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蠢く

1日1枚絵を描いている
やっと300日を少し超えたところ

「森は蠢く」
今日描き終えた絵を見て
言葉が頭をぐるぐるした
森は蠢く

うごめく

2018年、夏
病院の屋上で森を見た
何度も見た 毎日見た
朝や昼や夕や夜に
何度も何度も少しの時間でも屋上に行った
足がそう向いた

森は蠢いていた
晴れでも曇りでも雨でも夜空の下でも
まるで生きているようだと思った

今はわかる
生きているのだ

森は生きている
人も動物も植物も等しく生きている

自然(植物)に強く強く「生」を感じられた
あの日々の中で
何かが変わった
全てが変わった

あの日々を境に
味覚、感覚、大事なもの、やりたいこと、、、
何かを脱ぎ捨てたような感覚

ただ、私はまだ着ている
夏なのにずっと古くて分厚い透明なコートを
着ているような感じ
やっと1枚自然に脱げたそんな感じ

あの日を過ぎてもなお変わらないもの
(大切な人や物など)
それは本当に私の大切な物なのだと分かる

森は蠢く
さわさわ、ざわざわ、シャララと歌う森の木々
その声は美しく今もすぐに思い出せる

森は蠢く
森はその言葉通り
うごうごと生きている
もぞもぞと生きている
静かに動いて私たちに伝える
受け取るメッセージはそれぞれ

森は蠢く
今日の一枚はあの夏の森を呼び起こした


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