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ドイツ語の学習方法

ドイツ語の学習経験を通して、効率の良い方法をメモしておくことに。

家族の赴任に伴い2歳の息子と渡独、その後娘をドイツで出産。育児に追われドイツ語の学校も行ったり行かなかったりを繰り返す。日本人の多い町でさほど困る事もなく、日常会話レベル(ギリギリB2)のドイツ語と同レベルの英語で誤魔化しながら、集中して仕事などで使う機会もないまま十数年。最近ようやくドイツ語のニュースがやや聞き取れドラマや映画を楽しめるレベルになったと実感しているところ。

家族帯同のドイツ滞在についての注意点
数年のみの滞在でその後は日本帰国がほぼ決定しているのであれば、お子さんの年齢問わず(とくに幼児期、受験期)、ドイツ語を強要する事はお勧めしません。簡単な自己紹介、朝昼晩の挨拶、お礼とお詫び、数字、曜日、住所、Herr/Frauを付けたご近所の方の苗字くらいを必要や年齢に合わせてどうぞ。
もちろん本人に興味があれば、話は別です。個人的な意見ですが、必要だと思えば子どもが自発的に学び始めます。その興味の芽生えにいつでも気づいてやれるだけの準備が親には必要です。
赴任地の関係で現地幼稚園や現地校入学の必要がある場合、日本にいるうちにNHK講座やYouTube動画を使って、親子でドイツについての理解とドイツ語学習を。最低でも入門〜基礎レベルのドイツ語に触れてからの渡独を強くお勧めします。
学習効率を上げるためには初級、中級文法書が必要です。ドイツでの日本書籍の値段は2、3倍なので、日本での購入をお勧めします。

発音練習
綴りと発音の関係を動画などに合わせて音読しながら正確に理解する。
単語の綴りを見てそのまま発音できるまで定着させる。
---これが出来ればパン屋・薬局など小売店、肉やハム、チーズ売り場などの商品名が発音できるため、買い物が楽になるはず。英語だけでは当然ながら飲食店でも応対に差が出る。

名詞
冠詞と合わせて一単語と考え、語感とつづり両方で覚える。
冠詞抜きで覚えるとあとで必ず困ることになる。
日常生活に必要なもの、自分の興味必要があるものから覚える。
小さなノートに生きるための単語とフレーズをテーマ別にまとめ携帯。

動詞
微妙な動作の違いによる類義語をまとめて覚える。
分離動詞、再帰動詞は早めに理解。
機能動詞の理解を念入りに行うと一気に表現の幅が広がる。
単数主語:ich、du、er/sie/es、Sie、複数主語:wir、ihr、Siesieに合わせて形がダブるものがあるので基本5パターンで覚える。音読。
一人称ich、二人称敬称Sieの現在形、過去形、人称共通の過去分詞は必須。
規則動詞のパターンを音読して暗記。文字だけの学習では時間がかかる。
不規則動詞も必要なものからパターン化して同様に音読で暗記。

形容詞、副詞
反意語、反意語的な意味のものとセットで覚える、暗記数が多ければ多いほど生活が楽になる。

前置詞
それぞれの格支配のルールを暗記し、慣用句として必要なものから覚える。

音読
単語:発音確認のために
慣用句:前置詞の用法の定着を目指す
短文:特定の動詞と目的語の組み合わせを覚える
長文:文中の強弱のポイントを意識する

育児生活も終わって地元に戻った2023年、これからも中国語、ドイツ語、英語の学習を続けて子供たちの語学習得のお手伝いをしていきたいと思っています。