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万葉の風景 筑波山神社


ひぐらしが鳴き始めたら、低山の季節。気になるのは、東京と接しそうで接しない茨城県。筑波山きっぷを握りしめ、北千住でTX(つくばエクスプレスの略)に乗り1時間。つくば駅よりバスに乗ること40分で筑波山神社入口。
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平野にそびえる筑波山は「東の富士、西の筑波」と古くから信仰されている。群馬の赤城山と同様その地方をレペゼンする山だ。2つの頂きがあり、男体山と女体山にそれぞれ神社が祀られている。山麓には筑波山を御神体とする筑波山神社がある。

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万葉集や古今和歌集にも歌われる筑波山。百人一首では陽成院が下記の歌を妃となる内親王に送っている。

「筑波嶺の峯より落つるみなの川 恋ぞつもりて淵となりぬる」

筑波山神社も日本きっての古刹。境内を守る狛犬もマスク姿で意識が高い。

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狛犬、よく見ると全裸にマスクだった。マスクがあまりに白く大きいのでブリーフにさえ見えてくる。楽しいムーミン一家の服装もよく考えるとアウトだという思いが去来する。狛犬から見たら人間のほうが服を着すぎか。

筑波山は、スカイツリーよりも高いんだぞ!というアナウンスに茨城のプライドを感じながら登山開始*

白雲橋コースは里山や小鳥のさえずり、原生林、苔、奇岩など変化に富む道。

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弁慶七戻りという巨石。弁慶が思わず七戻りしたというジェンガのような門。終盤は巨大花崗岩がランダムに並ぶ岩場。ピクニック気分が吹き飛び泣きそうになる。みなの川で、陽成院のロマンスを考える余裕は皆無である。女体山からプチ縦走で岩場を登れば男体山。そして山麓へ。

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筑波山はガマの油発祥の地。ガマの油もカエル!?駅前でメダカ売っていたしお土産、少し悩んでかえろう。

*遭難事故も起きているので、登山装備と計画は万全に〜

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