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阪急うめだギャラリー・阪急うめだホール「小松美羽展ー霊性とマンダラー」~展覧会#20~後編

霊性とマンダラ 「大調和」の宇宙コスモロジー

最終展示室は、阪急うめだホールでした。吹き抜け3階分の高い天井のゆったりとした空間に、小松美羽さんの「大調和」の宇宙が広がっています。

中央に展示されているのは、開幕日に祝祭広場で行われたライブペインティングの作品です。このイベントには500人の観客が集まったそうです。

宇宙を守護する霊獣たち

この暗い部屋の中には、立体化された狛犬のような霊獣がたくさんいました。画面から飛び出した狛犬たちは、さまざまなポーズを自由にとりながら、神話の世界を守護します。

ネクストマンダラー大調和

最終展示室のいちばん奥に、大きな作品がありました。小松美羽さんが京都の東寺にある食堂じきどうにこもって制作した「ネクストマンダラー大調和」と名付けられた作品です。真言宗最高法儀と言われる後七日御修法の際に用いられる、両界曼荼羅図(元禄本)と同サイズの、およそ4m四方で描かれたこの大作は、2023年真言宗立教開宗1200年を記念して、東寺に奉納されることになっています。

小松美羽展。思いっきり堪能しました。
原始、神、霊、宇宙。神秘の世界を守護する霊獣、狛犬。
小松美羽の未来が楽しみです。

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