【か】科学的

1.人間の生き方をあらわす、状態の形容詞
2.時間に拘束されない瞬間の状態

【解説】
 科学的であるとか、論理的であるとかいう文言を、伝家の宝刀を抜くかのごとく、使う人がいる。というか、そういう風潮が世間にはあるが、噴飯物だといつも思っている。
 世界はグラデーションなのに、どこにその線を引くのか?


 もちろん、科学的であるというのは、その結果でも手法で担保されるものでもなく、あくまで「姿勢である」という部分を、きちんと実践している科学者がほとんどだと思うが、たまに、勘違いしている人間も見る。
(本などに見られる記述で、あれ?と思う一部の人)

 市井の人は、科学者ではないから、そういう人間に影響を受けてしまう。
 世界には、科学的なモノと、そうでないモノがあると思ってしまうのだ。
 以前、科学とオカルトを対立させた番組があったが、あの構図が正しい、というか、「あるのだ」と思い込んでしまう。
 そんなものはない。
 緩やかに全ては繋がって、より閉じた概念化に近いか否かと言うだけの話だ。

 自分は、オカルトや、霊現象といわれるものが大好きだが、それはあくまで、科学的にどこまで迫れるのだろうか、という興味からだ。この姿勢こそが「科学的」であると思う。
 自分の主観を通してしか、世界を認知できないというジレンマを抱えつつ、科学的な姿勢を維持するということこそ、人間の「ロマン」だろう。

 科学というのは単なる姿勢である。
 オカルトにこそ、ロマンがある。

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