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大阪市の神社と狛犬 ➊東淀川区⑤菅原天満宮~ギョロ目の強面狛犬~

大阪市東淀川区の地図と神社

東淀川区地図1
東淀川区神社地図

大阪市には、現在24の行政区があります。その中で東淀川区は最北端に位置し、淀川の北側にあたります。
東淀川区には、神社本庁に加盟する7社があります。(地図参照)

菅原天満宮

■鎮座地 〒533-0022 大阪市東淀川区菅原2-3-27
■主祭神 菅原道真公
■由緒  菅原道真が大宰府へ向かう途中に立ち寄った土地といわれるが、淀川沿いにはそのような伝承地が多い。実際は、寛永年間(1624~1643)にこの附近を開墾して西成郡新家村が成立した際に創設された神社である。

東淀川区菅原天満宮・天明

狛犬1

■奉献年 天明元年九月廿五日(1781) 
■石工  不明
■材質  砂岩
■設置  脇参道階段上 鳥居横

東淀川区菅原天満宮・天明元年狛犬阿
東淀川区菅原天満宮・天明元年狛犬吽
東淀川区菅原天満宮・天明元年狛犬阿尻尾


社殿は小高い丘の上に鎮座する。隣接する公園側の脇参道の階段を上ったところにある鳥居のそばに、天明元年(1781)の砂岩製の狛犬が安置されている。台座にこの紀年銘があるが、「天明元■年」の部分はかなり不鮮明で、■の部分にも文字があるように見える。「辛丑」という干支のように思われる。

東淀川区菅原天満宮・天明元年狛犬台座銘

狛犬は、やや釣り上がったぎょろりとした大きな目をしていて、中央に薄く丸い瞳がある。口元には大きく鋭い牙が左右二本ずつのぞいている。吽形の頭上にははっきりした角がある。あまり仲良くできそうにない形相だ。阿吽とも、胸元に輪郭線を彫り込んでいる。尾は、三本の大きな巻き毛の上方にやはり三本の毛房が立ち上がる。ところどころ破損はあるが、体全体に威厳が感じられる。

狛犬2

■奉献年 昭和二十七年(1952) 千五十年祭
■石工  不明
■材質  花崗岩
■設置  拝殿前

東淀川区菅原天満宮・拝殿
東淀川区菅原天満宮・拝殿前昭和27年狛犬阿
東淀川区菅原天満宮・拝殿前昭和27年狛犬吽

拝殿前には昭和27年奉献の花崗岩製の顔デカ狛犬がある。大きな歯並びが、顔の下部にあるので、バランスが悪い。
台座に刻まれた「千五十年祭」というのは、菅原道真が大宰府で客死した延喜3年(903)から数えて1050年にあたる年の祭礼である。その記念に狛犬が奉納されたと思われる。

境内の奥には八ツ原稲荷大明神が祀られていて、狐像が金網の中に入れられていた。

東淀川区菅原天満宮稲荷社狐結合

神社の正面の入口にあたる階段下には、延享元年(1744)正月の建立の「菅公ゆかりの地 牛まわし」と刻まれた珍しい石碑がある。

牛まわし碑

菅原道真が上陸した淀川の岸を「牛まわし」と名付け、菅公の遺跡として言い伝えられている。
また「牛まわし」には、 牛を新しく飼う時、新しい飼い主になつくように、石の回りを元の育て主を忘れるようにと念じながら3度回るという意味があったそうだ。



 






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