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【国宝探訪】奈良の旅

この探訪記は、2013年4月28日のものです。

まずは當麻寺に行きました。
国宝建築を初めて見た旅以来訪れていなかったので、20年近く空いてしまいました。
なので、いろいろ忘れていましたが、東西二つの塔がそれぞれ国宝に指定されていることと見分け方は憶えてました。

ちなみにこれは西塔。

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GWだからなのか知りませんが、結構な人出でした。
もちろん「當麻寺展」とセットで来ている人も見かけました。
本尊が曼荼羅というのが珍しかったです。
塔が好きな私は東西の塔をじっくり鑑賞してきました。
同じような小高い場所に建っている二つの三重塔ですが、東塔は二、三層目が二間しかないのです。
後から写真を見たときにそこで見分けます。

東塔

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以前は夏に来たので、蚊にたかられて、じっくり観られなかったんです。
再訪したいという念願がやっと叶いました。

そして、国宝の梵鐘を模様がわかるくらい間近で観ることができたのが、とてもよかったです。
これは鐘楼の隣に期間限定で階段を付けたので、間近で観られたんですが、いいアイデアだと思います。
拝観時間を1時間取っていたのですが、本当にあっという間に過ぎてしまいました。

當麻寺を後に、電車を乗り継ぎ、桜井へ。
駅で自転車を借りて、いざ出発。
ガイドブックを持っていたのですが、大雑把で、最初の目的地、安倍文殊院の近くでイマイチどこを走っているのかわからなくなりました。
結局、安倍文殊院には無事にたどり着いたのですが、聖林寺に行くときに若干迷いました。
安倍文殊院では、国宝に指定されたばかりの文殊菩薩ご一行を観ました。
とても大きな文殊菩薩だったので、驚きました。
文殊菩薩が乗ってる獅子が何か迷っているような表情だったのが印象的でした。

安倍文殊院から少し離れたところにある聖林寺を目指し、自転車を走らせたのですが、ゆるい上りだわ、道がはっきりしないわで、大変でした。
道路に標識を発見したときにはホッとしました。
次回から自転車の時は、もっと細かい地図を持っていくことに決めました。
聖林寺は山の中腹にあるので、汗をかきながら自転車を押す羽目に…。
しかし、聖林寺からの眺めはとてもよくて、遠くに古墳も見えて楽しかったです。
そして、お目当ての十一面観音を拝観しました。
これで国宝の十一面観音を7体すべて拝観したことに。
達成感に浸りながら、聖林寺を後にしました。
駅までの道は、今度は下りなので、楽でした。

時間をロスしたので、電車に間に合わなかったのですが、次の室生寺へは臨時バスが比較的出ているので、慌てませんでした。
というのも、室生寺はシャクナゲが有名で、それを見にたくさんの観光客が来るとのことでした。

確かにいつもは静寂に包まれている室生寺とは思えない人出でした。
土門拳の写真で有名な十一面観音を見るために長蛇の列ができていたのには、本当にここはどこ?って感じでした。
それもそのはず、シャクナゲが境内のあらゆるところで咲いていました。
シャクナゲを初めて見ましたが、あれだけ咲いていれば圧巻ですね。
と言っても、まだ咲きかけの木も多かったです。

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長蛇の列はパスして、急な石段を上り、本堂の奥を目指しました。
本堂の屋根に隠れるようにひっそりと建つ五重塔が見えた瞬間、また感動してしまいました。
もう何度も来ているので、そこに建っているとわかっているのに、いつも感動してしまうんですよね。
しかも、今日はシャクナゲと一緒なので、さらに可憐に見えました。
一番好きな寺社建築であり、一番好きな国宝、それが室生寺の五重塔なんです。
塔の手前と奥に石段があるので、それを何度も上り下りして、いろんな角度で塔を見ました。本当に素晴らしい塔でした。

そして、長蛇の列も解消したので、十一面観音も見ました。
久しぶりに観て思ったのは、思っていた以上に素敵だったということです。
今まで感じたことのない魅力を感じました。

今回の旅は室生寺で終わりました。
最後に石段の上り下りはキツいですが、行ってよかったです。

基本情報(2021.6現在)
※ ルートは私が探訪時利用したものを基本としています。

①當麻寺 奈良県葛城市當麻1263

当麻寺駅から徒歩15分

公式サイト → http://www.taimadera.org/index.html

②安倍文珠院 奈良県桜井市阿部645

桜井駅からレンタサイクル(徒歩20分)

公式サイト → https://www.abemonjuin.or.jp/

③聖林寺 奈良県桜井市下692

桜井駅からレンタサイクル(駅から2.6km)

公式サイト → http://www.shorinji-temple.jp/

④室生寺 奈良県宇陀市室生78

室生口大野駅から奈良交通バス「室生寺前」下車徒歩5分

公式サイト → http://www.murouji.or.jp/

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