分析記録 横浜FC#2 vsいわきFC
お疲れ様です。子舞です。
今回は明治安田J2リーグ第22節より、いわきFC戦の横浜FCを分析していきたいと思います。
駄文ですがお付き合いください。
試合前
メンバーとフォーメーション確認
今節の横浜FCのスタメンはいつも通り3-4-2-1。メンバーは5-0で大勝した前節から1人変更。中野嘉大がメンバー外となりその場所に村田透馬が入ります。
ベンチは小倉陽太に代わって我らがキャプテン、ガブリエウが返ってきました!メンバー外になってしまった小倉も最近は点にも絡むようになってきて期待しかできません。来節はメンバーの枠を勝ち取ってほしいですね。
そしてなんとなんと、ベンチに「ハマのエージロー」こと武田英二郎が返ってきました。やっぱ長くチームにいてくれてる選手がメンバー入りすると他の選手とは違う嬉しさと安心感がありますよね。
いわきFCは3-3-2-2。この日のスタメンの平均年齢は22.7歳。若すぎる。
サンフレッチェ広島から期限付き移籍で加入した棚田遼選手が初スタメンに名を連ねました。
この選手いつかのサンフレッチェの海外遠征の動画でメッシみたいなドリブルしてたのをなんか覚えています。
あと注目はやはり西川潤ですね。マリノスJrユースとはいえ同じ横浜出身。しかも横浜FCと縁がありまくりな桐光学園で活躍していた彼のことは、横浜にいたころにだいぶ耳にしていました。数年後、活躍して本当にバルサのユニフォームを着ている姿を見たいものですね。ぜひ見せてくれ。
前半
横浜FCのビルドアップといわきFCの守備
前半の横浜FCのビルドアップは直近の試合と同じく、福森が上がりそのスペースに井上潮音が入り3バックを構成する。
前線はカプリーニがポストプレーに下がって、小川と髙橋がCBの裏のスペースを狙う。いつもと違い髙橋が裏を狙うランが多く、そこでCBを引き付け、右サイドから小川へのパスコースを開けていた。
サイドのWB2人は村田は攻撃に上がることが多く、逆に前半は山根が下がり気味で、いつもみたく攻撃にスプリントする姿が見えない。
それに対するいわきFCの守備は、5-2-3でブロックを敷いており、横浜FCの3バックに対し、西川潤が前に上がり3トップで数的同数としていた。
また下がってくるカプリーニ対し、石田がほぼマンマークでつき、ボールを持った瞬間にプレスをかけ、それに山口も加勢し、2人掛かりで前を向かせないようにする。ある意味ゲームメーカーの役割を担っていたカプリーニを失った横浜FCはなかなか前に行けず、攻撃は停滞していった。前半に関してはいわきFCの対策勝ちに見える。
そして、いわきFCの守備で何よりも目立つのがやはりその「体力」。若いからなのか普段の練習の賜物なのか、とにかく「着いてくる」。他のチームではあと一歩が出ないところでその一歩が全選手出ている。
例えば村田透馬のドリブルに対する一対一の守備でその部分がよく見える。他のチームの選手はフェイントに対してあと少しが届かず、クロスや切り込みに必要な少しのスペースを与えてしまうが、いわきFCの加瀬などはフェイントに対し、多少騙されても必ず着いていきスペースを与えることはなかった。横浜FCの攻撃はそこで勢いを失い、逆にいわきFC側は守備に戻る時間ができ、ラインやポジションを整える時間を作れてしまった。
見えた弱点
前半はずっといわきFCペースで試合が進んでいくわけですが、いわきFCの横浜FC対策は守備だけではなく、攻撃でも見えました。
まず横浜FCの守備はいつも通り5-4-1ですが、試合開始から割と劣勢で守備をする時間のほうが長く、そのためボールを持った時は失わないように大事にビルドアップをしていました。
それもあってかボランチの井上潮音がずっと下がるか上がるか”曖昧な”立ち位置を取っていました。そのためCBの福森は井上が下がってカバーをしてくれると思い、いわきFCボランチ下田までプレスに行きます。
前に出る福森と曖昧な井上の2人のコンタクトミスが重なり、ンドカと村田の間のチャンネルは膨大に広がります。
