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Komari's Funeral Concerto

古墳とは、その地域に住んでいた王や豪族が、死後も自分の力を示すために作らせた墓だとされており、古墳の大きさそのものが、そこに眠る権力者の力の大きさを表象しているという。
いわゆる生前墓であるが、世界に目を向けるとピラミッドなども有名だろう。
もっとも、ピラミッドに関して、近年では、王が自らの権力を示すために作っただけではなく、公共事業の一つとして、農作業を行えない時期の農民たちの食い扶持を提供したという説もあるらしい。

・・・などはどうでも良いので、とりあえず自分の葬式で流してほしい曲のセトリを組んでみた。
別に自分の力を示すためや、オタクの食い扶持を提供するために作成したわけではなく、ただただ自分の葬式でこの曲が流れてたらええね~という気持ちでセトリを組んでみたので、良ければ聴いてほしい。

このセトリは全部で24曲あり、大きく序盤(7曲)、中盤(9曲)、終盤(5曲)、アンコール曲(3曲)で構成されている(葬式にアンコール曲ってなんだ??)
もっとも、今回はざっと序盤のコンセプトを解説するにとどまる。気が向いたら中盤以降も解説するかもしれないが、そもそも今回のセトリが自分のMAXかというと、実はそうではない。公式でアップロードされている楽曲縛りでセトリを組んだためである(遵法意識の高いオタク)。
したがって、「本当はこの曲も入れたかったんだけどな~」という曲が実はいくつもあるので、今後、公式からそういった楽曲が提供された場合、既存の曲とのバランスを考えながらセトリを組み直す可能性が十二分に存在している。その点は悪しからず、、、

さて、序盤の7曲は、生まれてから色々なことに好奇心を持ち始めた後、リスクを考えず様々なことにチャレンジしていた時期まで(だいたい大学生くらい)のこまったこまりを表している。

挨拶は基本である。動物は、挨拶を交わすことで「私はあなたの敵じゃないですよ」とアピールし、共同生活を営んでいく。
この曲は出だしから「おはよう 世界 Good Morning WORLD」と、日本語だけでなく、世界で最もポピュラーな言語とされている英語でも挨拶をしており、世界に向けて「私はあなたの敵じゃないですよ」と産声をあげている。
人生の門出にぴったりなこの曲こそ、葬式セトリのトップバッターにふさわしいと言えよう。

この二曲に躍動感は正直ない。
しかし、「空の色はどうして青く見えるのだろうか」、「目に見えないルールへ今行こう」、「イコールを探しに行く」といった歌詞が、幼少期に抱いた大きな好奇心とリンクする。
幼少期の自分は、世界に対する好奇心が人一倍あったと思う。百科事典だとか図鑑だとか、そういったものをよく読んでいた。基本分からないことばかりだったが、そういった本から知識を得ていく日々はめちゃくちゃ楽しかったと記憶している。
そういった知識欲を満たすたびに「もっと覚えたいことが山のようにある」、「のびしろしか無いわ」と、抑えられない好奇心をさらに満たすために新たな知識を貪っていく。
また、単純なガリ勉には走らず、同時に公立小中学校の荒れた環境でなんとか生き延びていくため「サボり方とか 甘え方とか 逃げ方とか 言い訳の仕方とか」をなんとなく覚えていった。
セトリの順番としては序盤の中でもさらに最初の方に並べているが、歌詞自体は社会人になった今の自分をも奮い立たせるものだなあと思う。
もっとも、そういった今の自分を形づくったのも、元々は地獄のような公立小中学校での経験があったからだと感じているので、やはりこの二曲はこの位置だなあとなった。

一番どこに入れるか悩んだ曲である。
選外も考えたが、序盤残り三曲が激動の高2から浪人を経て大学生になったくらいの自分を表しており、どれも「人生の旅」をイメージできることから、「旅」の出発に向けてエネルギーをチャージするイメージでここに入れた。

序盤ゾーン最後の曲である「遥かな航海」だけ全曲なくて中途半端な感じになってしまった点が悔やまれるものの、浪人を経て、将来の夢を固めて文転したにもかかわらず志望校に行けなかった、しかし第二志望で入った大学で捲土重来を誓った、という状況にめちゃくちゃぴったりだと思ったので、あえてこの形でセトリに組み込んだ。
高2から浪人を経て大学生になるまでの間は紆余曲折ありまくりで、単純に化学と数学が好きだったからという理由だけで理系を選んだり、宇宙って面白そうだな~って理由だけで電磁気が苦手なのに地球惑星科学科を第一志望にしたりと、人生があっちに行ったりこっちに行ったり、完全に遭難していた。それでもなんとか一筋の光を見つけて第二志望の大学に入り、将来の夢に向けて本格的に歩を進めることになった。
この三曲はそんな激動の進路選択期の自分にぴったりの曲だと言えよう。

あと、「声?」→「その声が地図になる」という並びにしてタイトルでもちょっと遊びを入れてみたりもした。

ざっと語るつもりが意外と筆が乗ってしまった。
この記事を見てるオタクもぜひ自分だけの葬式セトリを作ってみよう!


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