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小松雨暗のリズムエッセイ

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書きたいテーマでリズムエッセイを書いています。 【リズムエッセイとは、小松雨暗の造語。構成を気にせず、勢いで書く書き方】
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#読書の秋2021

400年前の勉強法

 今、岩波文庫の「哲学原理」という本を読んでいる。  内扉に鉛筆で、1996年3月3日と書いてある。購入日だ。  25年前!!  我ながら向学心は立派だが、ご想像通り、歯が立たなくて、放置である。  ところが、最近、この手の本が読めるようになってきている。  このような本を読むために私に必要だったのは、経験だったのか?  にしてはずいぶんな遠回りだ。  他の人たちは、初読は何歳くらいで、理解の程度はどのくらいだったのだろうか?  なんとなく気になる。  で、21ページに来

その事の自然な感じ

 本は読まないことを以前書いたが、とあることから、猟奇殺人者を主人公にした本がある事を知った。  かの有名な、ジェイムズ・エルロイ氏の「キラー・オン・ザ・ロード」である。  テレビで「LAコンフィデンシャル」という映画をやっていたからだったと思う。内容は胸糞だが、ストーリーの、あのひねられた顛末に、気持ち良い刺激を感じたのだ。  さっそく、ジェイムズ・エルロイを検索。  そして、「キラー・オン・ザ・ロード」を知った。  小説は好んで読まない人間なので、ここまでわかっても、

私の好きな怪異 [今宵、怪談を]

 かなり嗜好が偏っている自信はあり、二次創作界隈でも、大抵はニッチな方に住んでいるという状態ですが、そんな私のおすすめ怪談はいかがでしょう。  古典的なところを多く選んでいますが、それは、私が読書自体をあまりしないからです。この場合の読書の対象は「物語」「小説」という意味ですが、ほとんどの読書が実用書や、専門書で、目的を持って読むことが多く、人によっては、それは読書に含めない事もあるらしいので、分けました。  なので、他の方の読書量には怯えます。  そんな私の数少ない読書歴の