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Vol.1-1 5か月ニュージーランド留学

Vol1では、ニュージーランドに留学に行かれたS.I.さんの体験談をお届けします。この記事は留学について(前半)となります。
留学までの準備、学校についてが中心となります。


留学の場所と期間は

ニュージーランドのオークランドに5か月間です。1月の終わりから7月の頭までいました。

オークランドはどんなところでしたか

僕が住んでたところは自然がたくさんで、土地が広くて、住んでて気持ちよかったです。
近くに公園が3個くらいあったりするんだけど、すぐ近くにモールもあって、みたいな。生活に困らない程度に自然がありました。
学校のすぐそばに大きなスーパーが3つあって、ボーリング場もあって、学校帰りにスーパーに寄ったりしてました。

家の近くの様子

オークランド自体、移民が多いことで有名ですけど、そこは新興住宅地ってこともあって、特に多かったです。特にアジア系。
毎週水曜日にモールの駐車場でマーケットが開かれてて、いろんな国の屋台がありました。たまにホストファミリーと、夕飯を買いに行ってました。

僕の住んでたのはオークランドの中心部ところからバスで2、30分くらいとかなので、観光とか、出かけるときはバスに乗って行ってました。でもバスの一本だからすぐです。

留学を決めた理由は

一番最初のきっかけは、コロナで学校の海外研修がなくなったことです。
中2のときに、ニュージーランドに1週間くらい行く予定だったので。
そこへの執着があって、英語力も伸ばしたかったし、海外での生活、文化の違いみたいのに憧れていたんで、決めました。

ただ、日本の大学に行く予定だし、日本での勉強は疎かにしたくなかったので3か月で計画を立ててました。
ただ、ニュージーランドって1タームが2か月ちょいしかなくて、短すぎて何も身につかないのも嫌で、途中で2ターム、5か月にしました。

実際どうでしたか

楽しかったです。
やっぱり見るものすべてが日本とは違うし。
キラキラはしていなかったかもだけど、いろんなことを感じて、悩んで、楽しめたのはやっぱり日本にいるだけではないものかなと。

5か月にしたのもよかったなと思ってます。個人的には2ターム目の方が良く動けたかなって。
環境に慣れたことが大きかったです。顔見知りが増えて、コミュニケーションも比較的積極的になれたし、授業とか部活も、やり方を知っていくところから抜け出せた気がします。あくまで僕の場合ですけど。

国や学校を選んだ理由は

ニュージーランドを選んだのは、もともと行く予定だったこともあります。安全で、比較的経済的な負担も少ないし。あとは3か月で行くのに、4ターム制の方がよかったので。
学校は日本語の教育をしているところという条件で探しました。日本語教育とか、日本に対する見方に興味があったのと、日本に興味のある子と知り合えたら関係を築きやすいかなと思って。今は中国語の教育が広がっていて、日本語を教えているところは少ないらしいんですけど、僕の行っていた学校はマオリ語、フランス語、スペイン語、中国語、日本語を教えていました。

実際どうでしたか

日本語の授業は取って本当によかったなと思っています。そこの生徒は本当によくしてもらって、最後の登校日にケーキをつくって、パーティーを開いてくれました。
日本文化などについてのプレゼンを何回か行いました。授業は日本文化とマオリやニュージーランドの文化を比較するようなことも多かったので文化を学ぶ機会にもなりました。とくに、隣の席の子がマオリの子だったのでいろいろと教えてもらう機会になりました。

授業外でも、日本語のトレーニング相手として日本人留学生全員が集められることがありました。いろいろな国の食事を紹介してもらって、会話をするみたいな。

これは、オークランド全体か、自分が言った学校だけかは分かりませんが、留学生はかなりいました。留学生にはしっかりとしたオリエンテーションがあり、学校には留学課と先生がいたり、留学生向けの旅行もあったりと、受け入れ態勢が整っていました。なにか困ったことがあっても、安心でした。
ただ、悪く言えば埋もれるとも言えます。日本の学校に留学生が来るような状況とは違います。

留学生向けの旅行の様子

留学前の準備は

特に特別な準備はしていないです。英語が聞き取れないこともありましたが、だんだんとアクセントに慣れていけば、大丈夫でした。

ニュージーランドが撮影の舞台となった「ロード・オブ・ザ・リング」は見ていきました。オークランドやその近くにスタジオ関連の施設もありますし、観光を楽しむには必須かなと思います。

学校での勉強は

留学生(と英語が第一言語じゃない生徒)向けの英語、数学、体育(Active Well-Being)は必修でした。
選択科目として、日本語、理科、商業、フードアンドホスピタリティ(調理)を取っていました。
体育は週一回で、それ以外は週4回授業がありました。

理科や商業は、実験や話し合い、販売の企画など、グループワークが特に多かったです。やっぱり授業で話すと仲良くなりやすかったです。

商業のグループワークの様子

授業内容がまったくわからない。みたいなことはなかったですね。板書が読めないときはありましたけど、それは友達に読んでもらっていました。

学校では基本的に毎授業パソコンを使っていました。授業の資料の共有や連絡などは、基本的にMicrosoft Teamsを使って行われていました。課題の提出もです。
iPadなど、タブレットを使う人も一部居ましたが、基本Windowsのパソコンでした。

宿題や課題などは

宿題らしい宿題がでたのは体育と数学だけでした。
体育は毎回授業後にレポートの提出、数学と日本語はたまに問題を解いてくる宿題がありました。内容はそこまで重くないので家に帰ってすぐ終わらせていました。数学はみんなやってきてなかったですし、そこまで重くとらえることもないと思います。

課題やテストは1タームに一回あるかないか程度でした。
理科、数学、フードアンドホスピタリティはテストで、英語と商業、理科は課題がありました。理科は公式が載ってますし、数学は電卓可、フードアンドホスピタリティは問題を事前に教えてもらえる。みたいな感じなので、内容は恐れなくて大丈夫でした。
課題はレポートやポスターの作成でした。内容に難しさこそあっても、英語で躓くようなことはなかったです。

ニュージーランドは大きな試験(NCEA)が年度末にあるので、そこまで留学していたらまた違ったかなとは思います。

クラブ活動は

クラブはオリエンテーリングとディベートをやっていました。
活動は基本的に週1回か、それ以下でした。一定回数以上参加するとクラブに参加したと認められるシステムです。
オリエンテーリングは1ターム目、ディベートは2ターム目が主でした。

オリエンテーリングは、渡される地図と方位磁針をもとに、フィールドに散らばる地点をめぐっていく競技です。ゲーム性が高く、面白いです。
周辺の学校が共同で開催しているので、開催場所が毎回変わりました。周辺の学校に、毎回バスを使って行きました。

ディベートは即興に近いもので、その場でチームを組んで30分程度で準備するものでした。日本で英語ディベートに取り組んでいるので参加したのですが、高い英語力が求められるのでかなり大変でした。
お題自体は1週間前に発表されるので、事前に調べて、まとめて参加していました。
それでも、うまくいかず、悔しい思いをすることもありました。日常生活以上の英語力が求められるので、自分への戒めになりました。

クラブではないですが、ペーパーリサイクリングという委員会のようなものにも参加していました。週一回教室の回収ボックスから紙を回収して、リサイクル用に集めるのが基本的な仕事内容でした。

続きはVol.1-2へ。


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