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新米史官ク・へリョン

好き度 ★★★★★

ASTROのチャ・ウヌ&シン・セギョンが主演の時代劇(がっつりラブストーリです)。
時代劇といっても衣装は鮮やかで綺麗だし、俳優さんと女優さんのお顔立ちもスタイルもすごくモダンで見やすいと思います。
美男美女の饗宴。

私、実はこのドラマ大好きすぎて3回も見てしまいました。
韓国ドラマといえば、ラブストーリーやサスペンスを思い浮かべる人は多いと思いますが、時代劇もけっこう豊富なんです。
旬の俳優さん、女優さんが出ていたり、ストーリーも見やすいものが多くて韓国の時代劇はハマりますよ。

ク・へリョンはその中でもかなりライトな部類に入るのではと思います。
それでは魅力を語っていきましょう!

衣装が美しい

主役のトウォン大君ことイ・リムを演じるウヌ様だけでもなんとこれだけの衣装を着用しています。
(拾えるだけ拾いましたが漏れもあるかも)
※画像は全て韓国テレビ局MBC公式サイトより

さすがは皇位継承権2位の皇子。
韓服のバリエーションも豊富で色も鮮やか。
見ているだけで目が癒されます。

個人的にはたまに出てくる官服姿(3枚目左上)にキュン。
現代でいうところのスーツ萌えでしょうか。
この紫色のような色は王族のみが纏える色みたい。

女の子たちの服(チマチョゴリ)ももちろん可愛いんです!

調べたら、当時は染色技術もまださほど高くなく鮮やかな色を出すのが難しく、庶民はもっと地味な色の服を着ていたようです。
色とりどりの服は王族もしくは富の象徴だったんだとか。

とはいえ、彼女たちは物語的にも歴史上初めて女史官として宮廷に雇われる設定なので、そこそこいい家の出身、しかも教養はピカイチの女性たちなのです。
鮮やかな衣装がよく似合って素敵。

おまけ

セギョンちゃんの花嫁姿です。
かわいい…♡

チャ・ウヌが美しい

私はこの作品で初めてチャ・ウヌという人を知りました。
あまり俳優さん目当てでドラマを見る方ではないので、この作品も純粋に内容が気になって見始めたんです。

そうしたら視聴を進めるうちにどんどんこのチャ・ウヌという人の美しさが気になって仕方なくなってしまって…
正直ドラマのストーリーにあまり集中できなくなるくらい。
画面いっぱいにウヌが映るたびに

この人は世界中の人類の中で一番美しい人間なのではないだろうか?

と思っていました😂

演技も素晴らしく、ドラマを見終わって彼のことをググるまでまさかアイドルだとは思ってもみなかったのでビックリ!
え!この人、歌って踊るの!?俳優が専業じゃなかったの!?という衝撃が襲いました。

話を戻しますと、ウヌのコロコロと変わる表情やあどけない笑顔は、まさに初めて本気で恋をした青年外の世界を知らずに育った箱入り皇子という役にピッタリで一瞬で惹きつけられてしまいました。

ただチャ・ウヌを眺めるという目的だけで見たとしてもこの作品は十分に満足できるのではないでしょうか。

シン・セギョンが美しい

美しいのはウヌだけではない…!

タイトルにもなっているク・へリョンを演じるシン・セギョンさん。
こちらももうめちゃくちゃ美しくて画面に見惚れてしまいます。
(画面から全然目が離せなくて苦しい)

へリョンは少し変わり者の破天荒な性格で、好きなことはとことん突き詰めるし、自分を曲げない頑固なところもあり物事をハッキリ主張するので、一歩間違えたら全く可愛げのないキャラクターになってしまいそうですが、そんなへリョンの女性らしく優美な一面も見ることができたのはセギョンちゃんの雰囲気あってこそだな、と思いました。