そのチャンネルが開いた瞬間、いわきFCはこれを待っていたかのように西川潤や有馬、時には棚田もチャンネルランをし始めます。
今節は結局ンドカの守備力で何とかなっていましたが、鉄壁の横浜FCの守備の弱点ともいえる所が露呈したと思います。ここが長崎戦などで狙われた場合被害は尋常じゃないと思います。これは何としても次節までに直してほしいところですね。
そして試合は動く
試合開始から両チームチャンスは作れているものの中々決めきれない中、迎えた30分。福森のCKからンドカがうまく頭には当たりませんでしたが、こぼれ球を右足で決め先制。これで福森は11アシスト目。昨年のJ2のアシスト王の10アシストを22試合時点で抜いてしまう記録を打ち立てました。
その後のいわきFCは左サイドから攻撃をしかけ最後は有馬がシュートを放ちますが、ここは市川の好セーブに阻まれ惜しくもゴールとはなりませんでした。
このまま前半は1-0でハーフタイムへ入りました。
後半
高速の攻守交代
リードしている勢いのまま追加点を狙いたい横浜FCは、いわきFCのパスミスをカットしたユーリから速攻をはじめ、井上、小川に続きどんどん前に選手が上がり、最後はカプリーニがシュートを放ちますが、いわきCBの石田にお腹でブロックされます。
するといわきFCは、横浜FCの守備が戻る前に、クリアボールを拾った加瀬のドリブルで前線までボールを運び、5対2の圧倒的数的有利を作り出します。しかし横浜FCは加瀬からのパスを中村が体勢を崩しながら足を伸ばし阻止、そのこぼれ球を拾った西川にシュートを打たれますが、これもGK市川がファインセーブ。なんとしてもゴールは割らせない鉄壁の防御を見せます。こういった皆だいたい点が入ると確信する場面を守り切るのがJ2最小失点数を誇る所以なのかもしれません。
そして今節も
そして61分。髙橋のプレスからボールを奪い切った横浜FCは井上、カプリーニ、中村とパスをつなぎ右サイドへ。そして前半は下がり気味だった山根が猛スプリントをかけグランダークロス。中で合わせたのは小川慶治朗。この男なんと3試合連続ゴールです。今シーズンと昨シーズン合わせて40試合0ゴールだったくせに。ほんとに何があったの?
さてその後の64分。福森からの絶妙なスルーパスからカプリーニが冷静に切り返し利き足に持ち替えゴール。福森さんが異次元すぎる。パスが神過ぎる。でも福森さんばっか言われるけど、ここのカプリーニ、追いつかれてから冷静に切り返せるのもすごいし、何より切り返してからシュートまでが早すぎる。二人で攻撃を完結させたまさにスーパーゴール。
初ゴール
そこから両チーム果敢に攻め合いますが、両GK市川と立川がゴールを死守。よく見ると苗字似てるな。
そして90+1分ユーリのオーバーヘッド未遂からこぼれ球を拾った村田が足裏で切り返し、逆脚の左足でシュート。これがネットに刺さり、横浜FCへ移籍後初ゴール。逆脚のシュートがうますぎる。
試合はこのまま4-0で終わり横浜FCは夢の7連勝となった。
おわりに
今回もいい試合でしたね。まさか4点も入るとは。まあ前半戦ニッパツで追いつかれてますし、それへのリベンジは済んだのかなと思います。
しかし2試合で9-0とは、びっくりですよ。もちろん得点9点も前半戦とかここ数年のFCを見てるとすごいですが、失点0っていうのがもっとやばいですよね。まず2試合で被シュート数が15本。全然打たせてないんですよ。しかも打っても市川が止めるというね。こんなにいい好サイクルありますかね。
さてさて次節の相手はブラウブリッツ秋田。あの星キョーワンがいます。出るかな?出たらうれしいんだけど。まあ怪我も治ったらしいんできっとまた元気な姿を見られるのではないでしょうか。俊輔の引退試合ぶりの。
まあ何はともあれキョーワンには申し訳ないけどここは勝たないとですね。勝って長崎に引き離されないようにしなくては。
さて今回はここらへんでお暇させていただきます。
次節も勝ち点3を!
FORZA FULIE!
駄文お付き合いいただきありがとうございました。
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