大阪3年目、デザイナーになりました。
デザイナーになりたい、と周りの反対を押し切り関東を飛び出してから3年目。
いまの会社での肩書きは『デザイナー』。
ブランディングについてはそれこそまだまだ任せてもらえることは少ないけれど、未経験ながらインハウスデザイナーとしてのお仕事をしっかり全うできるくらいには技術がついてきた。
それでも足りない部分は学校で教わりつつカバーしている。
2年前、何もなかった私はデザイナーとして成長するために大阪に大きな期待を抱いていた。
Adobeの使い方も、htmlやcssがなにかもわからなかった私。
ただ"かわいい"とか"なんかいいから"という理由でしかデザインできなかったのに、デザインに対しての愛や意味合いを大事にしながら制作しているのは感慨深い。(低レベル笑)
昨年、長く付き合った彼氏との別居と別れ。
あんなに大好きだったはずなのに涙すら出なかった。
ちょっと気持ちが遠のいてしまった理由はたぶん大阪に来てから面白いくらいモテたことにあると思う。
それは標準語だからなのか、私の肩書きが面白いからなのかはわからない。
関東に住んでいる時は自分に自信がなくて確実に付き合えそうな人にしかアプローチできなかった私にとってはある種ちょっとした革命だった。
言い方が悪いかもしれないがもう一歩私すすめるんじゃないか、という気持ちになってしまったのだ。
自信に満ち溢れてしまった私の気持ちはだんだん彼から遠のいていく。
あんなに憧れだった彼氏のことがなんだかどうでも良くなってしまっていった。
別れ方もあっけなくて、「あれ、こんなかんじだっけ」という感じ。
別れたシーンをおもいだしてもシュールで笑える。
だけど、今でも友達のように、兄のように関わってくれる元彼。
大企業出のエンジニアだったので、就活で悩んだらアドバイスしてくれるしコーディングで悩んだら教えてくれる。
友達じゃないけど彼氏じゃないこの関係性は正直居心地がいいし別れてよかったな〜と思う。
ちなみに、別れてから全く性的な関係を持つこともないのでとても健全です。
でも別れてからは、もうしばらく彼氏いらないし、彼氏ごっこしてくれる男の子と大阪であと1年楽しんで東京かえろ〜、と思って副業先で出会った男の子達やマッチングアプリで出会った男の子たち、友達の友達などと超ご健全デートを楽しんだ。
彼らから告白していただいた時、承認欲求が満たされると同時にまったく彼らを好きになれない自分が嫌になったし友人には戻れない男女の刹那な関係がもどかしいと思った。
結局この類のセリフをいただくと同時に関係を絶ってしまう。絶たざるを得なくなってしまう。
(紹介してくれた友人達ごめん…)
そのたびに不安になるのは、次付き合う子にははじめて付き合ったあの子に対してみたいに、本気で嫉妬できるのだろうか?
尊敬をもって関われるだろうか。
好きなところどこ?って聞かれてパッとでてくるだろうか?
私のステータスや雰囲気だけで選ぶ男の子じゃないだろうか?
結局根本は自分自身に自信のない私で、外見を着飾ることや男の子たちに好きだといわれて承認欲求を得ることでしか自信を得ることができない。
だから私はデザインをすることで安定した気持ちを得ようとしているのだと思う。
いいものを作ろうと没頭している時間だけは私の時間で、他の誰のことも考えていない。
自分は作品に愛を与えることができるし得ることができる。
与えた愛の分だけ自分に見返りが返ってくる。
(今の段階ではね)
大阪にきて3年目、デザイナーになった。
わたしを好きな人をわたしは好きになれるのだろうか。
承認欲求を求める私は今日もまたPCの前でデザインをする。
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