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女性が生きにくい社会を作ったのは、本当に国や男性なのだろうか

全部が全部そうだ、というわけではない。それほど、世間に物申す!というほどの強い主張ではないし、ふと感じる程度だから、どうか「そうじゃない人もいますよ!」みたいな当たり前の意見は頂戴しないよう望む。


どうしても最近「子供を産みにくい」「子供がを育てにくい」「女性が社会で活躍しにくい」という女性の声は、国の制度や男性の考えを改めて欲しいという方向に叫ばれているものも多いように感じる。

確かに、国がそういう流れを当然としてきたことは事実だろうし、男性主体だったこれまでの日本は男性の考えを優先するあまり女性の考えはなかなか尊重されなかった部分もあった。

でも、私は同じ女性として思うのだ。「女性の幸せは結婚出産って誰が決めたの?」みたいな女性向けコラムのタイトルを見るたびに、いやいや私ら女性が自分の子供や孫世代に「女性の幸せは結婚して子供を産むことだよ」と言ってきたんじゃないか?と疑問を持ってしまう。

もちろん、そうでなければ単なる私の勘違いだし、単純に私がバカなだけである。偏った考えでしか物事を見ることができない時代遅れのおばさんなのだ。しかし私は実際に女性から「子供は産まないの?」「女だからやっぱり子供を産む幸せ感じたいよね」「普通分娩で痛みを感じてこそ子供を愛せる」みたいなことをたくさん言われてきた。他にも、具体的にどんなことを言われたかはもう書かないけれど、女なんだからこうすべきだよね、というような意見を言ったのは大半が女性だったように思う。


もちろん誰も「男ばかりが悪い」とは言っていないのだが、それでも世間では「私たち(女性)だって自由に生きていい!」みたいなことを声高に叫ばれていて、「女が」というところにクローズアップしているところを見ればやっぱり主張をぶつけたい相手は男かな?と考えてしまう。けれど本当に今の日本がこうした状態なのは、過去の女性がいつまでも姑根性で、次世代の女性に「私たちもこうしてきたんだから、あなたたちもこうしなさい。ズルや楽は許さない」といったような態度を示してきたことも関係しているのではないかと思うのだ。

みんなできれば痛い思いはしたくない。だから手術には麻酔を使うし、歯科医院のHPを見ると「できるだけ痛くない治療を心がけています」と書かれている。なのに出産となれば、無痛分娩を希望する人に「ズル」「楽してる」「痛い思いをしないと愛情が湧かない」と言い、帝王切開をする人には「麻酔するから良いよね」「痛くないとかズルい」と言う。

男性が家事をしない育児を手伝わないと文句を言うが、黙って家のことを何もかもやってきたのは女性たちではないか。そして、そんな女性たちの親もまた、娘に「女は黙って家のことをやって旦那を支えて、たくさん子供を産め。それが幸せだ」と教えてきたではないか。

結婚で仕事を辞める時も、妊娠や出産で仕事をセーブするときも、生理で体調が悪い時も、ブーブー文句を言うのは男性よりも同じ女性の方が多い(キツイ)じゃないか。



私たちは今、国の制度や男性の考え、悪しき風習を変えていって女性がもっと生きやすく働きやすく産みやすく育てやすい社会にしようという流れになりつつあるが、本当に変えるべきは姑根性をむき出しにする女性たちの考えではないか?

女性の敵は女性。もちろん女性同士、味方にもなるし何かあれば同性同士は頼れるものでもあるが、女性ならわかるだろう、女性同士の怖さを。1人だけ楽は許されない、1人だけ勝手なことは許されない、全員が同じスタートラインで同じように平等に楽をする以外は許されない。

女性自身の「女は〜すべき」の概念をなくせば、コトはもっと早く大きくスムーズに動くのではないか。

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