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海士町で聞いた"知らんけど"

島に来てから2ヶ月半。
職場以外でも島民の人と接することが増えた。
地元の方と話をしているとなにやら面白い言い伝えがあるそうで。

なんでもここ海士町には、福来(ふくぎ)茶という名産品のお茶があるらしい。
福が来ると書いて福来。
飲むと福が来るお茶?
名前からして怪しすぎる、、。

では、福来茶の言い伝えのなにが面白いのか。
それは島民の皆が福来茶の存在を知っているのに具体的にどんな効果があるのかよく知らないということだ。
なんでも医学的に証明されていないらしく
半分迷信みたいなものだそう。
ただ確実に何らかの(良い)効果はある!
ということのみが伝承されているのだ。

効能なんて気にしない!
良いものは良い!考えるな飲め!笑
これぞ言い伝えの面白さだ。

※調べると福来はクロモジという全国的に生えている木の別名で、リラックス効果や胃腸を整える効果があるようですが島民の方には言わずにそっとしておきます。

福来(クロモジ)の木 枝が黒っぽく独特の匂いがある

そして私が、福来の効能は何ですか?と聞いた人のほとんどが、胃腸に良い・すぐ寝れる・結婚できる等々
好き勝手に自分の思う効能を言ったあとに
"まぁ、知らんけどな!"と言うのである。
関西人の専売特許である "知らんけど"

島に来てこの言葉を聞いたとき少し嬉しくなった。
隠岐島の人は、昔から関西に出稼ぎに出ていた人が多く関西に縁のある人が多いらしい。

言い伝えなどの島ならではの文化+関西譲りのユーモアを兼ね備えた人たちがいる場所。
それが海士町である。

福来(ふくぎ)茶

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