見出し画像

アラ還オットが料理を始めた件。

オット、62歳。
性格は穏やかで、誰にでも優しい。家族思いの良いお父さん。
38年勤めた会社を定年退職し、再就職2年目。
学生時代は大学の寮、社会人は独身寮、よって自炊経験はない。
良妻賢母の母に手の込んだ料理で育てられ、結婚後もなんちゃって良妻の私のおかげで上げ膳据え膳の毎日。
(、、、のわりにはガリガリ君ですが!笑)

そんなオットが、定年を機に料理を始めた。
きっかけは38年勤めた会社のOB会である。


月イチのOB飲み会。
その会はオットにとって目から鱗の、定年後のオジサンたちが直面する現実を知る会であったのだ。
「S君(オット)は料理できるんか?」
「ワシは今、料理教室行っとるんで」
みなさん口々に料理の必要性を語るそうだ。

・自分は定年で在宅でも奥さんは仕事に行くので、毎日のお昼に困っている。
・娘の出産の手伝いで奥さんが1ヵ月家を空けていて、自分のご飯がない。
・自分も奥さんも各々の親の面倒を看ている。簡単な料理ができると親に作ってやれる。
・奥さんが闘病中。(←介護)
・奥さんが入院したら、自分のご飯がない。
・奥さんに先立たれた。
・奥さんがいなくなった、、、。

こんな話を聞かされ、のほほんオットも少し危機感を持ったよう。
「料理、教えてほしいんだけど、、、」


試行錯誤の末、一年前から某オイシックスを週3日注文している。
料理初心者の課題は献立と買い物。
某オイシックスはその部分を担ってくれて、あとはレシピ通りに作るだけ。
私が料理を教えるとなると、結局私が買い物して、準備して、上手くいかなくてケンカするのが関の山、、、。

おりしも一年前のその頃は義母の容態もよくなくて、某オイシックスのおかげで私も時間的余裕を作ることができた。


かくして、オットの料理修業が始まった。
レシピでは3品が30分で美味しい料理が完成するはず。
しかし最初は、1時間半かかるわ、キッチンはグチャグチャだわ、美味しくないわ、悲惨な状況、、、。
何度「私が作るわ、、、」と言いかけたことか。

しかし、元来真面目なオットは週2回の料理を続けた。
徐々にスピードも速くなり、今は1時間以内に完成するように。
オットの熱意にこたえて、私もキッチンをプチ改造!!
・砂糖、塩、小麦粉、片栗粉、コンソメ、中華だし、、、ありとあらゆる調味料にラベルを貼った。
・食器を使いやすく配置変えした。
・キッチン道具も一部買い替えた。
・大さじ小さじも複数用意して、すぐに洗わなくても良いようにした。

まさに60の手習い。
だけど、必ず役に立つ手習い!
がんばれオット!!
いつかレシピに頼らずとも私に美味しい料理を作ってくれることを期待して、今日も褒めて育てようと思うのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?