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分析記録 横浜FC#1 vs藤枝

お疲れ様です 子舞です
今回は横浜FCの藤枝MYFC戦を分析していきたいと思います。
こんな中途半端な時期ですが、たびたびnoteに分析記録を書いていきたいと思います。目に留まった方はぜひ読んでみてください。

はじめに

 私は訳あって今は宮城県在住ですが、横浜生まれ横浜育ちの横浜FCサポーターです。横浜育ちと言うと基本「マリノスサポーターじゃないの?」と言われますが、私は横浜FCのホームスタジアムのニッパツ三ツ沢競技場から徒歩圏内に家があったのでマリノスではなく横浜FCに染まりきっております。
 横浜FCに限らずいろんなチーム、いろんな試合を分析していきたいと思っております。駄文ですがお付き合いください。

試合前

メンバーとフォーメーション確認


スタメン

今節は両チーム3-4-2-1のミラーゲーム
横浜FCは試合前にスタメンが急遽岩武克弥から中村拓海に代わるというアクシデントがありましたが特にフォーメーションに変更はありませんでした。
岩武はケガらしいですね…なかなかケガをしない選手なので心配です。

横浜FCのスタイル

横浜FCの今シーズンのスタイル、というかここ数年のスタイルは「堅守速攻」
特に今シーズンは堅守に力を入れ、逆に速攻の成功場面はあまり見たことがありません。
守備は主に4つの壁がつくられており、
1.前線3トップのプレスとコース切り
2.ボランチ2人のマーク
3.ンドカを中心とした5バック
4.市川暉記
この壁はまさしくかつてのイタリア代表のカルチョを象徴する「カテナチオ」のようですね。
「フリナチオ」とでもいうべきでしょうか。
まあ無駄な話は置いといてさっそく試合に入っていきたいと思います。

前半

横浜FCの左サイドは山根が前後に走り、岩武の代わりに3バックの右に入った中村拓海は後ろに残りロングフィードの配給と山根のカバーに入る形。逆に左サイドはWBに入った中野嘉大が外に張りドリブルメイン、CBの福森はロングフィードはもちろんですが、時には前に出て攻撃参加をする場面も見受けられました。
ボランチ2人はどちらも攻守に動き、攻撃時はこぼれ球奪取、守備時は2人目のプレスとしてチームのサポートにまわっており、縦にも横にもいろんな場所に顔を出すユーリに対し、井上潮音は主に真ん中に構えビルドドアップの捌け口や福森が前に出たときの3バックのカバーの仕事もしていました。

ビルドアップ

藤枝の守備は5-2-3のロー~ミドルブロックで、CBにハイプレスをかけて奪いには来ないので横浜FCの3バックは安心してボールを回し、藤枝の3トップの間で待つ井上潮音に縦パスを入れる算段。相方のユーリは相手の3-2の間を動き回り、前線との中継役として機能していました。
また前線3人のうち髙橋利樹とカプリーニはポストプレーをするべくボランチの脇まで降りてきて、残る小川慶治朗は2人が降りたおかげでできる「下に戻れないボランチ」と中野嘉大が高い位置を取っているため「ラインを上げれない5バック」との間のがん開きのバイタルからCBの裏に抜けようとしていました。

波線はボールの動き、点線は人の動き

試合を動かしたのは…

ビルドアップは右からが多いですが山根のクロスはなかなか中に合わず、最終的には中野のクロスや福森のロングフィードからシュートにつながるというケースが多かったです。
そんな中、試合が動いたのは19分。中野嘉大の巧みなフェイントからクロスにマイナスで合わせたのは小川慶治朗。横浜FCでのゴールは2021年7月11日の広島戦以来となる実に1070日ぶりのゴール。約1年間の海外挑戦から昨シーズン帰ってきた”ハマの帰還者”が今シーズン初ゴールを決めました。マイナスへの動き直し、シュートコースすべてが完璧なゴールだったといえると思います。

次の1点はどちらに

何としても追いつきたい藤枝MYFCは攻撃に出ますが、J2屈指の防波堤に阻まれます。
この日も横浜FCの守備は集中しており、藤枝は中へのコースを切られ、外へボールを逃がすか長いボールを蹴るかに追いやられていました。
再び試合が動いたのは23分。カプリーニのファーへのクロスから中野嘉大がヘッドで落とし、最後は小川慶治朗が右足で合わせ今日2点目のゴールを決めました。藤枝のDF陣全員ボールウォッチャーで棒立ちになっており、決まるべくして決まったゴールだと思います。前半はこのまま終始横浜FCペースで進み2-0でハーフタイムに入りました。

後半

執念の報い

後半始まると同時に藤枝はカルリーニョスに代えてウェンデルを投入。ウェンデルは3バックの左に入り、それと交代で右に中川創が入りました。
後半スタートからブーストをかけてきた藤枝は前掛かりに。すると50分、シマブクのパスに抜けだしたウェンデルのクロスに矢村が難しい体勢からおしゃれなゴールを決めました。監督の采配的中というべきゴールでしょうかね。ただ横浜FCの守備はウェンデルの抜けだしに対して、山根も中村拓海もラインを出ると思い走りませんでした。ウェンデルの執念勝ちと言うべきか守備の怠慢と言うべきかまだまだ課題が残ります。

疑惑のレッドカード

その後も攻撃を仕掛ける藤枝ですが、一瞬の隙をつかれカプリーニのパスから山根に抜けだされるとGKの内山が出てきてファールをしてしまいます。これがDOGSOとされて内山は一発レッド。我々からしたらありがたい判定ですが、抜けだしても山根がコントロールできるかわからないし、まずまずカバーに間に合うDFがゴール前に走っていました。DOGSOの4要件が当てはまらないように思われますがそれでも審判委員会はDOGSOだとし、内山は次節出場停止となってしまいました。

↓こちらがその記事です

うれしいリーグ戦初ゴール

その後横浜FCは70分小川慶治朗,髙橋利樹,カプリーニに代えて室井慧佑,櫻川ソロモン,村田透馬を投入。前線3枚を代えさらなる追加点を狙いに行きます。その後も82分に中野に代えて三田を入れ、村田が左WBに三田がシャドウに入りました。果敢に攻める横浜FCは福森のCKや村田のクロスからチャンスを作りますがうまく点に結び付きません。
そんな中迎えた84分。相手のドリブルをカットした山根が櫻川にパス。すると山根はこの日フル出場とは思えない猛ダッシュで櫻川の落としに抜け出し、中でフリーで走っている室井にグランダークロス。室井は直前で藤枝DFが触りコースが変わったクロスボールをワンタッチで冷静にGKの股を抜くシュートを放ち、今シーズンリーグ戦初ゴール。3日前の天皇杯ヴァンラーレ八戸戦に続けて2試合連続の決勝ゴールを挙げました。
試合はこのまま終わり横浜FCはリーグ最少失点をキープしつつ5連勝となりました。

おわりに

今節の結果で暫定ではありますが2位の長崎と勝ち点が並び、首位清水とも3点差にまで追い上げました。ここまで清水戦から5連勝といういい流れに乗っていますが、まだまだ後半戦が始まったばっかりです。これから他のチームもだんだんと完成されていき、厳しい戦いが待っていると思いますが今の横浜FCなら優勝さえも夢ではないと信じています。
次節も勝ち点3を!
FORZA FULIE!



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