こいのぼり
子どもの日に、こいのぼりを上げる家庭は、今どのくらいいるのだろうか?
上京してから、私はあまり見る機会がなくなった気がする。
私が子どものときは、
父が5月3日くらいから、
袋に入っている大きなこいのぼりと、
箱にしまってある棒と風車?のような飾りを押し入れから出し、組み立ててくれた。
こいのぼりが4種類あり、それぞれ大きさと色で、
父、母、私、妹
となんとなく決めていたのを覚えている。
私と妹は、組み立てを少し手伝って、ベランダの端っこに落ちないように固定する。
いい天気で、風も心地よく、空気の香りが清々しい日には、よくベランダからこいのぼりを眺めていた。
『気持ち良さそうに泳いでるなぁ〜』
そんなことを思いながら。
今でも、その景色をよく覚えている。
それも、私達が大きくなると、こいのぼりを上げることもなくなった。
稀に見る、こいのぼりを見ると、昔のこの思い出を思い出す。
いつか家族ができたときには、私も家族の人数分の こいのぼり をあげたい。
そしていつか、その子が私と同じ様に、いい思い出として、
いつまでも心に残るように。
心の支えになるように。
辛くても、思い出してがんばってほしい。
心が寂しくなっても、思い出して温かい気持ちになってほしい。
そんな願いをもって
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