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大学で勉強する時のワザ その0

注:この文章の経緯についてはこちらをごらんください。ここまでに書いてきた「大学生になりたての人に送っていた言葉たち」のつづきで,新学年2週目の講義の内容になります。

大学の講義を受け始める前に

事務連絡の続きのようになってしまいますが,本格的な講義が始まる前の心得と確認事項を少々。

  • 履修登録がきちんとできているか最終確認をしましょう。

    • クラス指定の科目は正しいクラスで登録しているか

    • 履修制限された科目はないか(餅大では履修希望者が多いと制限がかかることがありました。制限にかかった場合は自分で登録を削除して,必要なら別の講義を登録し直すことになっていました。)

    • 1週間やってみて恐ろしくしんどい日はなかったか。1日5つ講義を入れたらしんどい,とか,教室移動が辛すぎるとか。(途中でドロップアウトするより今変更した方が成績に響かない)

    • 単位数の上限まで,他に入れられる講義はないか(「興味がある講義以外は受けたくない」気持ちもわからなくもないが,時間割に余裕があるなら受けておくことをおすすめする。学ぶ前だから「食わず嫌い」の可能性もおおいにあることを考慮して。)

履修が確定するまで何週間か期間が用意されていると思います。気づいたら期限を過ぎていた,ということのないように,修正が必要なら,あと回しにしないで今,なおしましょう。履修のミスは大学生活を左右します。

あと,履修した科目は必修かどうかに関わらず真剣に受けましょう。大学の講義はタダではありません。「こんなことやっても役に立たない,意味がない」などとやる前から決めつけて手を抜くのは自分にとって損です。今のあなたに意味がわからなくても,後に役に立つことはいくらでもあり得ます。私自身数十年前に経験があります。必修だから仕方なく取った第二外国語のドイツ語,絶対将来使わない,と思いつつもせっかく取ったからという貧乏根性でちゃんと予習して取り組みました。そしたら10年後にドイツに住むことに! 基本的な文法と辞書のひき方を覚えていたおかげで無事に生きていくことができました。このときに,「役に立たない」という自分の感覚がいかに当てにならないかを知り,それでもちゃんと勉強してた18の自分にgood jobと拍手を送りました。一生懸命やったことはいつかどこかで役に立つ可能性がありますが,真剣に取り組まなかったことは絶対役に立ちません。やるなら真面目に。とはいえ全ての講義に100パーセントの力で臨むのはしんどいので優先順位をつけて対応していきましょう。予習復習の時間が取れなくても,講義に出れば何らか得るものがあるはずです。

効率の良い講義の受け方は,

  • 休まない

  • 遅刻しない

  • 内職しない

の3点。結局これにつきます。話がわからなくなると,わからない話を聞く時間が無駄になってしまいます。休んだ一コマ分追いつくのはとてもエネルギーがかかります。講義の始めは「何をやるのか」のテーマが語られる時です。遅刻して話し始めがわからないと,筋をつかむのがより難しくなります。内職しても,その講義を全力で受けている時の密度で勉強するのは難しいものです。それならば,そのときはそこでできることに集中するほうが無駄がないです。講義についていってがんばるのがもっとも効率が良い,と私は思いますがどうでしょう?

大学で学ぶ時に必要なスキル

さて,これからの一連の投稿で取り上げるのは大学で学ぶ時に必要なスキルです。講義のスタイルに合わせてこんなところに気をつけるといいかも,という提案をしていきます。大学の講義のスタイルは,私の思いつく範囲では

  • いわゆる講義(教員の話を学生が聞く従来のスタイル)

  • 演習形式

  •  実験/実習

  •  レポート

  • 発表(プレゼン)

  •  グループワーク

  •  反転授業

というものがあります。次回はまず「いわゆる講義」を受ける際のノートの取り方からはじめましょう。


#大学
#初年次教育

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