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日本は後進国になったと感じる

読んでから見るか、見てから読むか。で、今回は見てから読みました。(と言ってもまずこのキャッチコピーが通じるかどうか、気にしないと(゚∀゚)で、見てから読むのは、どうしても映像イメージがついて回るのであまりしないのですが、原作は短編であり、映画では設定をかなり変えているので、結構すんなりと読めました。が、作品には時の流れと時流に沿ったマーケティングが付きまとうのだなと改めて思いました。テッドチャンが本作を発表したのは20年前の1998年で、作中後半に日本がハイテクを発明する件があるのですが、映画『メッセージ』では後半の話の鍵を握るのは中国軍の将軍です。似たようなケースはまだあって、映画『コンタクト』は約30年前で、この時は影の技術協力を日本が行う設定でしたが、『オデッセイ』や『ゼログラビティ』では協力国は中国にスイッチしてます。ハリウッド映画のリサーチとマーケティングは冷徹なので、これが今を反映しているのでしょうね。日本が失った30年はこういうところにも出るのかと。ちなみに『ブレードランナー2049』は、前作からの流れから、相変わらずカタカナと日本語が登場する点が面白いです。というのも『メッセージ』と監督が同じで配給も同じソニーピクチャーズなんですが。
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