#1_Royal Project Coffee
もともとコーヒーが大好きです。
息子の長い春休みがやっと明ける、と思った矢先バンコクは緊急事態令がしかれることに。
家で過ごす時間を、どう充実させよう、
自分の機嫌をどうやってとろう、と考えたとき、タイには美味しいコーヒー豆がたくさんあるから飲み比べをしてみたら楽しいかも…!と、ふと思い立ちました。
飲み比べといっても、気になる豆を買ってきて、片っ端から家で挽いて、淹れて、飲んで、
そのテイストや特徴を文字で記録する、というもの。
始めてみると、これが結構おもしろい。
味覚で感じたことを、色や形に例えてみたり、
ほかの食べ物や花の香りに置き換えてみたりと
言語化するのだけれど、感覚や語彙力が研ぎ澄まされる感覚があります。
そして、タイには魅力的なコーヒー豆がたくさん。近年、世界的にもコーヒー豆の産地として認知されつつあるとか。
ということで、そんな魅力的なタイのコーヒー豆について、そのひとつずつと向き合って(自分で挽いて、淹れて、飲む)私なりにまとめていこうと思います。
記念すべき、ひとつめのコーヒーは、
「Royal Project Coffee」です。
コーヒーの味の前に、じつは知って欲しい
「Royal project」のこと。
ほんの少しだけお付き合いください。
Royal projectとは?
Royal Projectは、1969年に故プミポン国王主導で始められた農村支援のためのプロジェクト。
当時、タイ北部ではその寒さから農作物の栽培が難しいことから、山岳地帯に住む人たちの生活は貧しく、違法なアヘン製造につながるケシを栽培することで生計を立てていました。
その様子を見たプミポン国王が、自国民が農業によって適正な収入を得て自立し、より良い暮らしが出来るようにと始まったのがRoyal Projectです。
山岳地帯では、果物やコーヒー豆の栽培がされるようになり、この豆もプロジェクトがきっかけで生まれたものです。
▲若かりし日のプミポン国王の肖像画。
ワットパクナムで私が撮った写真から。
現在、国王だけでなく、王妃や王子、王女それぞれがプロジェクトを手がけ、王室による一大国家支援プロジェクトとなっています。
米、野菜、フルーツ、お茶、フルーツジュース、コーヒーといった農作物をはじめ、タイシルク、民芸工芸品、天然素材を使ったコスメなど様々な商品があり、これらの商品は「ロイヤルプロジェクトショップ」であったり、商品によってはスーパーやデパート、空港でも購入することができるので、観光客のお土産としても人気です。
また、コーヒーは、バンコク市内にある「ロイヤルプロジェクトカフェ」でいただくことができます。
このプロジェクトによって、アヘン取引の抑制、生産者の自立支援にとどまらず、タイプロダクトのブランド化とグローバルビジネスの拡大、耕作技術の研究発展、土壌や森林保護など、持続可能かつ様々な効果と恩恵をもたらすものとなりました。
いずれもタイ語ですが、公式サイトと関連記事をご紹介します。
ということで、以降は豆のスペックと
そのお味について。
✔︎コーヒー豆の基本スペック
・一袋200g
・海抜1,200mの高地で栽培された100%アラビカ豆
・中〜深煎り
※明確な記載がないが、豆の挽き具合と色味から想定
・ロイヤルプロジェクトカフェ、Lazadaで購入可能
✔︎豆の特徴
・引っ掛かりがなく挽きやすい
・ほどよく膨らむ
✔︎淹れた瞬間の香り
・土ような香り、フローラル、レモングラス
✔︎酸味、苦味
・舌先に「トンっ」と柔らかく感じる酸味
・くせがなく素直ですっきりとした苦味
✔︎香り
・花のような香り(ゼラニウム)
✔︎味わい
・まろやか、やわらかくとろみを感じる
・まんまる、まろみを感じる味わい
✔︎色(イメージ)
✔︎冷めた後の味わい
・まろみを残しつつも、酸味と苦味がくっきり
・より輪郭がクリアになる
・酸味は舌の両縁に感じる
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次回は、タイで同じく有名な
「Doi Chaang Coffee 」について、
書いていきたいと思います。
このホームページが、気合が入っていて、
とにかくかっこいい。ひとつひとつの記事も読み応えも十分です。
我が家の冷凍庫。
たくさんコーヒー豆があるのを眺めているだけでなんだか安心するし、幸せ。
ぜひ、みなさんのタイのおすすめコーヒー豆も、
教えてください。