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【上】和泉愛依の実家の間取りを考える

こんにちは、松尾です。

前回までの記事である、
『明るい部屋』にみる「283プロ女子寮」
たくさんの反響をいただきまして、誠にありがとうございました。

Twitterでは、さまざまな方から、間取り自体や建築基準法、事務所と寮の位置関係にまで及ぶアドバイスやコメントなどもいただき、「283プロ女子寮」の解像度がどんどん上がっていっているのを実感しました。本当に嬉しい限りです。

さて今回、新たに考察していくのはこちら。

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ストレイライト、和泉愛依の実家を考察していきたいと思います!

実はシャニマスに数多く登場する建物の中でも、寮の次にイラストなどの情報が多い建物が、この愛依の実家なのです。

今回はそんな愛依の実家を、ゲームに登場したイラスト、及びコミュから考察し、その間取りや周辺の土地柄にまで明らかにしていきたいと思います。

なお、実はこの家の間取りは、すでにtwitterのフォロワーさんと一通り議論し、大まかな結論が出ています。
今回の内容は、それをさらに発展させた、より完璧な建物像の発見を目指していきます!


また、本記事は非常に長くなります(毎回すみません……)。
よって内容を2分割し、上下編として投稿していこうと思います。
今回は「上」編として、
【第一章】和泉家の情報を確認しよう
【第二章】イラスト・コミュからわかることを挙げていこう
【第三章】言及されていない空間を想像しよう

の3章をお送りします!


前置きが長くなりましたが、本題に入っていきましょう!



【第一章】和泉家の情報を確認しよう

まずは、愛依の家族である和泉家の情報をまとめておきます。


【家族構成】
父、母、兄、姉、愛依、妹、弟、弟、祖父、祖母の10人家族で、愛依は6人兄弟の真ん中であると思われます。
「えっ!?9人家族じゃないの!?」という声も聞こえてきそうですが、理由は以下の通りです。

兄・姉の存在が明らかになったのは、『【今日の手は空を切らない】芹沢あさひ』(筆者は引けなかったので、友人に見せてもらいました)。
愛依の登場から長いこと明らかにされてこなかった情報ですね。

また、『【てへっ♪】和泉愛依』において「下の弟」という発言が愛依自身からあったため、和泉家は愛依を含めて6人兄弟である可能性について考察する必要があります。
『【花火の夜に……】芹沢あさひ』で登場した愛依より下のきょうだいは、弟1人、妹1人の計2名でした。
しかし、「下の弟」が雑誌を破るほど破天荒な行動をしている(『【てへっ♪】和泉愛依』より)ことから赤ちゃんであることが予想され、花火のコミュで登場しなかったのは母親がつきっきりで面倒を見ていたから、と考えることができます(スイカ切ってたのも愛依ちゃんだし)。
本記事ではこの捉え方を採用し、和泉家は10人家族で、愛依は6人兄弟の上から3番目と判断します。


【所在地】
愛依の出身地である埼玉県にあると考えます。
また、愛依は電車での移動中によく寝ていると言及されている(『【うち来る〜?】和泉愛依』より)ので、都内で乗り換えてそのまま埼玉に乗り入れる路線を使っている、と想像することができます。
例えば……
・東武東上線や東武伊勢崎線(絶対にスカイツリーラインなんて呼ばない)
・西武池袋線
・聖蹟桜ヶ丘から府中本町で乗り換えてのJR武蔵野線
……など、可能性は無数にあります。筆者はあまり鉄道に詳しくないので、もし何か情報があれば教えてください(他力本願寺)。


【兄と姉とは同居しているのか問題】
はい、今回の最大の難問です。
存在自体は明言されている愛依の兄姉ですが、今、彼らはどこに住んでいるのでしょうか?これによって、家の間取りは大きく変化していきます。
先に本記事での結論を。
愛依の兄姉はすでに独立して一人暮らしをしていると考えます。理由を4点。

①愛依は高校三年生。その兄姉となると、すでに大学生か社会人であり、独立している可能性があるため。

②先述の【所在地】の項より、和泉家は都心からかなり遠いため、一人暮らしをして都内に住んでいる可能性があるため。

③『【花火の夜に……】芹沢あさひ』や『【うち来る〜?】和泉愛依』など、和泉家の建物が登場するコミュ自体は多いものの、その存在が一切登場しないため。

④6人兄弟のうち、個室があると明言されているのは愛依と上の弟。明言されていないが、上の弟と歳が近いと思われる妹も、個室を持っている可能性が高い。
仮に上の弟より上の5人全員に個室があるとすると、それだけで和泉家は5LDK以上の豪邸になってしまうため、この可能性は低い。
よって、コミュに姿を現さない兄姉は、すでに家を出ている可能性を考慮する必要があるため。

