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狛江市マイナサポートセンターのPRチラシをつくりました(狛江市 市民課×こまえのデザイン.)

こんにちは、こまえのデザイン. です。

皆さん "マイナンバーカード" はもうお持ちですか?
今回は、今年3月の「狛江市マイナサポートセンター」のオープンにあわせて、KOMAE Desinger's Lab.コマツヒロノリ デザイナーと協業で作成した狛江市マイナサポートセンターのPRチラシ(担当:市民課)をご紹介します。


「マイナンバーカード」とは。

そもそもマイナンバーカードとは、国内のすべての住民に付番される12桁の番号(マイナンバー)が記載されているプラスチック製の顔写真付きICカードで、本人からの申請により交付されます。

現在、マイナンバーは社会保障、税、災害対策の分野の法律または条令で定められた行政の事務手続き等で使用することが認められています。
このマイナンバーカードを使用して、コンビニで住民票や課税証明書を取得できたり、金融機関等では本人確認書類として使用することができます。


狛江市のマイナンバーカードの交付率はどのくらい?!

政府は、来年3月末までにマイナンバーカードを "ほぼすべての国民に行き渡ること"を目標に掲げていますが、今年6月時点での全国の平均保有率は約45%に留まっています。(出典:総務省ホームページ)

一方、狛江市のマイナンバーカードの交付率は、6月末時点で約50%。
これは全国平均と比べると高い水準にありますが、狛江市でも全国の自治体と同じく、平日にマイナンバーカードの申請をしに市役所に行くことが難しい40代前後のいわゆる"働き盛り"の世代と、その子どもにあたる世代の交付率が低いことが課題となっています。


狛江市マイナサポートセンターで何ができるの?!

そこで、狛江市では、普段なかなか市役所に行く時間を作れない方のマイナンバーカードの取得を支援する『狛江市マイナサポートセンター』を、今年の3月22日に狛江駅直結の小田急マルシェ狛江内(旧サーティーワンアイスクリーム跡)に開設しました。

このマイナサポートセンターは、土・日や祝日のほか、平日も午後8時までオープンしているため、市外で働いているなどして早い時間帯に帰宅することが難しい方も、マイナンバーカードの申請がしやすくなっています。


マイナサポートセンターの存在を知って欲しい。

マイナサポートセンターの開設を機に、デザイナーの意見を取り込みながら、より多くの方にマイナサポートセンターを知ってもらえるような訴求効果のあるPRチラシを作成したい、そしてそのノウハウを学びたい。同時にマイナンバーカードの交付率を向上させるため、地域住民がどのような情報を求めているのかをデザイナーと一緒に考えていきたいということで、こまえのデザイン.に相談が持ち込まれたところから、この案件はスタートしました。


対話力に定評のあるコマツさんに依頼

こまえのデザイン.では、デザイナーさんが企画段階から事業に関与することで、行政として地域住民とどのようなコミュニケーションを取っていくべきなのか考え、それらの過程を「学ぶ」ことを狙いとしています。
今回は、以前に緑のまち推進補助制度(環境政策課)のPR冊子の案件などですでに実績があり、対話力に定評のあるコマツデザイナーに協力をお願いすることにしました。

緑のまち推進補助制度PR冊子 (コマツD作成)

まずは伝えたいことを整理する。

コマツデザイナーとの打ち合わせは、担当課が「一番伝えたいこと」は何か、ここを明らかにするところから始まりました。
マイナンバーの制度やマイナポイント事業など、市からお知らせしたいことはたくさんありますが、情報を詰め込みすぎると何のためのチラシなのかわからなくなってしまいます。

そこで、発信する情報の優先順位をコマツデザイナーを交えたディスカッションで整理した結果、今回のPRの目的として「マイナサポートセンターの存在をより多くの市民に知っていただくこと」を主眼に置くことに決定しました。

コマツデザイナー(右)と担当職員との打合せの様子

表面は親しみやすく目立つように、裏面にはマイナサポートセンターでできる手続きを。

そしてできあがったPRチラシがこちら。

マイナサポートセンターPRチラシの表面
マイナサポートセンターPRチラシの裏面

今回は、駅や公共施設に置くことを想定しているため、表面は、まずは手に取ってもらえるような親しみやすく目立つデザインにして、裏面は、マイナサポートセンターでのマイナンバーカードの申請から受取までの一連の流れや持ち物・必要なものをわかりやすく記載することにしました。

これにより市民にとっては手続きの流れを調べたり、問い合わせたりする手間や時間を省けるメリットがあるだけでなく、職員の説明の手間を少なくするような工夫がなされています。

デザインのポイント

ここで、今回のチラシのデザインのポイントを、コマツデザイナーにご紹介いただきます。

Q.作成において工夫した点、力を入れた点を教えてください。
(コマツD)
打ち合わせの時に「このチラシの配布目的は?」と確認したところ、「まだ作っていない人へのマイナンバーカードの普及」との返事をいただきましたが、よくよく話を詰めて行くと「狛江駅(小田急マルシェ内)に開設したマイナサポートセンターで手続きができることを宣伝したい」「市内の色々な所で配布する」とのことでしたので、「駅にマイナサポートセンターができましたよ」という開店チラシのイメージで作りました。
ただ、マイナンバーカードという真面目な物を扱うので、にぎやかで楽しげな感じにはするけれども軽薄にはならないようにバランスは取ったつもりです。
仕上がり後の打ち合わせで「幼稚園にも置いてもらおうと思っている」とのお話を聞いたので、お子様にも手に取ってもらいやすい方向のデザインにしておいて良かった、と胸をなで下ろしました。

Q. 作成するうえで難しかった点、大変だった点、お困りごと、お気づきの点がありましたら教えてください。
(コマツD)
マイナサポートセンターのマップが小田急マルシェの店舗のフロアマップしかない図で「小田急線狛江駅高架下の建物内である」という印象が薄かったので、悩んだ末、外壁と入り口を追加してみました。
裏面の「マイナンバーカードの申請から受け取りまでの流れ」の【申請】の項目内に「記入した申請書はポストに投函する」を入れなければならなかったのですが、投函すること自体は郵便ポストがマイナサポートセンター内には無いため投函はできないので【マイナサポートセンターで】からは外さなければならず……という矛盾を両立させるために「ポストに投函してね」とマイナちゃんにしゃべらせることにしました。

チラシができあがって。

このようにしてマイナサポートセンターのPRチラシは無事に完成し、小田急線の駅構内や市内公共施設などに配架・掲示されています。
既にご覧いただいた方も多いのではないでしょうか。

また、ポスター掲示とあわせて駅頭でPRチラシを配布するなど、マイナサポートセンターの認知度向上を目指しています。

なお、マイナサポートセンターでは、無料で写真撮影ができたり、申請書の書き方やマイナポイントの申込みのサポートなども受けることができます。
こういった係員のサポートのもとで申請ができるため、手続きが面倒と思われている方やマイナンバーカードの取得を躊躇している方にとって、大変好評の声をいただいています。


編集後記

今回は狛江市マイナサポートセンターのPRチラシについて紹介しました。

6月30日からはマイナポイント事業第2弾が開始されており、マイナンバーカード関連のニュースも良く見聞きするようになってきました。
▽マイナポイント事業の概要は以下リンクを参照

このマイナポイント事業の開始以降、マイナサポートセンターの利用者・問い合わせ件数は、先月までと比較すると約3倍と急増しているようです。
マイナンバーカードの取得を検討されている方は、ぜひ、狛江市マイナサポートセンターをご利用いただければと思います。

今回も、最後までお読みいただきありがとうございました!(T)


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