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われわれはどこかへ向い われわれは何者かになり われわれはいつかに応える


あぐねていたんだ   おわらせるタイミングを
あぐねていたんだ   おわらせるシーンを

あぐねていたんだ   安っぽいありふれた「 孤独 」で
あぐねていたんだ   のんきに、実にのんきに

あぐねていたんだ   そしたらやってきたんだ
あぐねていたんだ   ふいにその日が


何もかもが    流     さ     れ     た
何もかもが    な     く     な     っ     た



なんて
ことばで括れるほど抒情的でもないし、完結的でもない



む ご た ら し い  残骸
む ご た ら し い  水没
む ご た ら し い  孤立
む ご た ら し い  離散
む ご た ら し い  余震
む ご た ら し い  事故



なにもかもが  くっきりだった
なにもかもが  くっきりすぎた



後々に 見せつけるかのように 
後々まで 抉り取るかのように



整理できると思ったら、整理できなくなり
整理したいと思ったら、整理したくなくなる


何 人、 何  万  人 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
何 兆、 何  十  兆 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
何 年、 何  十  年 ・・・・・・・・・・・・・・・・・



コストとリスク?  ああ、現実問題として
悪気はない?   ああ、そうかもしれないが


「  千年に一度  」  ああ、そうかもしれないが
「  一生に一度  」の前提だった  ならば、ならば、ならば


目、見開くとき 今は、今は
  何ができるか?何ができるか?
  何をすべきか?何をすべきか?



耳、かっぽじるとき 今は、今は
  何が必要か?何が必要か?
  何が望まれているか?何が望まれているか?



受け止めるとき 今は、今こそは
  何を見直すか?何を見直すか?
  何を棄却するか?何を棄却するか?
  何を開拓するか?何を開拓するか?



踏ん張るとき 今は、今こそは
  いつまでかかるのか?
  どうやって守っていくのか?
  どうやって築いていくのか?


続くはずだった喜怒哀楽の分も
続くはずだった春夏秋冬の分も



あるいていくんだ  手探りでも、未知数ばかりでも
あるいていくんだ  強がりでも、不可能に思えても



大丈夫と思ってもらえる日が来るまで
心の底から微笑んでくれる日が来るまで



あるいていくんだ  どこまでもいつまでも
あるいていくんだ  それぞれのすべてを活かし
あるいていくんだ  みんなで、みんなで



なにげない日常にもどれる日が来るまで
心の底からくつろげる日が来るまで



あるいていくんだ   
続くはずだった意思に答えるような 行動で、言葉で、生き様で
あるいていくんだ   
続くはずだった風景に応えるような 政治で、経済で、文化で

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【 初出 】

詩のブログ
橙に包まれた青

2011年03月28日
「 われわれはどこかへ向い われわれは何者かになり われわれはいつかに応える 」


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