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岡山に移住して1年が経ちました

ドイツか岡山で迷った結果、縁もゆかりもない岡山に移住して1年が経ちました。

どうしてこの二択で岡山だったのかというと、細かい理由もありますが「住みたいと思う家が先に見つかった」のが最終的な決定打でした。人生、タイミングですね…!


と言いつつ、何だかんだ岡山に行く前の1ヶ月ほどは本当にこの選択でよかったのかな…でも今さら引き下がれないし…と「移住ブルー」みたくなっていました。

が、移住後すぐにそんな不安は消え去り、ここに来て本当によかったと何度思ったか数え切れないほどです。


今日は、1年間暮らしてみて特に気に入っている点を書いてみようと思います。


自然に囲まれた生活

大好きな瀬戸内海

移住の決め手だったのが「住みたいと思う家に出会ったこと」だと先ほど書きましたが、言葉通り、今の家(とその立地)に一目惚れしました。

私は海が大好きなのですが、特に好きな瀬戸内海沿いで暮らすのがずっと夢でした。ちなみに海外だと地中海が好きです。

瀬戸内海と地中海が好きな理由は、正直「なんとなく」以上でも以下でもないのですが、一つ挙げるなら温暖な気候がいいなと思います。


瀬戸内海のすぐそばに位置する家からは、海と山が見えます。家を出るとすぐそこが海です。


東京で最後に住んでいた家は目の前が教習所でした。毎日聞こえる車と教官の声。それが、船と波の音に変わりました。

毎日潮の満ち引きが見えて、空気の澄んだ日は遠くの山までくっきり見えて、天気がいいと海面がキラキラ輝いています。


日々生活していると、大変なこともありますよね。

そんな時、窓から海を見ると「色々悩んでたけどもっと楽に考えていいのかもな〜」と思えるので不思議です。すごく助けられています。

星もすごく綺麗!


毎日の安心感

家探しの条件で優先順位が特に高かったのが、「家から海が見えること」と「地震が少ないこと」でした。

特に、東京を離れたかった1番の理由は地震の多さでした。

人によって「安心」の基準が色々あると思うのですが、私にとっては地震がその基準のトップにあります。


物件探しはすごく大変だったのですが、結果的に両方の条件を満たす今の家に出会えて、この1年安心して穏やかな日々を過ごすことができました。

可能性が低いとはいえ0ではありませんが、それでも得られた安心感は大きかったです。


丁寧な食生活

衣食住の内、特に「食住」が充実すると幸福度が上がることを感じた1年間でしたが、その「食」についてです。

農家直送の市場でおいしい季節の野菜や果物を買ったり、スーパーで初めて食べる魚に出会うようになりました。

また、レストランや居酒屋がほとんどなく、スーパーも少し離れていて行くのが面倒なので外食やお惣菜で済ませることがほとんどなくなりました。

おかげで彼の料理スキルがぐんぐん伸びていて、私は恩恵を受けまくりです。

最近はパン作りを始めたそう。

好きなパン屋さんやお肉屋さんがあった東京での日々も時々懐かしくはなりますが、丁寧に食と向き合うようになった今の生活も好きです。


物理的に物・人から離れる

東京って物と人と情報に溢れた街だったなあと思います。

活気のあった生活も楽しかったのですが、今は今で別の良さがあります。

自由時間が増える

私はこの地域に友だちがいません。
近所付き合い等もなく、知り合いもいません。

その分、時間があります。仕事以外の予定は基本全部空いています。


これは自分自身あまり予期していなかった変化でしたが、移住して自由時間が増えました。厳密には「予定がなくなった」が正しいのですが。

もともと東京でもプライベートの予定はあまりありませんでしたが、0と1では感じ方がまた違うと思います。

月曜日から日曜日まで、基本プライベートの予定0です。


そういうわけで、東京にいたときは余裕がなかったフランス語勉強に本格的に取り組めるようになりました。

「友だちがいないのでフランス語をやっている」だけ聞くとかなり寂しそうですが、自分のための勉強をして、疲れたら海を見て休憩して、おいしいご飯を彼と食べる、という今の休日が本当にすごく気に入っています。

