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わたしの、小さな神様。
やっと、近所の神社にお詣りすることが出来た。
境内に足を一歩。凛とした空気。
それだけでスッと、心が軽くなる。
お詣りを終えた1組の母娘とすれ違う。
神社は、私たち3人だけになった。
息子が嬉しそうに、走り回っている。
この近くに越してきたこと、
この春にあったこと、
今のこと、
そして、これからのこと。
手を合わせて、報告する。
心の中が凪いでいく。
心がざわついている時、
何か一区切りついた時、決意した時、
これといって何もない時、も。
神社には、よく足を運ぶ。
ふらりと立ち寄ることも、ある。
息子に「なーがーいーー」と怒られる。
ごめんね、やっと来れたから、
お話しすることがたくさんあって、つい。
また来ます。
家に帰ってくると、息子が何やら段ボールをチョキチョキとはさみで切って、工作を始めていた。
わたしは、それを横目に知らぬ間にうとうと昼寝をしてたようで、起きたら……
息子が、ちっこい神社を建立していた。
「毎日、お詣りしたいんでしょ?」
「これで、できるよ!」
そう、彼はわたしにとって神様みたいな存在。
そして、いつもじゃないけど、大事な時に
ポケットからあめ玉を、ハイってくれるみたいに、いろんな言葉とか、こうやって温かいものをくれる。わたしに必要なもの、分かってるみたいで、どきっとする。
かわいい、わたしの小さな神様。
これで毎日、家でお詣りできるね。
ありがとう。