本記事ではこれらを根拠に、愛依・妹・弟の3人の個室の存在を確実なものとして捉えて、間取りを考えていこうと思います。


第一章は以上となります。まとめると、
・和泉家は10人家族
・埼玉県内にあり、長い時間電車に揺られることがある
・愛依の兄姉は家を既に出ており、現在実家には8人が住んでいる

となります。


【第二章】イラスト・コミュからわかることを挙げていこう

続いて、すでにゲーム内に登場しているイラストやコミュを挙げ、そこからわかる情報を洗い出していきます。


①外観・外構

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外観だけで2枚もイラストが用意されているの、すごくないですか?いちアイドルの実家ですよ?事務所とか寮でさえ1枚なのに(羨望)。

ともかく、これからわかる情報は以下の通りです。

・間口(家の幅)は11P(畳の半分の長さ=910mmが11個分)で、10,010mm
間口(家の幅)だけで10m以上ある、ということで非常に大きい家であることがわかります。
ちなみに、P(ピッチ)という単位は畳の半分の長さを表しており、建築においての基本的な単位の一つとなっております。本記事でも何度か使おうと思うので、ぜひ覚えてください!

・建物向かって手前と左側が下屋(2階がない)になっている
下屋(げや)とは、2階建の建物で、上に2階が載っていない1階部分のことです。283プロ女子寮でいうと、玄関やその横の寮母室などが下屋ですね。
イラストから、和泉家は向かって手前と左側の1階の上には2階が乗っていないので、これらは間取りを考える上で非常に重要なので、参考にしていきたいと思います。
ちなみに、手前の下屋部分は廊下です。

・1階の庭に面している部屋は和室
よく見ると、1階の庭側の部屋、すべて障子になってますね。よって和室であることが伺えます。

・建物手前の廊下の突き当たりの部屋はあまり使われていない
これはイラストからの推測になります。
上の2枚のイラストに共通して、廊下に机があるのがわかります。
これは、この廊下から庭先を見てくつろいでいる、という様子も伺えますが、一方でそれより先の廊下や部屋は使われていない、と考えることもできます。

・2階左側のピンク窓の部屋は、おそらく妹の部屋
詳しくは後述しますが、愛依の部屋のカーテンはピンクです。じゃあ愛依の部屋か?と断定することもできますが、愛依の部屋の窓の配置と矛盾しているので愛依の部屋ではありません。よって、妹か弟の部屋がここに当たる、ということが分かります。
また、『【花火の夜に……】芹沢あさひ』のコミュから、愛依の妹は冬優子のファンであることが判明しました。妹が部屋の内装を冬優子のように可愛くしている可能性があるので、ひとまずはここを妹の部屋、としておきます。

・庭が広く、建物右側に道路が走っている
庭が広いのはイラストみたままですね。
また、玄関から伸びる石畳(アプローチともいう)は建物向かって右側に伸びています。このことから、建物右側に道路があることが分かります。

・木製の雨戸があり、建物向かって左側1階に戸袋がある
建物左側をよく見ると、ここだけ木になっていますね。
1階廊下の窓ガラスが木製であることから、雨戸があり、かつその戸袋が建物左側にある、ということも考えることができます。

・蔵がある
なんと、和泉家には蔵があります(『【花火の夜に……】芹沢あさひ』より。なお、本コミュ内では倉という表記です)。
ここでいう蔵は、和泉家の雰囲気から、古くから伝わっているもの、つまり土蔵と呼ばれるものであると考えられます。一般的に、土蔵は壁材の漆喰によって防火・防湿の効果があり、家に伝わる家宝や、酒・米・蚕の保管庫として使用されてきました。和泉家にも、これに準ずるものがある、ということですね。
母屋(建物本体)と土蔵がある、というだけで、和泉家の敷地がかなり大きいことが伺えますね。

・庭がある側が南を向いており、ベランダがない
庭を非常に広くとっており、そこに物干し竿があることから、庭先が南を向いていることが分かります。
また、庭で洗濯物を干す、ということはベランダを作っていない、ということも想像できますね。
これらのイラストに、先述の土蔵が描かれていないのも、これで説明できます。
土蔵は保管の用途がメインなので、日の当たりにくい敷地北側に配置する、というセオリーがあります。小学校の百葉箱と同じ考え方です。そのため、和泉家の蔵はイラストの建物の向こう側にある、と考えます。