来年は運動を定期的にしたいなと思っています。


とはいえこういう私をわざわざ訪ねてきてくれる友だちや家族もいて、ありがたいです。この1年は、1〜2ヶ月に1回くらいの頻度で誰かが遊びに来てくれました。

友だちも家族も、大切な人をちゃんと大切にしていかないとなとその度に強く思います。

本当に周りに誰もいない生活が1年続いていたら、さすがにしんどかったんじゃないかなあと思います。


不便なのもまた楽しい

地域の人に驚かれるのですが、私は車を持っていません。運転が好きではないので、この1年は寒い日も暑い日も自転車で乗り切りました。

雨の日は基本外出できないです。
車があれば30分で行ける映画館へは、公共交通機関だと1時間半かかります。

便利ではないからこそ、自分で主体的に生きているんだなと感じる場面が増え、それが楽しさに繋がっているのかなと思います。


おまけ:移住前にしてよかったこと

最後に、移住前にやってよかったと思うことを書いておこうと思います。
当時の私のように地方移住を考えている方の何か参考になれば嬉しいです。

体験移住

全国の色々な場所で、体験移住制度があるので事前に利用してみるのがおすすめです。

移住をしてみたいけどどうしようかな〜と悩んでいる人向けに、その地域の住宅を安く提供してくれたり、ツアーを組んでくれたり、説明会を開いてくれたりします。

内容は地域によって違うので「(気になる県名など) 体験移住」で検索してみることをお勧めします。


私も移住を本格的に決める前、10日間の体験移住をしました。私の時は宿泊費が1日1000円くらいでした。安い…!

岡山に何市があるのかも知らない状態で「岡山 体験移住」で検索し、行きたい期間に唯一空いていた今の街に偶然申し込むことになったのですが、結果この街に移住することになったのは縁だったのかなと思います。

(ただこんな風に人気な街は予約待ちになっていることも多いので、行きたいところがある人は早めに調べてみるといいと思います。)


今の家を見つけたのは体験移住後、東京に戻ってからのことだったので、内覧はオンラインで済ませ現地には行きませんでした。

ただ、体験移住でこの街の雰囲気や土地勘がなんとなく分かっていたので大きな不安はありませんでした。


地域の不動産サイト

私は最終的に「住まいる岡山」というサイトで今の物件に出会いました。

SUUMO等も見ていましたが、載っていないのもあったので岡山移住を考えている方は「住まいる岡山」結構いいかもしれません。

こんな感じでその地域に根差した不動産サイト等は意外とあると思うので、それらも並行してチェックしていくといい物件に巡り会える可能性が高まるのかなと思います。


今の生活スタイルを一気に変えない

私が自分の選択でよかったと思うのは、暮らしをいきなり100%変え"なかった"ことです。

例えば、それまで車なしで生活をしていた私が急に車がないと生活できないようなところに行くのは大変だろうと予想し、徒歩圏内にスーパーと駅がある物件を探しました。

また、少しがんばれば新幹線のある街まで出れるのもよかったと思うことが多いです。特に今年は何かと国内移動が多かったのですが、その度にすごく助かりました。


新しい生活スタイルが合うか合わないかはやってみないと分からないので、はじめから全てガラッと変えるよりは、少しずつ理想に近づけていけるといいのかなと思います。


たかが一年、されど一年。

自分のための備忘録という意味も込めて、今日のnoteでは移住後1年間の振り返りをしました。


これだけ今の場所・生活に魅力を感じている私ですが、この先一生ここに住みたいかと聞かれても即答できません。

でも、今の場所以上に住みたいと思う場所も現時点ではありません。


この先どうなっているのかなとワクワクしながら、引き続き今の暮らしを楽しんでいこうと思います。



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