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富士山ご来光ツアーにソロ参加してみた

こんにちは!
30までにやりたいことリストの一つである、富士登山をしてきました!

今回は、ツアーにした理由や登山初心者の富士山の感想、ツアーにしてみてよかったことなどを記録していきます。

ツアーにした理由

今回ツアーにした理由は、富士山に1人で登るのは不安だったからというのと、ガイドさんがいた方が穴場や名所などをより堪能できるからです。

前者については、登山に抵抗ない友人が周りに少ないのと、富士登山は途中でリタイヤもありうるので、ある程度自分のペースで登れる方が楽だからです。(知らない人に対しては気遣いや忖度が発生しづらい)

そもそもいきなり思い立って富士登山に挑戦するという人はあんまり見た事がないので、計画性のある人は前準備とかしっかりして臨むんだと思いますが…。
ちなみに、登山道具は安心の一式レンタルです。

ツアーだとその旅団のチーム内である程度ペースを合わせることにはなるのですが、リタイヤした人たちはその場で別れるので、1人が離脱すると全員が離脱するみたいなことは起きません。

だいたいツアーは観光客が主なので、私と同じように1人で参加したいけど不安な人、つまり登山初心者だけど富士山登ってみたい!という人が多いです。
なので、経験者すぎてついてけないとかもなく、ガイドはあくまで時間通り動くので、遅い人に合わせなければならないということもほぼないです。
多少人が揃うまで待ったりとかはありますが、あまりにも遅いとそこで離団になることもあるので、健康状態を把握しながらペース管理してくれるガイドさんの存在、心強し。

後者に関しては、やっぱりガイドさんはその名所にめちゃくちゃ詳しいので、私が知りたいこと・ネットで調べても出てこないことを教えてくれるので、より楽しめると個人的には思っています。

中にはガイドさんが癖のある人だったりすることもあり当たり外れもあるので、人が好きじゃないとおすすめしないかもしれません。
私は結構ガイドさんと話すのが好きなので、その辺はあんまり気にしない方です。

富士登山の感想

クソ楽しかったです!
想像してた通りめちゃくちゃハードだったので、二度と行きたくないし、もう一回行きたいとも思う、といった感想です。

正直ご来光自体は、富士山の上で見ても海の上で見ても、正月に見る初日の出とあまりスタイルは変わらないので、ものすごい感慨深い感じはなかったです。

富士山の上から見たご来光

一応ご来光が目的のツアーだったのですが、「ご来光が綺麗だった」ことよりも、「ここまで登ってこれた」達成感の方が感激一入で、ちょっと泣きそうになりました。

中野ガイドのもと山頂まで来たのですが、途中で御鉢巡りをしたい人は小谷ガイドへ着いていくようにとお達しがあり、折角なので追加料金をお支払いして小谷チームに合流し御鉢巡りをしてきました。
富士山の中で一番標高が高いという、剣ヶ峰まで来た時に小谷ガイドが「皆さんね、まずはここまで登ってきた自分を目いっぱい褒めてあげてください!」と言ってくれたこと、私にとってとても大切な思い出となりました。

ハイシーズンで人が居すぎて上手くとれてません

ツアーにして良かったこと

登山初心者でも安心して登れる

まず、ガイドさんがいなかったら私は絶対途中でリタイヤしてたし、リアルで7合目ぐらいで「もういっかな」となって辞めてたと思います。

私は別に普段からめちゃくちゃ登山に行く訳でもないので、山の登り方も詳しくなければ、富士山のノウハウも持ってないし、その状態で一人で登ってたら「めっちゃ霧出てるし怖いし疲れるししんど…死ぬかもしれんし7合目でもご来光見れるっぽいし引き返そ…」ってなってたと思います。

登りやすい天気だったけど霧すごかった

ガイドさんがきちんとペース管理をしてくれ、高山病になりにくい呼吸の仕方を教えてくれ、例え高山病になったとしても、きちんとその後の案内をしてくれ「命の大丈夫」を保証してくれるので、すごく有難かったです。

途中でリタイヤした親子もいましたが、登山のノウハウも経験もない彼らが無事に帰れたのは、紛れもなくガイドさんのおかげだと思います。
本当にありがとうございます。

特に深夜の登山は、日中の疲れや小屋で眠れなかったうえに、暗くて足元が見えづらく、1人で来て踏破するとなると相当な根気と経験がいるなと改めて思い知りました。(道の途中で疲れて座り込んでいる人も何人もいました)

ヘッドライトの明かりがあっても、ツアーのメンバーがいても、坂は急だし岩場は滑りそうだし全然怖いので、マジでよっぽどの経験者じゃないと一人で踏破は無理ですね。
ほんと、一人で行かなくてよかった…。

ヘッドライトの明かりが連なるようす

ちなみに私はおそらく高山病になりかけてました。
どこまでが高山病なのか怪しいところですが、気圧の変化にはめっぽう弱い私がならないはずないなとは思います。(気圧の変化か、手指がウインナーみたいにパンパンになってました)

症状としては、少し頭が痛いな〜眠いな〜ぐらいで登れないほどの気持ち悪さではなかったのでそのまま登ってましたが…。
ツアーで一緒に来てた少年は吐いたらすっきりしてまた登っていて、ガイドさんも「スッキリスッキリ〜☆」と言ってそのまま山頂まで来てたので、高山病=登れない、ということではないんだなと…。(子どもの場合、吐いた後けろっとして登り始めるのは結構よくあるそう)

途中で引き返すとなると、迎えが重機なのか馬なのか、場所が何合目かにもよるそうですが、4〜5万円は確実に持っていかれるうえ、帰りの交通費も馬鹿にならないので、多くの人は体力が持つ限りはそのまま登っていくようです。私もその1人でした。

(高山病を甘く見て良いという話ではないので、ガイドさんや経験者の方と登る場合は、その方の指示に従いましょう!)

