地震

先日朝、わりと大きな地震があった。

ドン!!と大きな音がした。
大型トラックの振動も拾ってしまう建物で働いている為、トラックの音かな?と思っていたが、どうやら違う。揺れている。

咄嗟に頭はフル回転。

窓辺にいたから、万が一ガラスが割れたらマズイ!!と急ピッチで部屋の中央に移動。
「窓開けてーー!!」の叫び声に反応し、ダッシュで窓を開ける。

幸い惨事にはならず、落ち着いたので、通常業務に戻った。


『わたしたち、なかなかいい動きしたよね笑』

『そっちはコマさんがいたから大丈夫だと思ったんだけど、逃げられなきゃ困ると思って』

『目の前の避難にしか意識が向いてなかったから、声かけてもらって助かった!』

組んでる同僚と、自分たちの動きを褒め合う笑
お互いの位置から、最優先事項を遂行できたと思う。
避難訓練って大事。


昼過ぎになって、業務が落ち着いたところで

📲『地震大丈夫だった?』

ひと言だけ連絡をしておいた。


📲『遅くなりました。職場のセコムから連絡がきたよ~』

21時過ぎに連絡が入る。


地震速報によると、ジンが普段の職場にいるならわりと揺れたはずだった。

📲『そっちの方が震源に近いから揺れたんじゃない?』

📲『音は大きかったけど、震度はジンの職場の方が大きかったよ』

ニュースで取り上げられてることもなかったから、無事であろうとは思っていたが。
やっぱり連絡があると安心する。


そして思う。

もし大災害になったとしたら。
わたしはまず、我が子のことを心配するだろう。

そして両親に連絡をするはずだ。
『子どもを迎えに行って欲しい』と。

わたしは正職で働いているし、災害が大きければ大きいほど、飛んで帰ることはできない仕事をしている。
最後まで業務を全うする覚悟はある。

次に心配するのは妹かな。
市内とはいえ、一人暮らしをしている。
勤務によっては出勤していることもあるだろう。


そして一通り家族の安否を確認してから、ジンの心配をするだろう。
たぶんそれは、相手も同じ。
彼には彼の立場があるし、家族がある。
仕事も責任もあるだろう。


もしジンが行方不明になっていたとしても、わたしに知らされることはない…。

ただ連絡が取れないだけ。
安否を確認する手段もない。


家族って、夫婦って何だろう…と思うことはあるけれど、こういう時は家族の繋がりが大きい。
家族で避難すれば、夫婦で助け合って乗り越えなければならないだろう。

そこにわたしはいない。
そこはわたしの場所じゃない。
わたしの場所にも彼はいない。


普段の連絡は頻繁じゃないかもしれない。
けれど心は繋がっている。

確かにそこに気持ちはある。
お互いを想い合っているからこそ、会いたいと思うし、触れたいと思う。

そう思って過ごしているけど、自分の立場を改めて感じる。


それでもこの『好き』という気持ちを大事にしたい。
願わくば、お互いが同じ気持ちのまま、この先も長く続いていくといいと思う。


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