見出し画像

誰もが夢にむかって努力できる社会へ NPO法人アラジ 下里夢美さん

画像9

みなさんこんにちは!国際協力サロンです!今日はアフリカのシエラレオネ共和国で活動行うNPO法人アラジの代表、下里夢美さんについて紹介していきます!

特定非営利活動法人Alazi Dream Project(NPO法人アラジ)
代表理事:下里夢美(29歳)

世界最貧国、西アフリカのシエラレオネ共和国にて「誰もが夢にむかって努力できる社会へ」をビジョンに活動するNPO法人アラジ代表理事。桜美林大学LA/国際協力専攻を卒業後、2014年から活動を開始し、17年にNPOを起業、法人化。19年には現地オフィス設立。最も困難な状況に陥る子どもたちへの奨学金給付支援・農村部小学校定額給付支援、若年妊娠女子復学支援などに従事する。また、インタビューやテレビなど多数のメディア出演や、小学校や大学での講演会などにおいて、シエラレオネの貧困に関する諸問題の啓発活動を行う。二児の母。

下里夢美:note
 https://note.com/shimosatoyumemi
下里夢美:Twitter 
@shimosatoyumemi


NPO法人アラジは、代表の下里夢美さんが高校2年生の時にテレビでシエラレオネの貧困問題について知り衝撃を受けたことからはじまった活動です。

下里さんは、大学卒業後に就職せずに任意団体を立ちあげ、アルバイトをしながら3度シエラレオネに渡航、当初は100万円以上の借金をしながらも、NPO法人としての事業をつくってこられました。アラジは立ち上げから、今年3月7日でちょうど7週年を迎え、NPO設立は今年の4月で5期目を迎えています。

現在NPO法人アラジでは、3名の日本事務局スタッフ、1名のフリータウンオフィス現地スタッフ、2名のケネマ県オフィス現地スタッフの計5名が有給スタッフとして働いていて、1名の非常勤スタッフ、3名の日本事務局インターン、そして10名の理事、月額寄付サポーターとボランティアさん約200名で活動しています。

画像3

下里さんからは、NPO法人アラジの活動内容や現在挑戦していることについて、お伺いしました。

画像2

NPO法人アラジとは?

西アフリカ・シエラレオネ共和国において最も困難な状況に陥る子どもと貧困家庭の教育と就労をサポートする海外協力NGOです。

(1)シエラレオネ奨学金給付支援

画像4

自然災害・不慮の事故・病気・失業などを原因とする保護者の金銭的貧困理由により、義務教育(小学校1年生〜中学校3年生まで)を完了することの困難な、片親家庭・里親家庭の子どもたちに対して、毎月定額の奨学金給付支援を行っています。

毎月、返済不要の現金給付支援を行い、保護者によって子どもの生活費・教育費・医療費すべてに使用されます。

毎月、子どもたちの健康状態や成績表、家庭環境等をチェックする他、子どもたちの進学準備金や、急な事故・入院や手術を伴う病気の際の緊急時に使用できる緊急支援金制度を設けています。

(2)農村部小学校 定額給付支援

画像5

現在は3校目となる、ポートロコ県・マケレ村にあるマケレ小学校約280名の小学校教育をサポートしています。

アラジが活動を行うマケレ小学校は、首都から車で2時間半離れた、電気もガスもない森の奥深くにあり、外国支援組織が建設だけを行い撤退したため、運営が経ちいかなくなってしまった、経済的に困難を抱える学校の一つです。

毎月の定額給付金は、学校運営組織によって管理・使用され、毎月、アラジの現地スタッフの現地訪問により、収支報告書のチェックや計画の見直しが行われています。

学校運営組織への定額給付により、より自主的な自立した運営サポートを指導・実施し、いずれは地元教育省へ、公立小学校として引き継ぐことが、本活動のゴールです。子どもたちがどんな環境に産まれても、継続して学ぶことのできるチャンスを提供しています。

(3)アフリカ布雑貨の販売事業(Webショップ)

画像6

シエラレオネのテーラー(布の仕立て屋)とアフリカ布の商品制作を行い、日本で販売しています。


現地テーラーを対等なビジネスパートナーとして、シエラレオネの製品を日本で販売し、シエラレオネの魅力を日本に発信することで、日本の支援者やお客様とシエラレオネをより深く繋げる機会とするために、継続して商品制作を行っています。

商品の種類はたくさんあり、もっているだけでHappyな気分になれるカラフルな柄なので、ぜひWebショップをのぞいてみてください!