ガイドさんに聞いたところ、泊まるための小屋にある物資などは重機で運んでいるそうなので、滑落の危険を賭しながら、本当に命懸けで富士山ビジネスって出来てるなと思いました。
文化遺産としての価値ありきだとは思いますが…。

名所を案内してもらえる

富士山にクソほども詳しくないので、○○富士とか、○○湖とかも知らないぐらいの知識レベルなのですが、ガイドさんが居ると、登ってる途中で「ここは山びこ返って来やすいよ!」とか「あそこに見えるのが山中湖ですよ」「ここで飲むチャイが美味しいよ」とか、そういうのを要所要所で解説してくれるので、めちゃくちゃ有難かったです。

どこでも自撮りマンとクソ美味いチャイ

上から見る山中湖もめちゃくちゃきれいだったのですが、

上からみても綺麗な山中湖

天気が良かったので「影富士」が良く見えて最高でした…。
私はそもそも「影富士」の存在も、それが光量が多いとよく見えることも、ガイドさんに教えてもらわなかったら知らなかったので、多分もうしばらく来ないであろう富士山で、色々と貴重な体験が出来て良かったです!

超くっきり見える影富士

1歩踏み外したら死ぬ!という命の危険を感じながらもあそこまで行けたのは、ひとえにガイドさんの案内あってこそだな〜と思いました。感謝!!

知らない人と仲良くなれる

ツアーで一緒になる人達はだいたい10人くらいなのですが、山登ってるときに色々話をしたり、自然と団結力が生まれるため、なんかわからんうちに仲良くなってます。

幻のくりーむぱん売り切れで分けてもろた

そのうちの一人とはLINEも交換して、「今度台湾に来たらぜひ遊びに来てね〜」と言っていただきました。小屋の部屋で一緒になったのですが、めっちゃ優しくて気さくなお姉さんだった。

チームとしての一体感が生まれて、声掛けし合いながら山頂着いた時はもうめちゃくちゃ脳汁出まくってました。
雰囲気がとても良かったし、親子での参加が多かったので、のんびりなペースで進めたのも初心者に優しくてハッピーでした。
「大人でもしんどいのに、少年少女えらすぎるな…」と100回ぐらい思った。

雑多な感想&写真など

行きと帰りで顔が違いすぎる

新宿発のバス
疲れきったノーマルカメラのワイ

登山レンタル道具屋さんとの思い出

登山レンタル道具屋さんのお兄さんに、ゲイター(名前は後で知った。泥よけでつける道具のこと。)のつけかたを聞いたら、「ちょっと待って色々つっこませて?」と止められ、ストックの使い方まで丁寧に教えてくれた。

レインコートとズボンを登山用のウェアと勘違いしてそのまま着ていこうとした愚かな私を止めてくれてありがとうございました…。

めちゃくちゃ親切なお兄さんだった。
「ちゃんと素直に言うこと聞いて山登って帰ってきたからよ」って言って下山後にカルピスくれた。キンキンに冷えてて最高だった。

パインを選んだ

化粧落としてる暇なし

化粧道具持ってったけど落とす暇もする暇もなく寝て起きるので、荷物になるだけです。
富士山は基本水なしゴミ捨て場なしなので、持ってかない方が良いです…。

山小屋は耳栓しても寝れない

場所によるかもですが、終始どこかしらから物音・いびき・寝言・話し声がするので耳栓を余裕で貫通してきます。
電波が入っておらず、スマホもいじれない中、眠れないのに寝ないといけない状況が割と地獄でした。
思ったより寝袋はふかふかでむしろ暑いくらいです。

お部屋は屋根裏の秘密基地みたいでエモかった

下山は膝をやられるのでストックを使おう

帰りは結構なスピードで坂を下っていくのですが、マジで膝に負荷がかかりだんだん痛くなってくるので、ストックを使って重心を分散させるのが無難。
ガイドさんはストック無しで下っててすげえなと思いましたが、素人には無理!
下山あるある(つま先に重心かけると足の親指が内出血になるのでかかとから着地した方が良い)も教えてくれてためになった。

これは富士山とか関係なく下山あるあるだと思うんですが、山頂まで来るとモチベがゼロになってアドレナリンが切れるので、ちょっと痛い、ぐらいのやつがめちゃくちゃしんどく感じる。

富士山行こうか迷ってる人へ

めっちゃ楽しかったし何より安全なので、自信ある人じゃなければツアーオススメです!

富士山登りたい!と思った時、今がいちばん若いので登ろう。
お金がなくても体力がある今のうちだー!

※70歳の方も御鉢巡りまで来られてたので、年齢云々というよりは精神の話です。

落ちたら絶対に死ぬ崖

もし友人知人と登る機会があったら富士山の御朱印を回収してみたいです。
ではまた!

▼今回利用したツアーはこちら

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