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こまえのデザイン. 視察日記 (vol.9 高知県日高村企画課)

こんにちは!こまえのデザイン. (狛江市未来戦略室)の石﨑です。
2023年12月8日~10日の3日間、未来戦略室職員3名+おしチャリラボメンバー1名で高知県に出張&視察に行ってきましたのでその内容をご紹介します。


今回の出張日程はこちら。

1日目 高知県日高村役場企画課の視察
2日目 高知工科大学で行われたベストナッジ賞のポスターセッションへ参加
3日目 帰京

1日目の日高村では、DX推進事業「村まるごとデジタル化事業」についてお話を伺ってきました。
2日目のベストナッジ賞ポスターセッションでは、2023年8月に行った南北通路でのおしチャリナッジプロジェクトが行動経済学会・環境省共催の「ベストナッジ賞コンテスト2023」候補にノミネートされたため、最終選考であるポスターセッションに参加してきました。
この記事では1日目の視察内容についてご紹介します。

出発~日高村到着まで。

まずは羽田空港から飛行機に乗って高知県へ出発!天候に恵まれ、窓から真っ青な空と富士山が見えました。

1時間ほど飛行機に乗って高知龍馬空港に到着。

坂本龍馬の像がお出迎えしてくれました!

日高村に向かう途中、桂浜公園を視察しました。
桂浜公園は昨年度から指定管理者制度を導入し、商業施設とあわせて全面リニューアルを行っていました。2023年3月に商業施設がリニューアルし、グランドオープンを迎えています。

そして車を走らすこと30分。目的地である日高村役場に到着!
庁舎は新築の木の香りがする素敵な建物でした。

高知県日高村について

日高村は、高知市内から16km、車で約30分のところに位置する人口約4,800人の村です。
特産品は、高糖度トマトのブランド「シュガートマト」や「日本一のシェアを誇る芋けんぴ」「日本一の清流仁淀川」「世界一薄い和紙」があります。

日高村公式HPより

中でも特徴的なのが村内のスマートフォンの普及率。
高齢化率約43%の村でありながら、スマートフォン普及率は80%と全国でもトップレベル。村の各住戸には光回線も敷設され、インターネットの利用環境としては非常に好条件な「ちょっと進んだ村」です。

日高村の取り組み(村まるごとデジタル化事業)

スマホを地域生活のインフラ化して持続可能な行政を推進する「村まるごとデジタル化事業」。令和2年にスタートした事業で、この事業の一環としてスマホ普及率100%を目指す取り組みが行われました。
この事業を企画した日高村役場 企画課 主幹の安岡さんから、日高村のDX推進やその経緯、今後の展望についてお話を伺いました。

日高村では少子高齢化による人口減少で、地域を担う人材の不足、地域サービスの質低下、コミュニティの崩壊などが懸念されています。
これらの課題をデジタルの力で解決するため、日高村ではSociety5.0社会に適応できる村づくりに取り組む「村まるごとデジタル化事業」を掲げています。

デジタル化で住民の暮らしを便利で豊かにするには、住民一人ひとりにオンラインへのタッチポイント(接点)が必要です。
これにはスマートフォンが最適だと考え、村の皆さんにスマートフォンの普及を進めていく「村まるごとデジタル化事業」の取組が生まれました。
村の調査によると、事業開始以前の令和2年5月の時点で約65%だった日高村のスマホ普及率は、令和4年6月に約80%にまで上昇し、劇的な向上を成し遂げました。
また、事業の大きなテーマだった高齢世代への普及も大幅に進みました。

やがて、その取り組みは一般社団法人「まるごとデジタル」へ移ることになり、その法人の立ち上げの経緯についてもお話いただきました。

お話を聞いた感想は…安岡さん、とにかくパワフル!!
地域の課題にひたむきに取り組み、全力でぶつかる姿勢に感銘を受けました。
特に印象に残ったのは、村のデジタル化とスマホの普及を進めるため、村内の全82自治会に直接説明会の開催を申し出て、自ら足を運び必要性を説明して回ったというエピソード。
今では普及率は高くなったものの、はじめはスマホの必要性がわからない、使い方が覚えられないなど地域住民から反発の声も多かったそう。
ただ、それでも根気強く各地に足を運び、自ら寄り添って丁寧に説明することでだんだんと地域の理解を得られるようになったそうです。

かなり泥くさい活動が続いた、とおっしゃっていましたが、そのひたむきな姿勢が地域住民の心を動かしたのだと感じました。
地域への愛や、地域をよりよくするために自ら考えて動く姿勢は、同じ自治体職員として見習わなければいけないと強く感じました。

最後に、今回安岡さんにご紹介いただいた日高村の取り組みは下記リンク先で特集されています。ぜひご覧ください!(リンク先:ジチタイワークスWEB)

視察を終えて

地道に事業の目的と必要性を地域住民に伝え、共感と信頼を獲得する安岡さんの姿勢は、自治体職員のあるべき姿だと感じました。
また、お話の中から地元日高村への愛を強く感じました。村をより良くしたい、変えたいという気持ちが大切なまちづくりの原動力となっているのだと再認識しました。
この視察で学んだことを生かし、住民の目線に立ち、地域の未来をよりよくするための企画・政策を提案をしていきたいと強く感じました。
短い時間でしたが、大変刺激を受けた視察でした。
安岡さん、お忙しいところ視察を受け入れていただき本当にありがとうございました!

次回の記事ではベストナッジ賞ポスターセッションについてご紹介します。果たしてどんな結果になったのか…!?お楽しみに!

おまけ:今回の視察メシ

安岡さんにご紹介いただいたお店で、高知の特産であるカツオのたたきをいただきました!

新鮮なカツオの刺身を塩とわさびとにんにくでいただきました。
そのほかにも四万十川で採れたのりのてんぷらや土佐巻きなど、高知ならではの料理が並び圧巻でした。
高知県、とても素敵なところでした!今度はプライベートでお邪魔します。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。よろしければ、「スキ」や「コメント」をいただけると嬉しいです!
※このnoteは、狛江市未来戦略室のスタッフ4名が交代で執筆しています。それぞれの文章のスタイルもあわせてお楽しみください。


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