・桜は見えるが桜はない?
『【うち来る〜?】和泉愛依』にて判明した情報を元にした推測です。
実は、日本の一般的な住居の敷地に桜を植えることは、あまりいいことではありません。風水的な理由もあるそうですが(筆者は詳しくない)、大木に育つ・張りすぎた根が家の土台を壊す・虫がいつきやすい・落葉樹で落ち葉の処理が大変、などの現実的な理由で避けられています。
また、住宅についてのサイトを複数見ると、東に桜を植えると足を患う、という風水の情報が結構な数出てきました。これの真偽はさておき、古くからこの土地を所有していそうな和泉家に、本当に桜があるのか、わからなくなってきました……。
ここで、考えられる可能性を挙げます。それは、和泉家の敷地には植えられておらず、敷地外の桜並木が愛依の部屋から偶然それを見ることができる、という可能性です。コミュ内の愛依の言い方からも、そちらの方が自然かもしれません。
この見方を採用すると、愛依の部屋に面している方角には道路か河川の桜並木がある、と考えることができます。
先程挙げた【うち来る〜?】のイラストでは、部屋から見える桜はそこそこ近いです。距離にして5m以内くらいですかね?大体そのくらいに道路がある、と考えても不思議はありません。
本記事では、和泉家敷地内に桜はなく、さらに愛依の部屋がある方面に桜並木のある道路または河川がある、として考察を進めていきたいと思います。

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※『【うち来る〜?】和泉愛依』より。愛依の「ニッコリ」って感じの笑顔がめっちゃ好き。

・もともと平屋だった
これは完全な憶測です。というか筆者の妄想垂れ流しコーナーです。
そもそも、昔の一軒家は平屋、つまり1階建が主流でした。特に敷地が広い家の場合は、母屋を平屋にして、土蔵や別棟でその機能を補っていました。本記事では、和泉家もかつてこれらの建物を全て備えていた、と考えます。
つまり平屋だった和泉家は、どこかのタイミングで2階建に増改築し、現在の形になった、ということです。
また、2階建にしたことによって容積率(その土地に建てられる建物の大きさ)の制限に引っかかってしまい、増改築と同じタイミングで庭先にあった別棟を取り壊している、とも想像することができます。

外観・外構はこれくらいですね。どんどんいきましょう。


②愛依の部屋

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登場してまだ1年半でここまでイラスト揃うの、反則。

・2階の角部屋である
部屋の2面に窓があるので、確実に角部屋でしょう。
また、桜の木が正面に見える位置にあるのもポイントです。
『【うち来る〜?】和泉愛依』のイラストでは、あさひの目線の高さに桜が咲き誇っており、窓際に手すりもあるので、2階であることも間違いないでしょう。

・襖の押し入れと、廊下につながるノブドアがある
これは『【うち来る〜?】和泉愛依』のコミュから。冬優子とあさひを家に招いた愛依が、自室に入るときのSEが「ガチャ」というものであったことから、廊下から愛依の部屋に入る扉は、ノブがついたドアであることが分かります。
ということは、部屋のイラストに映っている襖は、押し入れであると考えられますね。

・部屋の広さは8畳
窓の大きさと、畳の敷き方から判断しました。
一般的な引き違いの窓の幅は1600mmほど。
また、床をよく見ると、部屋の奥で畳が直列に2枚敷かれているのが分かります。
この畳の敷き方と、先述の襖の大きさ、窓の大きさを総合して、愛依の部屋は8畳の広さである、と考えられます。

・庭に面していない
まず確認したいのが、愛依の部屋のカーテンの色がピンクであること。和室とピンクのカーテンってこういう雰囲気になるんだ……良(よ)……ってこのイラスト登場時に思いました。
さて、先述の通り、外観から見えるピンクのカーテンの部屋は、愛依の部屋ではありません。愛依の部屋は各壁面に窓ガラスが1枚ずつしかないのに対し、外観のピンクのカーテン部屋は1壁面に対して2枚窓ガラスがあったためです。
じゃあ愛依の部屋はどこにあるの?という疑問が出てきます。
本記事としての答えは、「庭に面していない、土蔵がある北側または西側を向いている」です。庭にあるもう一部屋はピンクのカーテンがないため、おそらく上の弟の部屋か、空き部屋であると考えられます。ということは、イラストから見ることができない土蔵のある北側か西側に、愛依の部屋があることが分かります。
また、先述の桜の話から、愛依の部屋の桜が見える方角には、桜並木のある道路か河川があると考えられます。和泉家周辺の地形や家の向きを考える上で、この情報は活用していきましょう。