チマチョゴリ姿で全力で走ったり、家で本を読みふけってダラけたり、家人と言い争いをしたりというシーンがたびたび出てくるのですが、セギョンちゃんだからどれも可愛らしい。
(私の日常とさほど変わりないのに何故だろうか)

そしてこのへリョンというキャラクター、持ち味は何よりも一本芯の通った強い女性というところにあると思うのですが、ここぞというところでそれを表す目力も素晴らしかったです。
女性でありながら、へリョンに守ってもらいたいと思ってしまう人が続出したのではないでしょうか。
シン・セギョンの目の演技にはとても引き込まれました。

史官仲間たちが愛らしい

へリョンとその同期の3人は歴史上初めての女史官として働くことになり、宮廷内の史官が働く芸文館に配属されます。
先輩たちはもちろん全員男性。
最初は、

女官以外で女が宮廷で働くなんて

と、まともに仕事を教えてもらえなかったり、嫌がらせをされてしまいます。

ところがさまざまな出来事を経てその関係性もどんどん仲間に変わっていくのです。

最初は憎たらしいな〜と思って見ていた先輩史官たちも話が進むうちにどんどん愛らしく見えてきて、最後にはすっかり応援してしまっていました。
権力に屈せず史官としての立場・仕事に徹しようとする姿には心を打たれました。

中でも、へリョンの上司に当たるミン奉教は、大臣の息子という難しい立場ながら、王と父である左大臣の不正に抗おうとします。
そのストーリーは涙を流さずにはいられませんでした。

へリョンの同期の3人の女の子たちもとても可愛らしく、女性が働くということに強い風当たりがある中、記録のプロフェッショナルになるために必死で努力して立ち向かう一方で、女子会で将来の夢や恋愛について語り合う女の子としての一面もあります。
へリョンはきっと彼女たちの存在に支えられて、どんなことがあっても挫けずにいられたんじゃないかなと思います。

家族の絆

この作品を通して私が受け取ったテーマは大きく2つでした。
ひとつは家族の絆、もうひとつは後述する女性の権利のための闘いです。

ストーリー全体を通して、家族というものがそれぞれの形で印象的に描かれていたのですが、特に主人公の二人は少し複雑な環境に置かれています。
トウォン(リム)は第二皇子でありながら、宮廷内の僻地に追いやられほぼ幽閉されて暮らしています。
普段交流があるのは、幼い頃から乳母の役割をしてきた士官(サムボ)と身の回りの世話をする2人の女官だけ。
王様の目を盗んでお忍びで街に出かけたり、身分を偽って小説を書いて出版したり、その立場を楽しんでいるようにも見えますが、家族の繋がりというものを知らないトウォンは常に寂しさを感じて生きています。

一方のへリョンも、家には使用人たちがいるとはいえ、家族は兄と二人きり。
兄に対しては絶大なる信頼を寄せてはいますが、兄を絶対に失うわけにはいかないという恐怖とも表裏一体のように見えます。

お互いの家族の物語と二人が抱えているものはストーリーが進むにつれてどんどん紐解かれていきますが、とても切なく、家族というもののあり方についても考えさせられました。

そのような複雑な環境に置かれている二人を見ていく中で、トウォンと担当士官サムボのようにたとえ血が繋がっていなくても家族のような絆で結ばれている存在がいることには救われました。

この二人のやりとりはとてもほっこりしました。
サムボの恋愛指南も面白い。(役立つ…?)

また、主人公の二人だけでなく、他のキャラクターを通して描かれる親子や夫婦の関係も心打たれるものがありました。

女性の権利のための闘い

前述のように、へリョンたちは歴史上初の女史官として働き始めるのですが、やはりこの時代、女性が働くということに対しての世間の風当たりはとても強いものです。
宮中の女性は王族か女官のみ。
庶民の間でも、女性は良家の使用人として働くしかなかったことでしょう。
つけた教養はお嫁に行くため…

