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私がひそかに続けている、ありがとうのリレー。

noteで素敵な記事に出会ってしまって、ほくほくしながら犬の散歩に出た。骨折に気をつけながら。(ひとつ前の記事参照 苦笑)

すると、それに引っぱられるように自分の中から温かなことを思い出した。

私はコンビニやスーパーで、最後必ず「ありがとうございます。」と言うようにしています。バスを降りる時なども。
「言うようにしている」という程、意識はもはやしていなくて、息を吸うように、です。

きっかけになる出来事がありました。
高校生の時、初めてコンビニでアルバイトをしました。高校生だったからアルバイトと言っても、コンビニかファーストフードか、ガソリンスタンド位。ガソリンスタンドは夏暑くて冬寒くて辛そうだし、ファーストフードよりは、コンビニ?消去法でした。本当は接客怖かったけど、高校生で事務のアルバイトなんて、たぶんない 笑

レジを終えると、お客さんが最後に「ありがとう。」と言って帰りました。
え!?私はそれまで、コンビニの店員さんはレジを打つのが仕事なんだから、レジ打って当たり前。そこにありがとうって発想、ましてやそれをわざわざ言葉にして伝える発想なんて、ありませんでした 笑

え、レジ打って、ありがとうって言ってもらえちゃうの!?初めての時はびっくりしました。

でも、意外と帰り際に言ってくれる方、たくさんいたんです。見た目ちょっといかつい、マルボロメンソールを買うお兄さん。(当時私の観察で、ちょっと悪そうなお兄さんはマルボロメンソールを買う傾向にあるというデータがありました 笑)ギャルっぽいお姉さん。
この人は言わんだろう、と思った愛想のなさそうなおじさん…などなど。

なんか、感動でした。こんなにも、ありがとうって言って帰っていく人っていたんだ…

よくシェフが言う、「お客様のおいしい。その一言が嬉しくて、頑張れます!」その小規模バージョンが自分の中で小さく起きている。そんな感覚でした。

それ以来、言われて嬉しいから私も客側になる時は必ず言うようにしました。

あれから20数年…
私が渡し続けたありがとうの先に、もしかしたらそのお仕事の初心者さんや、かつての20数年前の私のような「ファーストありがとう」を言われて小さく感動した人がいたかもしれない。そしてその中に嬉しかったから今度は私も言おう!とバトンを受け取ってくれた人もいたかもしれない。
いたかもしれないし、私が密かにリレーと思っていたけど実はアンカーだった数々のレースもあったかもしれない 笑

いずれにせよその先のストーリーは私は知る由もないのだけど、どこかで続いてるのかもなぁと想像するだけで、なんかにまにましちゃうのです。

こないだコンビニで買い物した時も、前に子供を抱っこしていたので袋詰めをもちゃもちゃしていたら、それこそ高校生のアルバイトらしき青年が、ちょっともぞもぞ一瞬ためらったように見えた後、「お詰め、しましょうか…?」と言ってくれたので、「お願いします!」と全力でお願いし、最後ちょっと大袈裟に、「助かりました!ありがとうございます!」と言って帰ってきた。
心無しか、その後のその店員さんの「ありがとうございました!」がなんだかほくほくして聞こえた。

あの店員さん初々しかったし、新人さんだったかもしれない。ちょっと勇気を出して言ってくれたかもしれないのに、私が素っ気なく断っちゃったら、「まぁ、袋詰め位自分でやるよな。」と、2発目の「お詰めしますか?」が出なくなっちゃうかもしれない。

私がめっちゃ助かりました!感伝えて(実際子供連れてると基本もちゃもちゃしちゃうので本当に助かります。やっぱりありがとう!)その青年も「役に立てた!」とそこから小さな仕事魂に火が灯るかもしれない…

そしてそこからまた…

はい、妄想好きです 笑
でもなんか、こういう勝手に想像して勝手に自己満足して幸せを自給自足すること、好きです。

お金もかからず少なくとも人に不快感は与えずに満足できるのですから、そしてあわよくば何かのバトンが繋がるのなら、これ以上のことはありません。


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