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第3回/読書倶楽部小春日和@福岡


こんにちは、こまちです。

少し蒸し暑い日が続いていますが、台風が近づいているからでしょうか?
今日の福岡は風がある分、陽射しが隠れると少し過ごしやすさもある一日でした。

そんな今日、福岡で3回目の読書会を開催することができました。

《読書倶楽部 小春日和》

これは、私が佐賀で読書会を開催していたときに使用していた名称です。

私が主催する会は、参加した方であれば伝わると思うのですがゆるいです。
そして、私の驕りでなければ、居心地の良いゆるさかと思います。

そんな居心地の良さが、肌寒くなった季節の小春日和のようにほっとした空間に繋がればという想いがあり、この名称にしました。

さてさて、前置きはさておき早速本日紹介された作品を紹介していきます♫

■ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかの様子のキム・ジヨン。

誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児……キム・ジヨン(韓国における82年生まれに最も多い名前)の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがる。

■天界にある動物の「デザイン室」では、神様(クライアント)からのムチャ振りを受けて、日々さまざまな動物がデザインされていた。「ユニコーンってなんで存在しないの?」「美味しい生き物の条件って?」「海で最強の動物は?」「蛇と鳥、どっちが強い?」など、面白くてためになるコメディ満載!!

■イスラーム革命後のイラン。大学を追われた著者は、教え子たちと禁じられた小説を読む、女性だけの秘密の読書会を開く。監視社会の恐怖と魂の自由を描く衝撃の回想録

■成績不振に苦しむスポーツ選手、息子が植物状態になった水難事故から立ち直れない父親、同性愛者への偏見に悩むミュージシャン。
彼等の悩みを知る鍼灸師・工藤ナユタの前に、物理現象を予測する力を持つ不思議な娘・円華が現れる。
挫けかけた人々は彼女の力と助言によって光を取り戻せるか?
円華の献身に秘められた本当の目的と、切実な祈りとは。規格外の衝撃ミステリ『ラプラスの魔女』とつながる、あたたかな希望と共感の物語

■はじめての旅行記、書きました。行ってないけど。--- 世界遺産に詳しいことでも知られる俳優・鈴木亮平が、熱い想いをめぐらせながら自ら絵・挿絵を描き下ろし、妄想爆発で文章も全て書き下ろした前代未聞の<旅行記>が完成!この本を見て読むだけで、世界遺産を旅した気分になれる夢のような1冊

■金色のたてがみを持つ金ライオンは、一国の王になりたかった。
自分こそが王にふさわしいと思っていた。
ところが、街はずれに住む優しい銀のライオンが「次の王様候補」と噂に聞く。
ある日、金のライオンはとんでもないことを始めた-―。
登場するのは動物ばかり。人間はひとりも出てきません。
けれど1ページ目はこの言葉から始まります。
「これが全て作り話だと言い切れるだろうか」

■宮沢賢治は、昭和8年(1933年)に亡くなるまで、主に東京と花巻を行き来しながら多数の詩や童話を創作した。
賢治の生家は祖父の代から富裕な質屋であり、長男である彼は本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は学問の道を進み、後には教師や技師として地元に貢献しながら、創作に情熱を注ぎ続けた。
地元の名士であり、熱心な浄土真宗信者でもあった賢治の父・政次郎は、このユニークな息子をいかに育て上げたのか。
父の信念とは異なる信仰への目覚めや最愛の妹トシとの死別など、決して長くはないが紆余曲折に満ちた宮沢賢治の生涯を、父・政次郎の視点から描く、気鋭作家の意欲作

■人は精がのうなると、死にとうなるもんじゃけ――祖母が、そして次に前夫が何故か突然、生への執着を捨てて闇の国へと去っていった悲しい記憶を胸奥に秘めたゆみ子。奥能登の板前の後妻として平穏な日々を過す成熟した女の情念の妖しさと、幸せと不幸せの狭間を生きてゆかねばならぬ人間の危うさとを描いた表題作のほか3編を収録

■17世紀の日本の史実・歴史文書に基づいて創作した歴史小説。1966年に書き下ろされ、新潮社から出版された。江戸時代初期のキリシタン弾圧の渦中に置かれたポルトガル人の司祭を通じて、神と信仰の意義を命題に描いた




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以上9作品が紹介されました。
今回は初めましての方も含め6名での開催だったのですが、いい具合に話が飛んで、深まって、色んなお話が聞けた会でした。

【テヘランでロリータを読む】や【82年生まれ、キム・ジヨン】の作品繋がりで男尊女卑や女性の生きづらさが話題にあがったり、【沈黙】について語るには避けて通れないキリスト教含む宗教や信仰心の話になったり。

【行った気になる世界遺産】では、ワルシャワ旧市街の話題になり、復元文化財として唯一世界遺産へ登録されている街であるということを教えて頂きました

【魔力の胎動】では、映画化もされ話題となった作品の続編である、というのと東野圭吾さんの作品数が多すぎる!という話題もあがり(笑)、なおかつ雪国やスキー場が舞台になる作品多いね〜!と頷きあう参加者たちでした。


読書会を開催する度に、新しい発見があり、初めましての作家さんがおり、皆さんが作品について語るわくわくがあります。
宗教や格差、差別や社会問題についての話題があがることも多く、そのほとんどについては答えがないものも多いです。

そんなことについて、あれやこれや語り合う時間が私は本当に好きです。

コスパだけでなく、タイパ(タイムパフォーマンス)が謳われ始めた昨今。
学生時代に、延々とやっていた非効率的な議論、もといおしゃべりをいつまでもいつまでもしていたいなとより感じるようになってきました。



私はあまり多くのジャンルを読みません。漫画しか読まない人もいるでしょう。ビジネス書や自己啓発本しか読まない方もいるでしょう。

読書は、趣味です。
無理に読んだりする必要はないと私は思います。でも読まないジャンルの本も、他の方の話で聞くと面白いし、ためになるし、楽しめます。

そんな私のように、《読書倶楽部 小春日和》では、そんな会話を楽しみに参加してくれる人がいてくれたらいいな〜と思うし、誰かにとっての居場所であれれば、なんて思いながら今後も活動を続けていきたいと思っています。

久しぶりに読書会についてまとめたので少し長めの記事になりました。

また次回のまとめも楽しみにしていてください。

あ、今回から参加者の皆様に作品の紹介カードを書いてもらいましたのでそちらも紹介♫

それでは。



■今日の好きなフレーズ■
ぼくらの人生にはときとしてそういうことが持ち上がる。説明もつかないし筋も通らない、しかし心だけは深くかき乱されるような出来事が。
#村上春樹 #一人称単数


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