さて、以上が、ゲーム内で登場したイラストからわかる情報でした。




【第三章】言及されていない空間を想像しよう

さて、第二章までは、コミュやイラストから少なからず想像できることをまとめてきました。

ここからは、そのどちらでも言及のない空間、つまり祖父母の寝室やリビングなどを考察(妄想)していきたいと思います。


【LDK】
現在、筆者の手元にあるコミュ等では全く登場していないLDKを考えていきましょう。
ここで参考にしたいのは、かつて日本に多く存在していた日本住宅の基本的な間取りである「田の字型」と呼ばれる形です。
田の字型とはどういったものでしょうか。特徴は以下の通りです。

・玄関入るとすぐに土間、その奥にかまど、風呂や厠に通じる通路が続く(かつての厠は母屋の外にあった)
・家の中心に「大黒柱」「荒神柱」と呼ばれる太い柱があり、これらを中心に「座敷」「」「納戸」などの部屋が田の字のように配置される
・家の外部を取り囲むように廊下が配置される

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※「WEB  CAD」にて作成

図にするとこんな感じです。田という字に見えなくもないですね。

さて、第二章において和泉家は増改築(リフォーム)をしている、という仮定をしました。
ここで一点、注目していただきたいポイントがあります。廊下です。
この廊下、現在の和泉家と配置が似ている、ということにお気づきでしょうか。
現在の和泉家も上の図のように、屋外に廊下が伸びている間取りであることは、第二章で示した通りです。

このことから、和泉家はかつての日本家屋の間取りを踏襲しつつ、リフォームを行った、と推測することができます。

この仮定から、現在の和泉家におけるリビング・ダイニング・キッチンの位置も、田の字型の間取りから大きく動かすことなく配置されている、と考えることができます。
本記事ではこの考え方を採用して、和泉家の間取りを考える上での参考にしていきます。


【祖父母・両親の部屋】
第一章において、愛依・妹・上の弟の部屋の存在を確認しましたが、ここではそれ以外の家族、つまり祖父母や両親の部屋はどうなっているか、を考えていきます。

人はそれぞれ寝る場所が必要ですから、最低でも寝室があることは確実です。
特に夫婦では、2人で1部屋を割り当てられることがほとんどです。
今でこそ夫婦で別寝室、という家庭も増えてきていますが、先程挙げた「田の字型」の間取りの時代には、夫婦や小さい子供を含めた寝室は一箇所にまとまっていることが多かったと言われています。

例を挙げます。まずは「サザエさん」でおなじみ「いその家」です。
いその家では「波平とフネ」で1部屋、「サザエとマスオとタラオ」で1部屋、という間取りになっていますね。
続いて「ちびまる子ちゃん」の「さくら家」を見ていきましょう。
「友蔵とこたけ(祖父母)」、「ひろしとすみれ(両親)」でそれぞれ1部屋割り当てられています。
このことから、少なくとも昭和の年代においては、夫婦で1寝室がきわめて一般的であったといえます。

「個室がないじゃないか!」というご指摘も聞こえてきそうですが、この間取りは居間に家族全員が集まり団欒することを目的としており、プライベートな空間、という概念はあまりなかったと考えられます。
「まるちゃん」とか「サザエさん」を見ても、大体みんな居間で昼寝したり、新聞読んだりしてますよね。あんな感じだったのでしょう。

よって本記事では、和泉家には祖父母で1部屋、両親で1部屋(ここに下の弟のベビーベッドがあると考えられる)あると考え、間取りを考察していきます。




「上」編のおわりに


「今回こそは5000字で結論まで書くぞ!!!!!!!」


と意気込んだはいいものの、結局7300字、上下編に分けての投稿となってしまいました。

「あんたは話が長いんだから、もっと簡潔に話しなさい」

と小学校の先生に言われてから早10年以上の月日が流れました。



今日はクリスマスイブです。

寒いですね。


この記事を投稿直後に読んでくださっている皆様。













メリークリスマス!












次回は年内の投稿を目指します。


それでは、また次回、よろしくお願いいたします!

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