバリ、人間関係。人とのよい付き合い方とは、いい距離感を保つこと、（仲良しでもクール）天秤座の定位置とあってバランス感覚と調和（肩入れしない、だけど社交的）です。それから乙女座の第３デーカンの対応天体は乙女座の支配星である水星であり、なおかつエグザルテーション（高揚の座）します。土のエレメントの水星は実務能力。知性を形にすることが武器となり、独立心は旺盛に。土の知性とソードの知性を兼ね備え、頭脳明晰、情報通、判断力に優れ、仕事はスパッとこなします。持ち前のコミュニケーション力を活かし、人生は仕事優先になると言われるカードです。
ソード・キングの対応星座は牡牛座の第３デーカン（５月11日～）+ 双子座の第１、第２デーカン（～６月10日）です。暦の上では初夏、ソード・キングはクールな中にも情熱を持っているのがわかります。牡牛座第３デーカン対応天体の土星は、牡牛座の土のエレメントを集約したような意味合いが強く出てきます。堅実さや、五感の感覚、職人気質など。そこにソードの知性が加わり、専門的な分野で頭角を現します。双子座の第１、第２デーカンは知識（情報）過多とするソード・８、９に対応するデーカンですが、ソードのコートカードはどれも土のエレメントと補い合うので、情報を形にして活かすことができます。そして第３デーカンに対応する星座は天秤座です。ソード・キングは大アルカナの正義（天秤座対応）と同じポーズをとっていて、公正な判断を下す判決の王とも呼ばれています。
ソードは以上です。
残すはペンタクルとなりました、次回もよろしくお願いします!!
文・イラスト：加藤マカロン
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【著者プロフィール】
加藤マカロン
イラストレーター＆占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』（駒草出版）をご参照ください。ＳＮＳは、Twitterアカウント （@katomacalon）、facebook などでも情報発信中。
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