見出し画像

西宮市大谷記念美術館「佐藤健寿展」~展覧会#9~

西宮市大谷記念美術館

奇界/世界

西宮市大谷記念美術館で開催中の「佐藤健寿展」を観てきました。
佐藤健寿けんじさんという写真家については、まったく知識がありませんでしたが、数日前の朝日新聞でこの展覧会の紹介があり、興味をひかれました。期待に違わず、満足のいく面白い写真展でした。

西宮市大谷記念美術館のサイトでは、今回の展覧会について、次のように紹介しています。

これまで世界 120 カ国以上を巡り、各地のありとあらゆる “ 奇妙なもの ” を対象に、博物学的・美学的視点で撮影と執筆活動を行ってきた佐藤健寿 ( さとう けんじ )(1978 年-)。佐藤の造語をタイトルとして 2010 年に出版された写真集『奇界遺産』は空前の人気を博しました。本書に収録されている写真は、多様な文化や建築、自然が生んだ奇景、奇妙に見える風俗を持つ人々など、世界各 地に存在する不思議なもので溢れています。
本展では、佐藤健寿の代表作『奇界遺産』、シンプルな視点で世界を捉えた 2021 年の新刊『世界』、写真表現の新たな可能性を示した『SATELLITE』、さらに当館の展示のために西宮市周辺を空撮した新作を展示します。
「真なる発見の旅とは、まだ見ぬ景色を探すことではない。世界を見る新たな目を、見つけることだ。」。『世界不思議地図』の序文で佐藤が引用した言葉に語られるように、この展覧会が来館者の皆さんにとって、新しい世界を見つける旅への一つのヒントになることを願って止みません。さぁ、スリリングな写真に導かれて、まだ見ぬ世界へ旅立ちましょう!

「奇界」という言葉は、佐藤健寿さんの造語なんですね。日本の美術大学を卒業後アメリカに渡り、留学中にネバダ州の「エリア51」という空軍の秘密基地をテーマにした作品をつくりました。このことがスタートになって、世界中の「奇妙な事物や風景」にレンズを向けるようになったそうです。
その後、約20年間に120カ国以上を巡って「奇妙なもの」を撮り続けてきた集大成が、写真集『奇界遺産』と、今回の展覧会だと言えます。

展示物紹介

ここに載せたい写真はいっぱいあるのですが、会場はもちろん写真撮影禁止なので、チラシの写真で代用します。

左上から、
「パプアニューギニアのマッドメン」
「カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられるロケット」
「サウジアラビアのアル・ウラー」
中上、
「インドGarkonの民族衣装の女性」
右上、
「アメリカネバダ州のインターナショナル・カー・フォレスト」
中右、
「北朝鮮のマスゲーム」
下左から、
「日本の軍艦島の廃墟」
「北朝鮮平壌のマンション群」
「ミャンマーのレイチュンセチャー大仏の仏像群」
「台湾金剛宮の目から手が飛び出した神像」

これらを大きなパネル写真で見ると、迫力を感じますね。
すべての写真にキャプションがついていますので、それを読みながら展示室を巡ると・・・結局3時間もかかりました。
最後の部屋では、佐藤健寿さんのインタビュー映像が流されていましたが、ここでは半分寝そうになりました。

佐藤健寿さんの公式サイト「奇界」はここです。
西宮市大谷記念美術館のサイトも貼り付けておきます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?