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バレンタインの記憶

バレンタインデーですね。

みなさんには、どんな思い出がありますか?

わたしは、このイベントにいい思い出はあまりありません。

好きな人に告白して、フラれたとかそんな甘酸っぱい経験があるわけではないのです。

小学生のころ、この日が近づくにつれ、周りはウキウキ♡ソワソワしてきます。

わたしは違った意味でソワソワ

わたしには、みんながウキウキするような「あの人が好き!」「気になる」という人がいませんでした。

その感情がわからなかった。

それならば、誰にもあげないという選択肢を取ればいいのだけれど

これが集合意識というのでしょうか

誰かにあげなければ💦

そんな思いで焦り出すのです。

そして当日のために、ひとまずチョコレートを用意します。

誰にあげよう

まわりを観察して

あのひと、もらってなさそう

あのひとにしよう

よろこんでくれるだろう

そして、ぶっきらぼうに

「これあげる!」

思いがけないプレゼントに

「えっ?!ありがとう」

しかし、想いがこもっていないチョコであることは、相手にも伝わっているのだろう

たいして、よろこんだ風でもない

ただ、周りは違う

「えーー、〇〇君のことが好きだったのー?」という風になる

「ちがう」

でも、大きな声で否定するのも相手には失礼

ここは、無視してやり過ごす


中学生の時

やはり好きな人がいる人にとっては

この日は、絶好のチャンスなのだろう

手作りのお菓子を用意して

その段階がとても楽しそう

「渡しにいくときには付き合って!」と言われ

ちょっとだけドキドキのおすそ分けをいただく

そして、無理やり、誰かを好きと思い込もうとしたり

わたしは、人を好きになれないのかもしれないと悩んだり


高校生になり

わたしのモテ期だった

嬉しかった

でも、自分のことが本当にわからなかった

そんなわたしにも

なんとなく

いいな〜

と、思う人ができた


バレンタインを3週間後に控えたある日

その人から告白された

えーー💓

どーしよーー



友だちに相談したら

彼に対する不評意見の嵐、、、

1人だけ、応援してくれる友だちがいた

その子と一緒に手作りチョコに挑戦

トリュフ

手でコロコロ丸めます

今思うと

他人が手でコロコロしているチョコボール

人が作るおにぎりを食べることができない人には、厳しいものですよね

話は元い

楽しく作って

14日バレンタインデーの当日

一緒に渡すことになっていた

わたしが渡す相手と友だちが渡す相手は、仲良しなので、放課後2人で待っていてもらって、2人で渡しに行くというシチュエーション

しかし、その日の朝、事件が

友だちは、渡すはずの彼から何やら気に入らないことを言われたらしく、怒り「渡さない!」ということにしたのです

そのことを放課後、聞かされたわたし

えーーー

わたしは、彼女の気持ちに乗っかってここまで来れたのに

ハシゴを外された感覚

えーーー!そしたら、わたしも渡さない!

でも、2人は待っている

どーしよーーー

もう、好きなのかどうかもわからない

作ったし

持ってきたし

とりあえず、渡すか!

2人の男子は、廊下で座っている

わたしは、友だちとそこへ行き


まるで、ハンカチ落としのハンカチをそっと落とすように

彼の手に

ポトッと落とし

通り過ぎる


「渡さない!」と決めた友だちは

素通りをする


それ以降


彼とはひと言も言葉を交わすことなく

卒業


この時期になると


こんなわたしのバレンタインメモリーが思い出されるのです


10年くらい前

同窓会があった


この時のこと

彼に、話したかった


でも、彼をみると


あの時のドキドキが蘇ってきて


話すことができない

声をかけることすらできない

抑え込んでしまった感情は

感じて、解放しないと

そこに残っている

いい大人になっても

高校生のあの時のわたしが

行き場のなかった気持ちが

まだ、そこにいた

感じたことを感じなかったことにはできない

そんなことを実体験として感じたわたし


#わたしのバレンタイン
#ハッピーバレンタイン

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