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デザインで学校をより良くしたい大学生の記録

こんにちは!Ayakaです^^

風越学園に来てから約1か月半。
インターン生として図工室のスタッフさんのサポートをする傍ら、頼まれたパンフレットなどのデザインをしたり、学校で起こる問題へのデザインによる解決を考えるなど様々なことに挑戦していました。

これまでの経緯は以下の記事をご覧ください。


今回のnoteでは、デザインをしたものの紹介というよりも、学んだことや今考えていることについて書いていきたいと思います。
少し長くなってしまって申し訳ないのですが、こんなことしていたんだな~と、ゆるく見ていただけると嬉しいです^^

ゴミの分別問題を考える中で気付いた大切なこと

私のいる図工室のゴミ箱は「もえるゴミ」と「もえないゴミ」に分かれているのですが、それぞれがごちゃまぜになってしまっていることが気にかかっていました。目についた時に分別し直したりもしていたのですが、それでも分別しきれずに、結局、回収担当のスタッフさんがゴミを確認しながら回収してくれていました。

でもそのゴミは子ども達が使って出たものです。
やっぱり子ども達自身に分別をちゃんとしてほしい、そう感じた私は、この問題に向き合ってみることにしました。

最初に考えようとしたのは、つい分別したくなるような仕掛けです。それはその頃、仕掛け学の本を読んで、「やりたくなっちゃう仕掛けってすごい!」と感動していたからでした。
しかし、色々と考えてみるも、ピンとくるアイデアは浮かびませんでした。

そこで次に、デザインの知識を教えてくれた恩師を中心とした、デザイン好きの大学の仲間達に、良い表示の仕方はないだろうかと相談をします。
すると、恩師がこんなことを言ってきました。
「こういうことは、まず課題を分析するのが良いと思うよ。つまり、何に躓いて分別という行為ができにくいのか?望ましい行為をデザインでつくるのは、何に困っているのかを見極めてごらん。」

このアドバイス、その時の私にはとても刺さりました。

「学校をデザインでより良くできたら嬉しい」って思いで来ることを決めたのに、いつのまにか「すごいことを残さなきゃ」と、「デザイン」のことしか考えていなかった自分に気付いたからです。
本当に大事なのは「学校をより良くすること」。
それなのに子ども達のこと、学校のことを考えているようで、いつのまにか、自分中心に考えてしまっていたんです。基本的なことで、わかっていたつもりだったのに...と反省。

これをきっかけに、この問題の根っこの部分、つまり、この問題が起きてしまう原因から考えることから改めて考えてみることにしました。

まずは、もえないゴミにまぎれているもえるゴミを見てみることからスタート。すると1番多かったのが、ペーパータオルでした。考えみれば、このゴミ箱、水道の近くに置かれているんですよね。
観察してみると、やっぱり手を拭いた後に、そのまま近くのゴミ箱に入れるという様子が見られました。まあそうなるよね...。
そこでもえないゴミ用のゴミ箱の配置場所を変えてみることを提案してみた結果、ペーパータオル問題は見事解消。
このことはほんとに小さい一歩だけれど、それでも前進したことは嬉しかったし、まずは問題をしっかりと見つめ理解することの大切さを改めて感じることができた、私としては大切な一歩だったと思います。

デザインだけではなく、その根っこの部分を考えるということがとても大切だと再確認した私は、そこから最近はプロセスについてもっと勉強したいと、最近はUXデザインの教科書を読んでみたり、ReDesignerさん主催の社会課題 x デザインのセミナーに参加してみたり、noteの記事を読んでみたりしています。
全て活かせるというわけではないかもしれませんが、これは活かせるかもというものもあって、すごく勉強になります。(しかも、この分野の勉強が自分は好きみたいで、楽しいです。)
ゴミ問題もそうですが、他の問題に向き合う時にも、表面ではなくその根っこの部分をよく考えていけるようにしたいです。

子どもと一緒に

自分がゴミの分別問題について考え、色々な表示の案を描いていたときのこと。
「自分もその問題解決しようとして、考えていたんだよね。」と声を掛けてきた子がいました。
その子もゴミの分別ができていないことが気になっていたらしいのです。
そこから、しばらくこの話で盛り上がったのですが、このようなことは他の子との間でもありました。

「デザインで問題解決にアプローチすることに興味のある子って結構いるのかもしれない」
そう感じ始めた私は、他の子にも声を掛けてみます。
すると、「やってみたい!」と興味を示す子が他にも出てきました。

思い返せば、風越学園のサイトは「一人ひとりがつくる」ということを大切にしている学校。サイトの文章にも以下のようなことが載っていました。

「私たちは子どもこそが作り手であることを信じています。ここでいう「つくる」物理的なものや学習の成果物だけにとどまりません。安全・安心な場を自分たちでつくる、学びをつくる、自分たちの学校をつくる、コミュニティをつくる、しくみをつくる、ルールをつくる、自分をつくる。つまり、「わたし(たち)の未来をわたし(たち)でつくる」冒険をするのです。」

デザイン面で頼られているということが嬉しくて1人で頑張ろうとしていた私だったけど、そこに興味を示す子がいるならその子達を繋げて一緒に作った方が学校と同じ方向を向いていて良い気がするし、そうすることで、私がいなくなった後もデザインによる問題解決が続いていくなんていう可能性もあります。
そう考えたらますます、みんなでやってみたくなり、子ども達にさっそく提案。1月から、定期的に集まって一緒に考えていこうということになりました。プロセスについては私も勉強中なので、提案はしつつも、そこも一緒に考えて良い方法を探っていきたいな、と思います。

残り2か月

本当はこの時期の記事でどかんと何か大きな報告できたら良いなあとか思っていたのですが、できていないことがちょっと悔しかったりします。
でも、いつのまにか自分中心になってしまっていた自分、そして根っこの部分をみることの大切さに気付くことにできたということは、きっととても大切なことなのだと思い、自分で思い返すためにも、こうして正直な自分の姿をnoteに残してみました。

残すこと2か月。
ここから、また新たなスタートを切って、自分なりに精一杯向き合い続けていきたいと思います!

もし、問題解決のためのプロセスとしてこの本いいよとかこのサイトいいよっていうのがあったら、教えてくださると嬉しいです。

長くなってしまいましたが、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。


最後に、提案したものを1つだけ紹介
個人情報とかもあって載せられない作品もあるのですが、今回は1つだけ、提案して喜んでもらえたものを載せておこうと思います。
スタッフ専用の棚に貼る表示なのですが、こちらのやわらかさを出した表示を提案。
この部屋担当のスタッフさんのあだ名である「こぐま」から、クマの手にしたり、フォントや色も考えて作ってみました。

グループ 1


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