はじめまして、マネーフォワード クラウドに「コミュニケーションデザイン部」ができました。
はじめまして、マネ―フォワード クラウドのコミュニケーションデザイン部・部長の駒口と申します。今回は、10月に発足したばかりのコミュニケーションデザイン部(通称:コムデ)のミッションや狙いについて書きたいと思います。
自己紹介
簡単に自己紹介をすると、長らくP&Gで食器用洗剤、消臭芳香剤、洗濯洗剤を売るおじさんをしていました。マネーフォワードに入社したのは2018年です。
・2010年:P&Gジャパンに入社
マーケティング本部で新規プロダクトのローンチや、既存プロダクトのマーケティングを通じたグロースを担当
・2012年:P&G International Operations(シンガポール)に異動
日本をはじめ、北米、ヨーロッパ、ASEANにおける複数ブランドのブランドマネジメントを担当
・2018年:マネーフォワードに入社
リブランディングや大型プロモーション等を担当
メンバーは私を含めて4人。化粧品会社でブランディングに関わっていたマーケターと、マネーフォワード クラウドのnote「クラウドクエスト」をはじめとした認知拡大施策を進める編集者2人がいます。
そもそもコミュニケーションデザイン部って何をするの?
コミュニケーションデザイン。あまり聞き慣れない言葉だと思います。
コミュニケーション=言葉、デザイン=画、あれ矛盾してない?と思う方もいるかもしれませんし、コミュニティデザインなどと混乱される方もいるかもしれません(実際に間違えられることもあります)。ちなみにデザインという名前を付けていますが、僕はIllustratorも使えませんし、絵も書けません。
そんな私が立ち上げたコミュニケーションデザイン部。ミッションは次のとおりです。
認知とマインドシェアの向上によるマーケティングファネルの改善を通じて、マネ―フォワードクラウドシリーズの普及を加速させる
言い換えると、一般的な獲得型デジタルマーケティングは顕在層を獲得する、いわゆる「実を収穫する」仕事なのに対して、コミュニケーションデザインは潜在層・準潜在層を拡大し続ける「畑を耕す」という作業を通して、中長期にわたる収穫を可能にするイメージです。
なぜコミュニケーションデザイン部を立ち上げる必要があったの?
コミュニケーションデザイン部を立ち上げた狙いは大きく2つあります。
狙い①:中長期的な獲得のため
一つは、中長期的な成長につながる施策にインベストメントやリソースをコミットするためです。同じリソースでも、熟している実を収穫する作業と、0から畑を耕して実が熟すまで育てて収穫する作業では、すでに実が熟している前者の方が時間をかけず多くの果実を得られます。なので、単一部署で予算を持ち売上目標を掲げると、どうしても実を収穫する方にリソースが寄ってきてしまいます。
しかし、それを続けていると、数年後ふと気付いた時には全て収穫してしまい新たな実がなくて苦しい、でも今から耕していたのでは遅い、ということが起きる。それを避けるために早いうちから畑を大きく豊かに育てておく必要があります。
狙い②:認知獲得の全体最適で効率を上げるため
もう一つは、プロダクトやターゲットが複数あり、チームが分かれている状況で、横断的に認知獲得を行うことで効率を向上させるという狙いがあります。
マネ―フォワード クラウドの例で言うと、個人事業主・中小法人・中堅法人・会計事務所といった複数のターゲットユーザーに対して、クラウド確定申告・会計・給与・勤怠・経費などの様々なサービスを届けています。
各部がそれぞれのターゲットの掘り起こしをするとどうしても個別最適に陥ってしまい、マネ―フォワード クラウド全体としてのメッセージにブレが出たり、複数部署で同じところばかり何度も耕し非効率的になるといったリスクがあります。
それならば、横断的に見ることによって、マネ―フォワード クラウド全体としてブレのないメッセージをもって大きく畑を掘り起こしていき、効率をあげていこうという意図があります。
コミュニケーションデザイン:
トラクターで大きく畑を耕す(認知をあげる)
↓
コミュニケーションデザイン&各本部:
有望なところに、最適な種を植える(ニーズに合わせたプロダクト提供およびナーチャリング)
↓
各本部:
実の収穫(利用者獲得)
という流れですね。
「コミュニケーションデザイン」部として気をつけるべきポイント
世の中の広告宣伝部あるあるかもしれませんが、「獲得マーケティングと違って直接的なCPAで測れない」=「ビジネス指標に追われない」という勘違いが非常に多いように感じます。これは外部の人が誤解しているパターンも、メンバー自身が意識できていないパターンもあると思いますが、ここのコミットメントがなくなった瞬間にその部はただのコストセンターと化してしまいます。
本当は、果実の獲得を直接的にしていないだけで、うまく畑を耕せているかどうかに関しては大きな責任を持っているわけです。なので我々は、「ビジネスを加速させるための認知獲得」という目線を常に持って、目標認知度・指名検索件数・間接効果CPAといった数値を注視しながら施策を進めていっています。
さいごに
絵も描けない僕があえてデザインという名前の入った部署名にした理由は、前職の同僚の言葉がきっかけです。同じマーケ部にいた芸大出身のマーケターにこんなことを言われました。
「駒口さん、アートとデザインの違いって分かりますか?アートは問題提起、デザインは問題解決のためにあるんです。ビジネスやるからにはアーティストじゃなくてデザイナーでなきゃ」
今でもこの言葉は強烈に頭にこびりついています。ビジネス組織に属するからには、問題解決する人間でありたい。
そして今回、「コミュニケーションを通じてマネ―フォワード、ひいてはクラウドソリューションの認知の問題を解決したい」という想いを込めてコミュニケーションデザイン部という名前をつけることにしました。
まだ発足したばかりのコミュニケーションデザイン部ですが、今後いろいろなことをガンガン打ち出していきます!みなさま、よろしくお願いいたします。
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