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静岡・地域生産性向上プロジェクトで発表会を行いました


静岡・地域生産性向上プロジェクト

国保ゼミでは、2022年度から日本生産性本部さんと一緒に「静岡・地域生産性向上プロジェクト」を手掛けています。

2023年にはオープンラボを活用して、学生と社会人が一緒に3つのプロジェクトにとりくみました。これまでは組織や立場の違いから距離があった学生と社会人の関係がチーム活動を通じて親密になり、静岡の未来にむけて協働していく多世代・多組織型のサードプレイスともいえるコミュニティが形成されました。

2024年3月22日(金)には、報告会と交流会をコラボレーションスペースTaktにて開催しました。

3つの学生プロジェクトの概要

1)「事業承継と後継者育成」プロジェクト

僕のチームでは、「親から事業を承継する可能性のある学生と、実際に親から事業を承継をした経営者の座談会」の開催を目指してプロジェクトを行いました。会を開きたいと思ったきっかけは、私自身、将来親から事業を継ぐ可能性があり、継承を見据えた場合に卒業後のキャリアや今後の人生でどのような選択をしていけば良いか悩んでおり、事業承継経験者の話を聞いてみたいと思ったことです。また、社会人の事業承継者のネットワークはあるものの、継承の可能性がある「学生」が繋がるコミュニティはありません。そこで継承可能性のある学生を集め、継承経験のある経営者との座談会を企画しました。

3月12日に静岡市コ・クリエーションスペースにて、学生3名と経営者3名の座談会を行いました。まず経営者から、就職や、転職、親の事業を承継する際にどのようなことを考えたか、継承してからどんな出来事に直面したかなどお話しいただきました。その次に学生側が、現在不安に思っていることや気になっていることなどを質問しました。

「経営者は大変なところもある」と言いつつ、前向きに熱意を持って仕事をしている経営者たちの姿を見ることで、学生からは「経営者をやってみたくなった」「身が引き締まった」といった感想をいただきました。経営者からは「経営者同士で似たような悩みを共有できたことが印象に残った」「学生が社会人になっても交流が続いたら魅力的だと思う」といった感想をいただき、こうした場の必要性を確認することができました。
(チームまーくん:小林真久・杉村一行・岩本茉祐花)

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2)「小学生・教職員への教育支援」プロジェクト

私たちは、「大学生が小学生のためにできることを考えよう」というテーマでプロジェクトを行いました。小学生の頃に受けた刺激が将来の夢を形作ることになったという自らの体験から、今度は大学生である自分が、小学生に経験を提供する側になれないかと考えました。また自分のマイテーマとして、「他者との話し合いの中で異なる意見を組み合わせて、より良いものを作り出す」を掲げていました。

そこで想いに共感してくれた東海大学・聖徳大学・常葉大学の学生と「大学生が小学生のためにできることを考えようの会」を開きました。話し合いの中で、大学生と小学生が関わる機会そのものが小学生にとって刺激のある経験になるのではないかという考えに至り、大学生と小学生がペアになって大学内や大学周辺で遊ぶ「遠足」という企画を考案しました。4月以降にヒアリングにご協力いただいた小学校に提案し、実現に向けて行動していきます。

このプロジェクトは、時には社会人の知恵や考え方を吸収しながら、大学生の同志と想いを共有し合うことで、私の思いを実現させる第一歩となりました。
(チームあべもも:阿部萌々果・柿原貴・小林祐介)

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3)「働くことへのモチベーションアップ」プロジェクト

私のチームでは、学生と社会人が仕事や働くことについて話し合う場を作るというプロジェクトに取り組みました。自分が大学3年生になり就職を意識したときに、周りにロールモデルとなる社会人がいないことや繋がる機会がないことから、「働く」ことのイメージを明確に持てないという課題を感じたことが会を開くきっかけとなりました。

この会では3つの目的を設定しました。1つ目は「実際にいきいきと働く社会人の話を聞くことで、働くことへの不安を解消する/働くことに対する意欲を上げる」です。就職先が決定している学生や就職活動前の学生が、働くことへの不安を解消できるまでとことん話せる場を作ることを意識しました。2つ目は「多様な社会人のロールモデルを知ることで、視野を広げる」です。考え方の幅が狭くならないように、多様な年代、性別、職種、業種の社会人を集めました。3つ目は「意欲的に働く社会人同士の繋がりを作る」です。社会人の異業種間交流によって、いきいきと働く人たちが繋がり、お互いのワーク・モチベーションの向上に繋がって欲しいと思いました。

この3つを目的に据え、3月14日にコワーキングスペース「=ODEN」にてトライアルを実施しました。参加者からは「キャリアを見直すきっかけになった」「働くことへの考え方が広がり、前向きになれた」などの意見をいただきました。私自身も社会人との交流を通じて不安や固定概念が払拭され、働くことに対してポジティブなイメージを持つことが出来ました。今後もこのような会を続けることで、働くことに対して前向きな人を増やしていきたいと思います。
(チームおすず :宮島涼華・大澤明梨・井出雄大・齋藤亮)

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オープンラボの様子


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