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アジア紀行~(続)ベトナム・ホーチミン③~

聖と俗

キムタイン(KIM THANH)で、美味しいプリン・ケーキ・アイスコーヒーで一服し、幸福な気持ちになって店を出る。この3つでちょうど7万ドンだったが、日本円では300円足らずだ。これも幸福。
時計を見るとジャスト3時。サイゴン大聖堂(聖マリア教会)の内部の見学ができるのが3時からだった。お昼に外から写真を撮ったが、中には入れなかったので、もう一度行ってみよう。

まだ人がいない。外部の喧噪がうそのような静謐な空間がそこにあった。直線と曲線が連続する側面とドーム状の天井が美しい。休日のミサの時には、カトリックの信者さんでいっぱいになるそうだ。
教会の外に出ると、湿気を含んだ暑い空気が一気にからだを包んでくる。

さて次の行き先は、デタム通りにあるという旅行代理店だ。明日はメコンデルタの一日ツアーに行く計画を立てているので、旅行案内書にあったデタム通りの「シンカフェ」で申し込もうと思っている。
この辺りはバックパッカーが集まる安宿やレストランがあって、欧米人に人気がある場所だという。

シンカフェがどこにあるのか、わからない。いくつかの通りをうろうろする。道路の両側にバイクがいっぱい駐まっている。道端の椅子に腰掛けてお茶を飲む人たちもいる。旅行代理店らしい所はいくつかあった。3つほど表からのぞいて、最後にブイヴィエン通りにあった「VnN  Travel」で申し込むことに決める。料金は21万ドン・・・といっても、800円ほどだ。安すぎる! 明日の朝、ホテルに迎えの車がくる手はずだ。

忘れちゃならないリコンファーム

リコンファームというのは、「搭乗の72時間前までに航空機予約の再確認を行うこと」だ。最近はeチケットでの発券が進み、わざわざ再確認するのも手間もかかるので、大きな航空会社では不要になりつつある。しかしベトナム航空のような国内線となると、この再確認を怠るとエライ目にあうことがある。ホーチミンからダナンに移動するのは2日後なので、「72時間前まで」という期限はとっくに過ぎているが、とにかく今は、ベトナム航空のオフィスを目指さなければいけない。
メコンデルタ・ツアーを申し込んだ「VnN  Travel」でベトナム航空のオフィスの場所を尋ねると、サンタワーというビルの上階にあると教えてくれる。親切に地図も渡してくれたので、急いで向かう。

まだ新しいきれいなオフィスだ。対応も親切。リコンファームもとりあえずはOKだった。「とりあえず」というのは、①eチケット②パスポート③クレジットカードのうち、クレジットカードをその時もっていなかったからだ。しかし、これまでクレジットカードが必要だと言われたことはなかったのに・・・。よ~わからんが、まあ大丈夫のようだ。
オフィスのある階から、ホーチミンの町が見下ろせる。背の高いビルは2010年に完成したビテクスコ・フィナンシャルタワー。高さ265.5mの超高層ビルだ。もっとも、2022年現在では、地上81階・461.3mの「ランドマーク81」が、東南アジア一の高さを誇っている。

時刻は5時過ぎ。バイクタクシー以外はすべて歩きどおしの一日だったので、さすがにくたびれた。ホテルまでまた道に迷いながら、何とか戻る。
シャワーを浴び、しばらく放心状態になる。
午後8時、体力回復。一日の締めくくりに、ベンタイン市場そばのナイトマーケットに繰り出す。市場の建物の東西に、たくさんの屋台が出ている。台湾の夜市を思い出す。

ここで何か食べようと思ったが、一人で食べている人をみかけない。みんな家族や仲間といっしょにやって来て楽しんでいる。ちょっと気後れしてパス。

最後は「PHO2000」で遅い夕食。
フォー・ボーと海老春巻とビールでお腹いっぱいになる。フォーはもちろん美味しかったが、ここの海老春巻きは最高! 
一日の締めくくりとしては悪くないね。


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