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インフルエンサーと芸能人についての考察

今、芸能人とインフルエンサー(厳密にいうとSNSフォロワー10万人以上のハイパーインフルエンサー)が一緒に認識されている。

それは世の中の構造として、フォロワーが多い人が雑誌やテレビやウェブ番組に呼ばれやすいせいだと思ってる。

でも芸能人とインフルエンサーはそもそも成り立ちが全然違う。

例えば福士蒼汰や山﨑 賢人に代表されるような俳優、芸能人はテレビドラマやバラエティ番組などの他社メディアに出ることで人気を集めているし、はじめしゃちょーや禁断ボーイズなどに代表されるインフルエンサーは、自分メディアであるSNSで自分を発信することで人気を得ている。

よく聞く話として、芸能人はSNSに力を入れることで格が下がったと思われがちだし、インフルエンサーは他社メディアであるテレビなどの登場回数が増えれば格が上がったと思われがちだし、実際本人がそう思ってることが多い。

そもそも人気になった成り立ちが違うということは、ファンが求めてることが違うはずなのに、芸能という形のない基準で一緒くたにされてしまってることが、よくないことなのだと思う。

僕は立場上、インフルエンサーよりのタレント達のマネージメントすることが多い。なので、インフルエンサー達の露出の割合には敏感にならなければいけない。

インフルエンサータレントは、自分メディアと他社メディアの割合が逆転してしまったときに、必ずといっていいほどファンが減ってしまう。芸能界的には他社メディア(テレビ、ウェブ番組等)に出る回数が増えれば増えるほどよいこととされているのだが、インフルエンサータレントは必ずこれが当てはまらないと思う。

人によってこの割合は違うのだけど、それは自分主導の空間で輝ける人と他人主導の空間で輝ける人の違いだと思う。そこには、どっちが良くてどっちが悪いという優劣はない。

そこを見極めるのが、インフルエンサータレントのマネージメントの仕事のひとつだと思う。


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