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#7 趣味を聞かれると困る。

「趣味は何ですか?」という質問がとても苦手です。そもそも「相手がどんな意図でその質問をしているか」の方が気になって、回答のハードルは鰻登りです。

みなさんは趣味を聞かれたとき、どう答えますか?例えば毎朝ジョギングをしているとして、毎朝なので使っている時間や労力、割いているマインドも大きそうだけれど、すごく長い距離を走っているわけではない。きっかけはダイエットのためだし、そもそも習慣ってイコール趣味なのだろうか・・と、その定義に悩んだことはありませんか?

私はいままで、自信を持って「これが趣味です」と言えるものがあまりなく、「読書ですかねぇ(最近全然読めてないけど)」みたいな回答が精一杯でした。

趣味といわれると、なんだか立派なものでなければいけないような気がするのです。「作品などの成果物がある」とか「専門的なスキルがある」とか「人よりも多くの時間を割いている」とか、そういう定義のもとにあるような気がしていました。でも、いろいろ考えているうちに、「それをやっていると幸せな気持ちになれるかどうか」で決めるのがいいような気がしてきました。

幸せな気持ちになることに、人は時間や労力やお金をかける傾向があると思います。だから必然的にマインドやリソースを割いているはずで、それならば趣味と呼んでもいいような気がします。

そして、「趣味は何ですか?」と聞いてくる人の質問の意図も考えてみたいのですが、例えば「会話のネタにしたい」などを除けば、「あなたのことをもっと知りたい」だと思っています。その場合も、自分がどんなことで幸せを感じるのかを答えれば、人となりが伝わるような気がしませんか。

さらには、自分がどんなことで幸せを感じるのかを自覚しておくことは、疲れたときや落ち込んだときに、自分を回復させるものが何かを知っているということでもあります。これは結構、趣味の定義として大切なことだと思うのです。

心が疲れていると、どんどん感情が鈍化していって、何が楽しいとか、誰が好きとか、誰が嫌いとか、そういうことがどんどんわからなくなっていきます。そういう時に「○○をしている時間は幸せだったなぁ」と思えたら、自分にも幸せな時間があったことを思い出せるし、またやってみようと思えるかもしれません。そして、疲れているときにそれをやって元気になれたら、それこそ理想的な趣味、という感じがしませんか。

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ちなみに、昔の私のように「何をしている時が幸せかわからない」という方は、どの時間のためなら「がんばろう」と思えるかを、いろいろと比較していくのがオススメです。

友達と飲みに行くためなら嫌な仕事もがんばれるとか、釣りのためなら苦手な早起きもがんばれるとか、まずはそんな風に候補を挙げていって、その中から「この時間のためなら、自分は他に多くは望まないな」と思えるものを、見つけていくのがいいと思います。

ただ、これにはひとつポイントがあって、誰かのためにがんばるのではなく、自分のためにがんばれることに限定することです。誰かを喜ばせたり、誰かに称賛されるからがんばるのではなく、何のためなら自分は純粋にがんばれそうか、という基準で考えていくと、自分を幸せにしてくれることに出会えるような気がします。

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みなさんの趣味は何ですか?これを読んで、みなさんの趣味は変わりましたか?さらには、新たに発見された趣味はありましたか?(もしあったらとっても嬉しい・・)私の趣味は、(できれば昼間から)大好きな人たちとお酒を飲むことと、うさぎのちーちゃんをなでなですることと、陽のあたる窓辺で本を読むことです。もし誰かが疲れたら、趣味でまた元気を取り戻せますように。

こまつまい

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