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【国宝探訪】聖徳太子と法隆寺展@東京国立博物館

7月23日に、東京国立博物館の聖徳太子と法隆寺展に行ってきました。
緊急事態宣言中なので、行き帰りにカフェやランチに寄ることなく、見たいものだけサッと見るスタイルで。
密を避けるため、入館時間を予約する形になっていて、滞在時間も90分以内にしてくださいという案内も出ていました。
コロナ禍以前でも、来場客が多いと入場制限をしていて、真夏の炎天下で長時間待たされることもあったので、真夏の展覧会はずっとこのスタイルでいいと思いました。

法隆寺が所蔵する国宝で唯一見ていなかった「卓」が展示されていたのですが、字のとおり、テーブルのようなものでした。読み方は「しょく」です。
思っていたより大型で脚が長くて、やっぱり本物を見ないとわからないなぁと思いました。
木製の家具のようなものが平安時代(12世紀)に作られ、現存するということもすごいですね。
現存すると言えば、中宮寺の「天寿国繍帳」も展示されていました。
飛鳥時代に作られた布製品なので、よく遺ってたなぁといつも感動します。

以前に「法隆寺夏季大学」というイベントで拝観した聖徳太子像も博物館だと細部までゆっくり見ることができました。
本来は秘仏ということもあり、秘仏という雰囲気を味わうだけという感じで見たので。
秘仏を拝観する時の独特の雰囲気も好きなので、所蔵している寺院と博物館と両方で見るのが一番いいですね。

昨年、国宝に指定された金堂の本尊の上にある天蓋はさすがに展示するのは無理だったようですが、天蓋から取り外せる小さな天人や鳳凰などの像が展示されていました。
そもそも、そのような像が付いていることも知らなかったので、勉強になりました。
実際に天蓋を見上げても気づかないかもしれませんから。

「卓」だけで満足だったのですが、聖徳太子像や天蓋の像など改めて見ることができてよかったと思うものも多く、短い時間でも行ってよかったです。
「卓」はずっと見たいと思っていたのですが、法隆寺に行けば見られるというものではなく、いつ展示されるかまったくわからないものだったのです。
これで40件近い法隆寺所蔵の国宝を全て見たことになりました。

なかなか思うように国宝探訪もできませんが、行けそうな機会を逃がさずに続けていきたいと思っています。

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