そんな中、へリョンたちは男性史官と全く同じ仕事内容を任されるのです。

最初は雑用やお茶汲みをさせられ、見下されるような発言も受けますが、へリョンたちの努力でだんだんと芸文館では仲間として認めてもらえるようになります。

しかし闘いはそこで終わりではありません。
女史官という初めての試みで、宮中のあちこちで戸惑いもある中、自分たちの立場と役割を模索し、仕事を全うしようとする姿はとてもかっこよくて、現代に生きる私もとても勇気をもらえました。

最終的に、仕事に向き合う姿勢は男性も女性も関係ないんですよね。
当たり前のことですが、世の中にはまだまだ理不尽なことや気づいていない足枷もたくさんあって見失ってしまいがちです。
へリョンの直向きな姿は改めてそんな大切なことを思い出させてくれた気がしました。

韓国時代劇が初めてでもわかりやすいストーリー

時代劇というと小難しい感じがして敬遠してしまいがちな人も多いと思います。
特に外国の時代劇だと、その国の歴史に詳しくない限り、初めて聞く言葉や見慣れない絵面に敷居が高いと思いますが、この作品は全くそんなことはありません。

私も、韓国の時代劇はこの作品が初めてでしたが、全体的にパステルトーンの映像だったり、わかりやすいストーリー展開、豊富な恋愛パートのおかげでスッと馴染むことができました。

見ているうちに宮中での役職名や上下関係などもすんなり把握できました。

アクションシーンも日本の時代劇みたいなチャンバラ感はなくて時代劇をほとんど見ない私でも全然違和感なく最後まで見れました。
(どちらかというと若い人向けのドラマだからかな?)

途中でワンシーンだけどういうことか分からなくてググったところがあります。
(儒教の僧侶たちがアイゴーアイゴーと言いながら歩いてくるシーンがあるのですが、なぜアイゴーと言っているのか気になって調べました。気になる方はコチラの記事を参照してください。)

むしろこの作品で韓国の時代劇にも興味を持ったので、これから色々と見てみようと思います。
よくTwitterで見かけるのは花郎(パク・ソジュン、BTSのV出演)や雲が描いた月明かり(パク・ボゴム主演)かなぁ。
韓国には若い人でも見られそうな時代劇がたくさんありそうですね!

トウォン大君に惚れない人なんているの?

はぁ、、これ本当に聞きたい。
全話通して見てトウォン大君に惚れなかった人、いますか?

皇子で、綺麗な顔立ちで、純粋で一途で、文才豊か。

見ているうちにへリョンに嫉妬してしまうくらい。

この作品はもう恋愛パートもキュンキュンの連続で素晴らしすぎるのですが、トウォンが恋する青年の顔を見せるたびに見ているだけの私がハートを射抜かれてしまうので、心臓が一個じゃ足りませんでした。

そんな素敵なトウォン大君ですが実は作中でへリョンの同僚女性史官たちに

あんな女々しいの嫌だわ!

と一蹴されています😂

確かに世間知らずの箱入りお坊ちゃんで、朝起きたり服を着替えるのすら一人でしたことがないような違う世界の住人でした。

でも我々は知っている…
へリョンと出会ってからのトウォンは凄まじい成長を遂げていくのです。
人間的にも男としてもどんどん逞しく頼れる存在になっていきます。

もともと本を読むのが好きで教養があって、血筋も申し分ないトウォン。
物語の終盤にはもしトウォンが王の座を継ぐことになったとしても見ている誰もが納得するような男になっているのでご心配なく。
(実際にどのようなストーリー展開になるのかはお楽しみに)

最後に

ここまで思いつくままに長々と書いてきてしまいましたが、ラブストーリー、ラブコメが好きな方にはもれなくオススメな作品です。
全20話ですがサクサク見れてしまうので、次に見るものを探してるよーって人もぜひぜひ見てみてください。

最後におまけとして、このドラマの影響でウヌペンになった私からInstagramの一押しポスト置いときますね…
みんな沼に落ちればいいんだ…

ではでは。
読んでいただきありがとうございました。


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