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黒白の詩

175
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記事一覧

仮面

穏やかに終えられる夜なんて 一夜たりともなくて 今日までの後悔と焦燥感で 目が冴えてきてし…

こくびゃく
1か月前
15

かわいくない

自分が使ったからなのに お金がないと病んでいる 好きなゲームも、アニメも、ドラマも 音楽も…

こくびゃく
2か月前
14

星空

失うのがとても、とても怖くて 恵まれた幸せの中、ひとり 胸を痛めてしまう 大切にしたいから…

こくびゃく
2か月前
25

失恋

この恋がいつまでも 冷めてしまいませんように けれど、 決して愛にはなりませんように たく…

こくびゃく
2か月前
30

幽霊

期待と後悔が混じって 理由なんかわからないまま ただ、焦りが募っていく 絶対的な自信は 年…

こくびゃく
3か月前
19

しゅうまつ

何もかもから逃れてしまいたくて こんな退屈は これ以上ないほどの幸福のよう 息苦しい 誰も…

こくびゃく
3か月前
20

風船

才能なんかなかった ねえ、どうしたらいい 信じ切っていた過去が崩れ落ちていく 幻想で書き換えた青春は もう鈍色で本当を見落としている 知らんぷりしつづけた不安は 消えることなく、 静かに膨らんでいく いずれ、希死念慮になってしまいそうで ちょっぴり怖くなる 死にたくないはずなのに 持て余す衝動でいつか、 うっかり死んでしまうかもしれない

泥酔

幸せを望んでいて 今、幸せと感じられる事は 何よりも尊いことなのに 幸せだと、満足してしま…

こくびゃく
4か月前
18

月夜に

今日も昨日も、無駄にした。 自分の所為な だけ だけれど 悪意が触れた が、 それよりも 至極…

こくびゃく
4か月前
20

音を止まして

言葉を溢すほどに 矛盾していく 本心を隠したいのか 本音と理想がズレているのか 認めたくは…

こくびゃく
4か月前
27

青空の贖罪

華やかでも 響き届く声でも無くて 記憶にすら残らないような こんな凡庸な声で 君を振り向かせ…

こくびゃく
4か月前
20

社会性

ひとりぼっちで構わないと、 思えてはいるけれど  やっぱりどうしても寂しくなってしまう ま…

こくびゃく
4か月前
15

イデア

こんな言葉じゃ何も言えていないのに こんな言葉だけじゃ死ねないのに 美しくもなくて 本質的…

こくびゃく
4か月前
22

幸福論

投げ打ってしまおうかと 思ってしまう程の悩みも 案外、 ふいに風が吹くように ふわりと この身の中から吹き飛んでいく 久しぶりだな こんなにも穏やかなのは こんな心地でずっと生きられたなら もう少し、息がしやすいだろうね この安穏とした日々が 長くは続かないことは もう十分過ぎるほど 経験由来で理解している 皮肉にも、 そんな安寧を続けたくて 無理に波を鎮めようとすれば 祟りかのように、 荒れていくばかり だから、 遠回りにも見えるが、 落ち着いて理性的に 病んでし