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隣人のはなし

出社する時、駅までの道を歩き、
人の多いホームで並んで待ち、
混雑した電車に乗る。
出社後は、少なくない部署のメンバーや上司と
挨拶をかわし、引継事項があれば聞いて、
業務に取り掛かる。
いつも通る道で、駅のホームで、電車の中で、
あるいは同じ職場で。
いつもどこかで誰かの、もしかしたらあなたの
隣にいるかもしれない、そんな人の話である。



都内北側、家賃7万ちょっとの古いアパート。
ここが、『普通の暮らし』にしがみつくためには
手放すことができない、最後の砦。

仕事のある日、
朝は7時にアラームをかけている。
すんなり起きられることもあれば、
二度寝してあと30分遅く起きることも。
だいたい5~7時間の睡眠。
まったく足りていない。
9時から18時まで仕事をして、
たまに残業もして、帰宅するのは19時台。
洗濯、食事、風呂、その他細かな家事で
時間はどんどん過ぎてゆく。
0時に寝られればまだいい方。
起きられれば日中に眠気は感じないことが
ほとんどだけれど、どうしても起きられずに
休んでしまう日もある。

休日はほとんど起きない。
トイレに行く為に一旦起きて
その後また眠る時もあれば、
尿意はあっても起きる気力がなくて
そのまま眠り続けている時もある。
そして20〜30時間眠っている。
休日は週に3日あるので、
1日ぐらいは自由に過ごせることもある。
たいていは平日にできなかったことの片付け。

家計のマイナスは増え続けていて、
古い家電や衣服を買い換える余裕も無くて、
宝くじでも当たらないと
脱出できない気がしている。

やりたいことはあるし、たまにある
自由に過ごせる日に少しずつ進めては
いるけれど、遅々として進まない。
嫌になるな。

これが今の日常。

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呼吸と巣
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