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カルト思考と予定的調和

カルト思考と書きましたが、カルト的な思考はたとえ宗教でなくとも権力者が行いがちなことです。
強い者・有利な者が、弱い者・不利な者を貶め搾取しつづけるために、まずその者どもを物理的にも心理的にも圧迫する方法を取ります。日本歴史の中ではアイヌや沖縄が今なお受け続けている差別的取扱いがありますが、薩摩藩が奄美諸地域に行った政策や、廃藩置県後に鹿児島県となったあとも続く対応もそうです。
喜山荘一『奄美自立論 四百年の失語を越えて』には薩摩藩や鹿児島県が奄美に対して行ったこと、それに対する民衆の動きについての考察が丁寧に書かれているので参考になさってください。

さて、宗教としてのカルト思考へ焦点を絞りましょう。

とある教団で殺人未遂事件が起きました。

A子さんが下の子を連れて逃げたとき、系列校にはA子さんの上の子どもたちがいました。
A子さんの夫である牧師はギャンブルで多額の借金をしており、子どもたちの校納金が未納になっていました。
A子さんが無事に逃避行を続けるには校納金の納付が必要と考え、90万円お支払いしました。


A子さんのこどもたちの校納金の領収書

この先、A子さんに対する教団の態度を書きました。どうぞお読みください。

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