(4)若年妊娠女子復学支援

画像7

2021年3月よりはじまった「若年妊娠女子復学支援」では、出産により学校を退学し、赤ちゃんの父親が経済的な責任を果たしておらず、養育費を捻出するために、子育てをしながら農業や物売りなどの労働をせざるを得ない10代のシングルマザーの女の子に教育費と養育費をセットにした奨学金を提供しています。

「女の子が妊娠したら、勉強を続けてはならないという大きな人権侵害でもあるこのような禁止令が、西アフリカのシエラレオネ共和国では、2020年まで施行されていました。手に入らない避妊具や性教育の知識、性暴力などの望まない妊娠により、約3割の10代の女の子が、初等教育の機会や、その後の夢への進路を失っており、シエラレオネにおける男女の教育格差は大きな社会問題になっています。」

と下里さん。

3月からはじまった当プロジェクトでは、2021年現在8名が復学登録を完了しているそうです。

NPO法人アラジのビジョンとは??

下里さんのシエラレオネに対する想いについてたずねてみました。



「誰もが夢に向かって努力することのできる社会を目指して」

画像8

「わたしとシエラレオネとの出会いは、高校2年生の時でした。TV番組「世界がもし100人の村だったら」を視聴し、その後の人生がすべて変わってしまうくらいの衝撃を受けました。

わずか8歳のシエラレオネの男の子「アラジ君」が下の兄弟を養うために、必死でダイヤモンド鉱山で鉄くずを探して生活していました。彼は、シエラレオネ共和国で10年以上続いた内戦により、反政府軍のゲリラに目の前で両親を殺されていました。その日から、「勉強がしたい」と答えた彼のことが、頭から1日も離れなくなりました。


シエラレオネ共和国に強く惹きつけられた私は、「国際協力」の専攻できる桜美林大学に進学しました。ですが、調べれば調べるほど、シエラレオネについて知っている人はおろか、専門に活動する学生団体や民間NGOが日本に存在しないことに気がつきました。


大学卒業後、アルバイト、一人暮らし、100万円以上の借金をし、シエラレオネに渡航し続けました。「シエラレオネの貧困問題を根本から解決したい」という想いは消えることなく、2017年に、待望のNPO法人化。今後も70歳まで、シエラレオネ共和国に挑戦し続けます!」

国際協力を仕事にしながら、二児の母として子育てをする強い女性にあこがれるサロンメンバーの声もよく聞きます。今回は、そんな彼女の新たな挑戦、力強い決意や想いを聞くことができて、応援したくなるような回になりました。サロンのなかでも下里さんの部屋があります。Twitterも頻繁に発信しています。ぜひのぞいてみてください!


アラジではマンスリーファンディングを現在開催中です。
「若年妊娠により退学を強いられた女の子【あと50人】に人生を変えるチャンスを届ける【100人の月額寄付サポーター】を5月5日~5月31日まで募集しています!

【月額500円】から活動に参加できます。

皆様のご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします!
https://syncable.biz/campaign/1626

NPO法人アラジ 公式HP
https://alazi.org

NPO法人アラジ 公式Twitter
@alazidream

画像9

---

国際協力サロンでは、アラジの下里さんをはじめとした実際に国際協力の最前線で働く方々や、国際協力を学びたい学生など、たくさんの国際協力に興味をもった方々が集まって勉強会などを行なっています!申し込みは下記リンクから。お待ちしております!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?