見出し画像

どう生きたいかの入口

311の後、今の生き方を見つめ直した

当時大阪に住んでいた我が家は、震災直後に沖縄に転勤になったため、

原発については少し距離が出たが、食べ物については西以南のもの

を買うようにしていた

沖縄の私が住んでいたところは、学年の1クラス分増えるほど、自主避難の人が移住していた。

私の友人の多くは、原発の爆発の映像と同時に荷物をまとめて、西へ南へ移動した人が多い

それに反して報道は、後手後手報告。
後でこんなことになってましたと報道したり、チェルノブイリよりも高い基準値にして、

被災地周辺の作物を物流させたりした

報道以外では、防災用具やストック品、災害アドバイザーなる人が災害時の対応法を伝授するなど、しばらく防災番組が続いた

水やストックは最低でも1週間、トイレの道具やオムツなども1週間分は準備してください、など。

実際は、1週間分なんて足りず、交通手段が途絶え、物流が寸断。

食べ物や生活備品が不足して困った日数は1週間どころではない

我が家も水や食料は家族分の1週間分を準備したり、トイレの道具を準備したが、これで足りる、これで安心とは全くならず、
胸騒ぎは止まらなかった。

あきる野市に1か月電気代500円で生活しているあずまかなこさんという人がいる

1カ月500円、どんだけつまらない生活をしているのかと想像した

私は節約料理というものが好きではなかった

家計簿をつけ、色んなところを切りつめても食費だけは贅沢せずと
も重要と考え、費用をあてていた

あずまさんは何で1カ月500円で生活できるのか

あずまさんの生活は素晴らしかった。

500円生活するために、切り詰めた生活をして
いるのではなく、自然に優しい生活を追求していたら
500円になってしまったという結果なのだった

目的ではなく、結果なのだった

彼女は本当は自然豊かな場所に移住して生活したいのかもしれない

でも、ご主人が都会で仕事をしているため、間をとってあきる野市の住宅街に住んでいる

彼女は2人子供がいる。生活は昭和初期のような感じ

まず、冷蔵庫、洗濯機、アイロン、冷暖房などの電力を使う家電の一切がない。

食事は、自家菜園、保存食、発酵食を使い、毎日細目に買い物し

冷蔵庫を使わない

洗濯はたらい、雨水や排水をため、トイレの排水はそれを使用

洗身、洗髪も洗面器2杯で行うルールだ

食事は窓辺の明るいところで自然光で食べ、夜は太陽光発電のランタン、
暖房は火鉢と炭の炬燵、厚着で過ごす、
アイロンは炭のアイロンを使う

養鶏をして、卵や肉を食べ、フンはたい肥、野菜くずは餌やコンポスト
持ち物も少ない定数を決め、修理しながら長く着る

物が少ないから所有のストレスもなく掃除も楽

誰よりも豊かな生活がそこにあり、衝撃だった

あきる野市とはいえ、東京で実現していることに驚かされた

私はすぐにやれることはまねした

お風呂やさまざまな排水をタンクに溜め、トイレの排水にした

洗濯はたらいでし、鼻紙をぼろきれに変え、洗濯して使い続けるようにした

太陽光発電のランタンで生活したり、ソーラー発電を開始した

電気のアンペアを下げ、自然エネルギーの電力に変えた

野菜くずのコンポストをはじめ、コンポストトイレも作った

今でも続けているものと止めたものがあるが、いつでも再開出来る状態にある

震災直後、旦那は会社の被災者支援の出動部隊となり、すぐに

ガソリンや食材、備品を積んで被災地へ出動した

被災地では自分も被災者の生活になるから、何を持っていくか

考えたとき、山の道具を持参すればいいんだ、ということになる

独身時代、冬山ソロ登山をしていたので道具が沢山あった

そうだ、アウトドア用品が被災時に役立つんだ、

自然に行けば、水もある、薪もある、そこらへんで穴掘って排泄すればいい、野草や木の実や探せば食材もある

都会にいるから、自分はずっと不安だったんだということに気づいたのだ

昔の生活は、体にいい豊かな食生活で、持続的な循環型の生活で
有害なものを排泄しない自然に優しい生活なのだと思い、
ようやく目指す方向性が見つかった気がした

これが、今の生活に繋がる始まりなのである

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?