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こまえのデザイン. 視察日記 (vol.5 富山県ウェルビーイング推進課)

こんにちは、こまえのデザイン.  (狛江市未来戦略室)の銀林です。

7/11-12の2日間、未来戦略室の職員2名で、富山(富山県庁・富山市役所)に視察に行ってきました。

富山県庁ではウェルビーイング指標と官民連携について、富山市役所では富山駅周辺のまちづくりと未来共創拠点施設(Sketch Lab)について、それぞれ視察とインタビューをしてきましたので、今回のnoteはそのレポートと視察のなかで感じたことを中心に書いていきたいと思います。

富山県
Well-being(ウェルビーイング)指標


富山出張初日。富山駅からライトレールで富山県庁へ。まるで『半沢直樹』を彷彿とさせる重厚な佇まいの門をくぐり、まず最初に向かったのがウェルビーイング推進課。
富山県成長戦略室ウェルビーイング推進課副主幹の武末さんにお話を伺いました。
(※後で聞いたら、富山県庁の庁舎は国の登録有形文化財に指定されているとのことでした。)

Well-being(ウェルビーイング)

“肉体的・精神的・社会的に満たされた状態にあること”を示す「Well-being(ウェルビーイング)」ですが、富山県では、このウェルビーイングを成長戦略の“中心”に位置付け、「幸せ人口1000万人」を掲げた施策の推進を始めています。

県では、多様な県民意識をウェルビーイングの観点から可視化する手段として、また県職員の意識向上とマインドセットを目的として、無作為抽出のアンケートにより、県独自に県民のウェルビーイングを測定しています。

3つの区分、10の指標

この富山県のウェルビーイング指標は、①なないろ指標(分野別)②つながり指標③総合指標の3つの区分、10の指標で整理しています。

(提供:富山県ウェルビーイング推進課様)

そのうえで、県民が自分のウェルビーイングの状況をテスト形式で簡単に把握できるサイトがweb上に公開されており、県民のウェルビーイングの理解の促進とともに、このサイトを通じて、県民とコミュニケーションしようとしていることにいたく感心しました。

ウェルビーイング指標の活用

今年度から、ウェルビーイング指標活用試行事業として、このなないろ指標(分野別)とつながり指標を活用した事業を展開するとともに、具体的な政策ターゲットの選定やそのターゲットの状態をウェルビーイング指標を使って分析し、そこからテーマ設定、施策立案につなげる「県民ウェルビーイング政策構築事業」も開始しています。

視察を終えて。

私の知っている限り、自治体がここまでウェルビーイングを軸にした政策形成に取り組もうとしているのは、全国でも富山県がトップランナーだと思います。(※しかも、デジタル庁のWell-Being指標(デジタル田園都市国家構想)とは全く異なる文脈というのも私的には肝。)

富山県のウェルビーイングの取組みは、民間企業出身の現知事になってから動き始めたもので、ウェルビーイングに基づく政策形成に関してもまだまだこれからという段階で、職員の意識醸成や市町村との連携といった課題もあるようですが、現在の富山県を取り巻く環境や、今後の見通しに照らしたうえで、住民の「主観」を政策推進の軸に設定することは、私としては大変意味があるものと思います。
※狛江市でも、多摩川や駅前の緑地、住宅地に点在する農地、地域の歴史遺産など、狛江にしかないユニークな資源を住み心地や暮らしやすさに繋げる施策を重点的に展開していこうとしたとき、富山県のようにウェルビーイングを軸に施策を考えていくのは正直ありと考えています。

…と、そんなことを考えていたなかで、今回の富山県のウェルビーイング指標は、考え方から具体的な内容、活用方法まで、参考になるお話をたくさん伺うことができました。

お忙しいところ快く視察を受け入れていただいた、富山県成長戦略室ウェルビーイング推進課の皆さま。ありがとうございました。

おまけ:視察メシ 富山ブラックラーメン

さて、富山県庁に伺う前に、私たちが向かったのは富山駅構内の「とやマルシェ」にある『大喜』というお店。

このお店は、富山県のご当地ラーメン『富山ブラック』の発祥の店ということで、さっそく入店して、店員さんのおすすめの『中華そば・ライス付き』を注文。(炭水化物コンボ!?)
「皆さんほとんどライスも注文しますよー」という店員さんのアドバイスもあってライス付きにしましたが、ラーメンを一口食べて納得。塩気が強いスープが白飯(しろめし)にぴったりで、これはまさに「麺・具・スープ・白飯」で1セットだな、、と感じました。
富山ブラック、美味しかったです!ごちそうさまでした!

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。よろしければ、「スキ」や「コメント」をいただけると嬉しいです!
※このnoteは、狛江市未来戦略室の職員4人が交代で執筆しています。それぞれの文章のスタイルもあわせてお楽しみください。

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